古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

三越伊勢丹HD、今期は24%営業減益予想 17―18年度に構造改革

Reuters のロゴ Reuters 2017/05/10

[東京 10日 ロイター] - 三越伊勢丹ホールディングス (3099.T)は10日、2018年3月期の連結営業利益が前年比24.8%減の180億円になるとの予想を発表した。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト10人の営業利益予測の平均値は272億円となっており、会社予想はこれを下回っている。同社では、18年3月期を「戦略転換」の年と位置付け、負の遺産の整理を行うとしている。

三越伊勢丹HD、今期は24%営業減益予想 17―18年度に構造改革 © REUTERS 三越伊勢丹HD、今期は24%営業減益予想 17―18年度に構造改革

杉江俊彦社長は会見で「2017―18年度は徹底した構造改革を実施する。不採算事業には2年で見切りをつける」と述べた。17年度はリスクを顕在化させて整理をし、18年度は成長に向けた投資を開始。19年度以降に新たな成長の実現を図るとしている。

現時点で「リスク」の洗い出しは終わっておらず、中間期には計数を入れて固める方針。「リスク」には、在庫処理や人件費、不採算事業の処理費用などが含まれる。杉江社長は人件費の負担減について「リストラはしないが、(自主退職への)退職金を積み増す」とした。

新宿本店、日本橋本店、銀座店の基幹店はコンセプトを明確にして、収益の最大化を図る。一方で、手が広がり過ぎた成長事業は、不動産事業、カード事業、EC事業に絞り込む。旅行や飲食、美容は「将来、三越伊勢丹を支える事業にはならない」として、百貨店補完事業と位置付ける。このほか、市場が拡大しているシェアリング事業は「検討していきたい」とした。

連結売上高は同0.9%増の1兆2650億円の見通し。ニッコウトラベルなど買収により、微増収を確保する。大幅減益となる理由について、杉江社長は「基幹店でコストコントロールができていなかった。これらが結果に結び付いていない」と述べた。

同社は、2020年度に営業利益500億円を目標としていたが「一回取り下げたい」とした。

17年3月期の連結売上高は前年比2.6%減の1兆2534億円、営業利益は同27.7%減の239億円となった。営業利益は、会社計画の240億円と同水準だった。

主力の百貨店事業の利益が半減したことが響いた。主力の衣料品や宝飾・時計などの高額品の動きが低調だったほか、購買単価も低下傾向にあったという。

*内容を追加します。

(清水律子 編集:吉瀬邦彦)

Reutersの関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon