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中川大志×高杉真宙『ReLIFE リライフ』対談 中川「撮影中はまっひーたちが年下に見えていた」

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/04/22 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 マンガアプリ「comico」で連載中の夜宵草による人気漫画『ReLIFE』を、『今日、恋をはじめます』の古澤健監督が実写映画化した青春ラブストーリー『ReLIFE リライフ』が現在公開されている。大学院を卒業後、入社した会社を3ヶ月で自主退職した現在ニートの27歳・海崎新太が、薬で見た目だけ若返り、1年間の高校生活を送る模様を描く。中川大志と平祐奈がW主演を務めるほか、高杉真宙、池田エライザ、岡崎紗絵、千葉雄大ら今注目の若手俳優が多数出演している。 参考:原作にはないオリジナルシーンも! 中川大志 × 平祐奈W主演『ReLIFE リライフ』長尺予告映像  リアルサウンド映画部では、社会復帰プログラム「リライフ」の被験者・海崎新太役の中川大志と、見た目はチャラいが成績優秀の委員長・大神和臣役の高杉真宙にインタビュー。今回が3度目の共演であるお互いの印象や、撮影秘話、漫画原作やティーンムービーに挑む際の役作りについてなど、じっくりと語ってもらった。 ■中川「見た目が17歳でも、27歳でも海崎新太というひとりの人物を演じる」

ーー中川さんと高杉さんは仲良しのクラスメイトという役柄です。お互いの印象を教えてください。

中川大志(以下、中川):まっひー(高杉真宙)とは、3回目の共演なんですけど、今までで一番“高杉真宙”の人となりを知ることができました。長期間にわたる撮影だったので、その分一緒にいる時間も長く、お互いに心から打ち解けられた気がします。初めて共演した時は、僕が小学生でまっひーが中学1年生のとき。それが信じられないんですよね。そのあと、僕が中学1年生でまっひーが中学3年生の時に『13歳のハローワーク』(テレビ朝日系)で共演しています。 高杉真宙(以下、高杉):それからずっと撮影では会っていなかったんですよ。今回の撮影は久しぶりの再会です。 中川:5年ぶりくらいかな? 久しぶりだったね。 高杉:外見はもちろんのこと、大志の中身と言いますか、全体的にすごく大人になっていて驚きましたね。成長度合いが大きすぎて、具体的に言い表せないくらいです。2回目の共演までは深い話をするまでの仲にはなれなくて、今回、僕も初めて“中川大志”のことを表面的ではなく深く知れたように思います。今までは、一緒に取材を受けることもなかったので、大志が考えていることや内に秘めていることなどを実際に聞けてうれしいです。一緒に仕事ができることはお互いの成長も感じられて、楽しいのですが、それだけではなく改めて僕も頑張らなきゃなと奮い立ちます。 中川:まっひーは本当に誰が見ても綺麗な顔をしているな、と見る度に思いますね。男の僕でも見惚れてしまいます(笑)。普段は比較的クールで落ち着いているので、あまりテンションが高いイメージはなかったです。なので今回、輪の中心でみんなの盛り上げ役である大神(和臣)という役柄がとても新鮮でした。