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マルチ声優・宮野真守、日本語吹き替えに抜擢され続ける理由 アニメと吹き替えの違いを考察

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/01/05 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 2月3日に公開される、ティム・バートン監督の最新作『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』。主人公ジェイク役の吹き替えを、人気声優の宮野真守が担当することとなった。  宮野といえば、毎シーズン多くの人気アニメ作品に出演する傍ら、昨年末に公開された『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』で吹き替えを担当したことも、記憶に新しい。甘いマスクに182センチという長身で、女性ファンも多い宮野は、一見アイドル声優のようにも捉えられるだろう。しかし、彼の声優としての実力は、まさに規格外とも言えるものだった。  アニメ声優としてのイメージが強い宮野だが、歌手としての活動も精力的におこなう、マルチな才能の持ち主だ。彼がアーティストとしても高く評価されていることは、2013年に、男性声優初となる武道館のソロ公演を敢行したことからもうかがえるだろう。そんな宮野だが、実はもともと子役出身。現在も籍を置く劇団ひまわりに7歳から所属し、俳優を目指すべく演技指導を受けてきた。そうした幼い頃からの経験が、現在にまでしっかりと活きているのだろう。  自身初となる声優の仕事は、2001年の海外ドラマ『私はケイトリン』。意外にも、声優デビューはアニメではなく吹き替えだった。その後も、ハリーポッターシリーズや『チャーリーとチョコレート工場』、海外アニメーションの『ミニオンズ』や『ペット』など、吹き替え声優としても、多岐にわたって活躍の場を広げてきた。  そもそも、一口に「声優」と言っても、アニメと吹き替えの仕事は畑違いだ。人気アニメ声優が吹き替えを兼業していることは少なくないものの、基本的には、両者の間では住み分けがなされている。というのも、吹き替えでは、アニメとは異なるスキルが必要とされるからだ。  個性的な声質が重視され、近年ではビジュアルやキャラクターも含めてアイドル化の傾向が著しいアニメ声優と違い、吹き替えで最も求められるのは、高い演技力や順応力。そのため、吹き替え声優には、俳優や劇団出身者が抜擢されることが多い。今回、ミス・ペレグリン役に抜擢された朴璐美も、アニメに吹き替えにと幅広く活躍している声優だが、もとは劇団出身者である。また、吹き替えはアニメと違ってオーディションが行われることが少なく、制作スタッフによる指名が大半であるため、大役に選出される声優の多くは、キャリアの長いベテランだという点も特徴的だろう。  そうした背景から、吹き替えも兼業しているアニメ声優は、売れっ子の中でもごく少数となっている。アニメ声優として絶大な人気を誇る花澤香菜ですら、今回の『ミス・ペレグリン』が吹き替えデビュー作だ。そんな中、映画、ドラマ、アニメーションと、吹き替え声優としても幅広い活躍を見せる宮野が、いかに優れた演技力を持っているかということは、もはや一目瞭然だろう。宮野が誇る絶大な人気とは、アニメ声優という枠に留まらない、確かな実力の上に成り立っているのだ。  宮野自身も、吹き替えの仕事について「出来上がっている作品に吹き替えをするわけですから、一から役作りをするというよりは、出来上がっている作品の世界観をしっかりとらえ、1話1話、いかに声として存在できるかが重要だと思っています」(参考:NHK 宮野真守『マスケティアーズ パリの四銃士』インタビュー)と語っている。  キャラクターに一から魂を吹き込むアニメ現場とは一味違う宮野を、『ミス・ペレグリン』公開の折に、劇場で堪能してみてはいかがだろう。(まにょ)

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