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マイクロソフトが放つWindows 8世代のモバイルマウス――「Wedge Touch Mouse」

2014/09/20 01:38

OSは変わった、マウスは変わるか?

マイクロソフトがWindows 8対応をうたった「Wedge Touch Mouse」

 2012年10月26日に発売する新OS「Windows 8」は、“Windows 8スタイル”など新しいUI(ユーザーインタフェース)を取り入れ、タッチ操作に適合したことが大きな特徴である。

 すでに発表されたWindows 8搭載PCの「VAIO Duo 11」や「Let'snote AX2」は、タブレットとノートPCどちらのスタイルでも使用できる製品だ。今後はタブレットのように使えるPCやWindows 8搭載タブレットが増えるだろう。

 では、Windows 8が登場するとマウスはどうなるか。Windows 8にはデスクトップモードもあるが、タッチやペンでの操作が実用的なレベルとなれば、ポインティングデバイスとしてのマウスの存在意義は多少薄れるかもしれない。そんななか、2012年7月にマイクロソフトがいち早くWindows 8に対応するマウスを発表した。それが今回紹介する「Wedge Touch Mouse」だ。

くさび形のユニークなデザイン

Wedge Touch Mouseは2ボタン式のBluetoothマウスだ。くさび形のボディデザインが特徴で、サイズも小さい

 Wedge Touch Mouseは、Bluetooth(HID)接続に対応する2ボタン式マウス。センサーに青色LEDを用いるBlueTrack Technologyを導入しており、通常の光学式マウスよりもカーソルの追従性を高めている。読み取り速度は8000fps、解像度は1000dpiだ。Windows 8/RT/7に加え、Mac OS X 10.6~10.7やAndroidなどにも対応するが、Androidタブレットの場合、水平スクロールなど一部の機能を利用できない。

 ボディは製品名の通り、くさび(Wedge)形状となっており、一見するとマウスだと気付かないほどの珍しいデザインだ。マウスの側面を親指と薬指で挟み、人差し指と中指を少し曲げ、マウスの天面に指先を乗せるという握り方になる。

 

 天面は継ぎ目がないフラットな設計で、指を置く本体先端に向かって30度ほどの傾斜が付いている。左右を指で押し込むことで左クリック/右クリックができる仕組みだ。天面にはタッチセンサーを搭載しており、上下左右4方向のスクロールやフリック操作を行える。

天面は継ぎ目がないデザイン(写真=左)。背面にはロゴがあしらわれている(写真=中央)。中央にある継ぎ目に見える部分は、Bluetooth接続時や、バッテリー残量が減ったときに点灯するランプだ(写真=中央)。側面の素材はアルミで、天面や底面の黒色との対比がきれいだ。ふちは美しくカットされている

 本体サイズは61(幅)×54(奥行き)×22(高さ)ミリと、手のひらに収まるほどに小さい。バッテリーは単三形乾電池1本で、本体側面から挿入する。バッテリー動作時間は約4カ月、バッテリーを含めた実重量は66グラムだった。

バッテリーは側面から挿入する(写真=左)。奥行きはだいたいクレジットカードや図書カードと同程度だ(写真=中央)。人差し指と中指を少し曲げ、マウスの天面に指先を乗せるという握り方になる(写真=右)

 

小さい! でも意外と持ちやすい

 Bluetooth接続には、本体裏面にある電源ボタンを使う。ボタンを3秒ほど長押しすることで、本体背面のランプが明滅(赤色と緑色が交互に光る)し、マウスが他の端末から認識可能な状態となる。あとは端末側からBluetoothの設定を行えば、接続は完了だ。背面のランプは、バッテリーの残量が少なくなると赤く光るバッテリーインジケーターの役割も担う。

Bluetooth接続は、本体裏面にある電源ボタンを使う(写真=左)。Windows 8 Release Previewで使ってみた(写真=右)

 形状が特殊なので握りづらいのではという先入観があったが、実際は意外と握りやすく、タッチセンサーを利用したスクロール操作も快適だ。ほどよく傾斜がついているおかげで、縦スクロール時に楽に指を曲げられる。

 

 ボディの重さは66グラムとマウスとしては軽い部類に入るが、重心が中央より後ろにあるため(本体後部に入っている乾電池がおもりとなっている)、マウスの挙動は安定しやすい。一方で先端は軽いため、軽い力でマウスを動かせる。ボディの表面の触り心地は非常によく、指のすべりもよい。欲をいえば、2本指のジェスチャーにも対応すれば、さらに使い勝手が向上したと思う。

 本製品は、付属ソフトの「Microsoft マウスキーボードセンター」で操作の割り当てを変更できる。中クリックやダブルクリック、Webブラウザの戻る/進む、コピー、切り取り、Alt、Ctrl、Shiftなどのキー操作を選べるほか、指定したファイルへのアクセスやアプリケーションの起動、マクロの設定にも対応する。

 こうした標準設定のほか、指定したアプリケーションごとの操作も設定できる。アプリケーションによっては、あまり使わない右クリックを、アプリケーション特有のショートカットキーの操作に割り当てたりすることで、より便利に使えるようになるだろう。

本製品は、Microsoft マウスキーボードセンターで操作の割り当てを変更できる(写真=左)。クリックだけではなくマクロの設定も行える(写真=中央、右)

 

垂直、水平スクロールのスピードも設定できる。それぞれ20、10段階で調節可能だ(写真=左)。ゲーム用のコマンドやWebブラウザ用の操作(写真=中央)、指定したプログラムの起動やWebページへのアクセスも割り当てられる。アプリケーションごとに設定を変えることも可能だ(写真=右)

 

 

 

 

Windows 8時代のデバイスに適した上質なモバイルマウス

手のひらに収まるほどの大きさだ。マイクロソフト製マウスの中では最も小さい

 Wedge Touch Mouseについて、マイクロソフトは「本製品はタブレットと使うのに適している」製品説明のWebページでうたっている。

 タブレットとともに持ち運びやすい小型軽量のボディ、ケーブル不要のBluetooth接続、設置面の環境を選ばないBlue LEDセンサー、Windows 8のタッチ操作に対応するタッチセンサーなど、本製品はWindows 8に対応したというよりも、Windows 8時代のデバイスに対応したマウスだと言える。同社が発表したタブレット「Surface」とともに使うことも、もちろん想定しているだろう。

 また、本体の形状と優れた重量バランスによる操作性のよさも見逃せない。細かい部分にまで配慮がなされた設計は見事で、デザインもシンプルでありながら高級感がある。高品質なモバイルマウスということで、タブレットに限らずUltrabookのような軽量なモバイルノートPCと持ち歩くのもいい。

 価格は6930円(税込み)と、一般的なワイヤレスマウスに比べれば高いのは否めないが、マウスとしての完成度の高さは特筆すべき点だ。重量バランスや操作性、耐久性といった、ある意味地味な部分にこの製品の価値はある。そして、そこに7000円払ってもいいと思わせてしまうだけの魅力があるのだ。

 

 

 

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