共演者の(平)祐奈ちゃんや千葉(雄大)くんらが、明るくてワイワイしていたので、そのノリにまっひーがついていったことにも驚きましたね。まっひーの新しい一面が発見できてうれしかったです。根が真面目で、役のことを終始考えているまっひーを見ていると、本当にお芝居が好きなんだな、とヒシヒシ伝わってきます。一緒の現場にいるだけで、刺激をもらっていましたね。 ーー高杉さんは、今回演じた大神和臣のような“みんなの中心にいるタイプ”ではない、と。 高杉:全然ないですね。これまで、こういうキャラクター自体を演じる機会もなかったので、現場に入る時は緊張していました。ですが、大志や平さんたち共演者の皆さんが明るく温かい人たちばかりで、自分が盛り上げなきゃという気負いはなくなりました。大志は僕よりも2歳年下なんですが、現場をしっかり引っ張ってくれて、“座長”という立場がしっくりきてましたね。大志がいてくれたから、僕も大神という役に集中できたし、前向きに撮影に挑めました。なんか……恥ずかしいですね。 中川:目の前で褒め合うのって本当に恥ずかしいね。一番恥ずかしい! 高杉:本人がいないところで褒めるのはいいけど、こうやって目の前で言うのはやっぱり照れますね(笑)。 ーー中川さんは今回、27歳の心を持っている17歳という役柄を演じています。役作りをするにあたりどのようなことを意識しましたか? 中川:よく、「17歳と27歳を一人二役で演じるのは、大変ですね」と言われるのですが、主人公の海崎新太は27歳の心を持ったままで17歳になるという設定なので、結局のところ僕が演じているのは27歳の海崎新太だけなんですよね。見た目の部分だけ、17歳と27歳の2パターンが存在するという。だから、中の人は変わらないんです。僕の心持ちとしては、見た目が17歳でも、27歳でも海崎新太というひとりの人物を演じる。それが今回のテーマでしたね。見た目が変わっても中身がぶれないように注意していました。17歳の見た目だけど時折27歳らしさを醸し出すことや、海崎の人間性をしっかり表現することを意識していました。こんな設定を演じれることって、そうそうないじゃないですか? だから、今回この役をいただけたからこそ、いつも以上に想像力を働かせて試行錯誤しました。特殊な役に向き合えて、とても楽しかったです! 高杉:写真、全然違うもんね。27歳の海崎は、すごく大人っぽい。初めて見た時は衝撃を受けました。 中川:そう言ってもらえるとうれしいですね。見た目はもう完全にメイクさんに任せてました。ただ、メイクさんを信頼していましたが、僕自身が当時18歳だったため、ちゃんと容姿が27歳に見えるかなっていう部分だけはやはり不安でした。 ーー高杉さんは27歳を演じている中川さんを見て、どう思いましたか? 高杉:10歳年上の世界って想像もつかないじゃないですか? だから、どんな風に大志は演じるのかなって純粋に興味深かったです。27歳の海崎の映像を観た時は、すごく老けてるな、と驚きましたね。実年齢よりも上の役を演じられることが羨ましいなと思うと同時に、それ以上に17歳から27歳という振り幅がある役柄を違和感なく、自然にお芝居できる大志に感銘を受けました。 中川:17歳の見た目でしか会ってないもんね。27歳では、撮影中1回も会ってないよね? 高杉:そうそう。写真でしか見てないんですよ。だから、こんな風にお芝居してたんだって新鮮でしたね。 ■高杉「僕自身も“今”を大事にする気持ちで、大神役に挑みました」

