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ライブ前にアーティストに会える? 会場行きバス車内でVR配信 KDDI

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/08/31
ライブ前にアーティストに会える? 会場行きバス車内でVR配信 KDDI: 前列左からWILLERの村瀬茂高社長とKDDI ビジネスIoT企画部の原田圭悟部長。後列は5人組ダンスロックバンド「DISH//」(ディッシュ)のメンバー © ITmedia NEWS 提供 前列左からWILLERの村瀬茂高社長とKDDI ビジネスIoT企画部の原田圭悟部長。後列は5人組ダンスロックバンド「DISH//」(ディッシュ)のメンバー

 高速バス事業などを展開するWILLER(大阪府)とKDDIは8月31日、高速バスの移動中にVR(仮想現実)コンテンツを楽しめるサービス「ライブバスVR」を提供すると発表した。ライブ会場に直行するバス車内で、あたかもアーティストが隣にいるかのような体験を味わえるという。両社は今後も共同で旅行・観光など“移動”に関わるVRビジネスを拡大する考えだ。

 WILLERが2010年に始めたライブツアー会場に直行する「ライブバス」で、KDDIが撮影・制作したVRコンテンツを提供する。乗客にVRゴーグル「ハコスコ」を貸し出し、手持ちのスマートフォンに装着して視聴してもらう。コンテンツは「ハコスコ」アプリ(iOS/Android、無料)でも配信。バス乗車時に発行されるピンコードを入力すると、降車後も無料で何度でも視聴できる。

 第一弾として、5人組ダンスロックバンド「DISH//」(ディッシュ)のVRコンテンツを用意し、18年1月1日開催のライブ(日本武道館)に向かう車内で配信する。同じバス車内で隣の席に座ったDISH//メンバーと雑談をしたり、告白されたり――という体験が楽しめるという。

 KDDI ビジネスIoT企画部の原田圭悟部長は、VRコンテンツの撮影・制作にあたり、「臨場感を出すことと、VR酔いをなるべくなくすことを意識した」と話す。

 撮影時は、座った女性の目線の高さを意識してカメラを配置。左右でマイクを分け、両耳から聞こえる音をリアルに再現する録音手法を採用したほか、あえてバスのエンジンを残すことで臨場感を演出している。

 揺れるバス車内だと“VR酔い”するのでは――そんな懸念に対して、原田さんは「実物とバーチャル上の映像に差があると酔いが出やすいと認識している。視聴に使うハードウェアの選定やコンテンツの撮影・制作方法に気を遣った」と話す。撮影の仕方は今後もチューニングするという。

●ライブ前の車内で「ファンの一体感」醸成

 KDDIは2016年からVR事業に注力。ハコスコに出資したり、JOYSOUNDと連携したカラオケ店でVRコンテンツを提供したりしている。なぜ、高速バスとVRを組み合わせようと思ったのか。

 原田部長は「ライブバスとVRは非常に相性がいい」と話す。「バス車内は時間を気にせずゆっくりと座って安全に視聴可能。同じ趣味を持つ仲間と同じ体験をすることで、一体感も醸成できる」

 WILLERの村瀬茂高社長は「お客さまからもライブ行きの車内で一緒になって盛り上がりたいという声をもらっていた」と話す。「同じ目的を持った人同士が情報交換し、共感できるような場にできないか」と考えていたという。

 両社は、ライブバスで配信するVRコンテンツを2018年中に20本ほど制作する予定。今後は、WILLERが展開する京都丹後鉄道やレストランバスなど、ライブイベント以外の分野でもVR事業を拡大する考えだ。

 原田部長は「観光スポットの下見、バーチャル旅行、宿泊施設の仮想体験など、さまざまな展開が考えられる」と意欲を見せた。

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