ーー中川さん高杉さんともに、漫画原作やティーンムービーに多数出演していますが、どのように演じ分けていますか?

中川:似たようなキャラクターを演じるのが一番難しいですよね。全く違う役柄なら、気持ち的にもお芝居しやすいのですが……。似ている役を演じることがあっても、ほかの作品や役柄の面影を一切感じさせたくないので、その作品を深く紐解いてひとりの人物として向き合っています。僕はまだ演じたことがないタイプのキャラクターや作風がたくさんあるので、なるべくは新しい役柄に挑戦していきたいですね。 高杉:実は、今までに似ているキャラクターを演じことがないんですよ。様々な種類の役をいただいて、すごく恵まれているなと感じます。もし今後、同じような役をいただく機会があっても、ほかの部分で埋めますね。あくまで“似ている”だけで“別人”なので。たとえば、そのキャラクターの過去だったり、人物背景、家族構成、友人関係、口調、雰囲気……何かしらに“違い”は絶対にあると思います。なので、その子自身を追求して違いの部分をしっかりと表現できたらな、と。 ーー中川さんから見た世界の映像が印象的でしたが、どのように撮影したのですか? 中川:初めて、自分の顔にカメラを付けて撮影しました。僕の目線で見た世界の映像なので、美術さんが作った海崎が住むアパートの一室で、実際に撮りました。普通だったらカメラマンさんや、照明部さん、録音部さん、監督など、人がみっしりいる中で撮影されるんですけど、あのシーンだけは一切ほかの人は部屋に入れず、僕ひとりだけで行いました。起床してベットから起き上がり、二日酔いで「あったまいてぇ……」とフラフラしながら、水を飲む。そして、顔を洗って鏡を見たらびっくり! 17歳になっていた。という一連の流れだったのですが、普段の動き方をすると、映像が振動でブレブレになってしまうんです。観ている人が酔ってしまうので、能のような歩き方を意識しましたね。できる限り揺れを抑えつつ、美術さんが見せたい部屋のポイントもきっちり抑えて首を動かす。3回くらい撮影し直しました。カメラが重くて、すごく首が凝りましたね(笑)。あと、実はあのシーン、CGが結構大変だったんですよ。海崎が鏡の前に立つじゃないですか、普通に立つとカメラをつけた僕が鏡の中に映ってしまう。なので、鏡の中に映っている海崎の顔は、また別に何もつけてない状態で撮影して、その映像を鏡の中にはめ込んでいます。頭がこんがらがりそうな工程でしたね。観た人が「どうなってるのこれ!?」と驚くような映像です。今、ネタバレしちゃいましたが(笑)。 ーー雨の中、みんなで笑いながら走っている夏祭りのシーンは青春感が溢れていますよね。 中川:あのシーンの大神と狩生(池田エライザ)が、めちゃくちゃ可愛くてキュンキュンしますよね。もう、すっごくいいんです。あの大神が輝いていて、僕はすごく好きですね。 高杉:あの撮影をした日が、とにかく寒かったんですよ。その記憶が僕の中で色濃く残っています(笑)。学生のキラキラした輝きが全面に出ていて、素敵なシーンですよね。海崎の「今しかない」という言葉を聞いて、夏祭りで告白に踏み切るのですが、本当に大神は“今を生きている”子なんだなと、台本を読んだ時に感じました。僕自身も“今”を大事にする気持ちで、大神役に挑みましたね。似たようなシチュエーションは、実際ではあまりないかもしれないのですが、考え方や、言葉、行動、そういった一つひとつがとてもリアルです。本当にこの作品はみんなが今を全力で生きていて、その姿が輝きを放っています。限られた今という時間、青春がギュッと詰め込まれてるんですよ。 ーー中川さんと高杉さんが印象に残っているシーンを教えてください。 高杉:“リライフ”終了まであとわずかの海崎が、ひとりで桜を見ているシーンですね。あそこで鳥肌が立ち、泣きそうになりました。“リライフ”終了後、大神たちの記憶から海崎は消えてしまうのですが、その後、海崎の言葉をみんなで口にするシーンがあるんです。そのシーンを観て、大神もきっと海崎と一緒に大人になりたかったんだろうなという思いがこみ上げてきました。 中川:あのシーンは胸にくるものがあるね。あとは、狩生との保健室でのシーンと大神との図書室でのシーンが印象に残っています。中身が27歳の海崎らしさが、ダダ漏れちゃってますよね(笑)。海崎は頭で考えるよりも先に、すぐ言動に出てしまうタイプで、とにかく熱いハートの持ち主です。狩生や大神に向けて放った言葉は、海崎が10年先を生きてきたからこそのものであって、何よりも一番自分自身に跳ね返って刺さっています。「頑張ることを諦めるな」とか、「急に大切な人がいなくなることもあるんだから、今をもっと大切にしろ」とか、海崎自身に言い聞かせている面もあるんですよね。海崎の言葉は僕にも染み渡っていきましたね。 ーー中川さん自身が27歳の海崎新太になりきっていたのですね。 中川:待ち時間とか撮影が終わったあとは一切感じないのですが、撮影中は本当にまっひーたちが年下に見えていました。祐奈ちゃんは同い年なのですが、ほかのメンバーは(池田)エライザちゃんも、(岡崎)紗絵ちゃんも、まっひーも実年齢は上です。失礼な話ですけど、不思議なもので撮影に入ると、みんなが可愛く見えてくると言いますか、自然に年下だと思えるんですよね。 高杉:大人っぽいなとは思ってたけど、そういうことだったのか! 思い返すと僕たちも違和感なく年下でいられました。 中川:同い年の役の設定の現場だったら、また違う感覚になると思います。 ■中川「みんなそれぞれ秘めてるものがあるんだなと改めて感じた」

ーー今回、中川さん高杉さんはじめ同世代の方が多い現場でしたが、同世代ならではのエピソードなどはありますか?

中川:マシュマロ買いに行ったよね。 高杉:あー! あったね。ふたりで食料買いにスーパー行ったよね。 中川:僕、現場で食べ物をよく焼いていたんですよ。冬に撮影していたのでストーブを焚いてて、その火でバーベキューのようにおせんべいやマシュマロを焼いてました。お菓子自体は現場にあるんですけど、どうしてもマシュマロを焼きたかったので、わざわざ買いに行きました。 高杉:ひとりがやりだすと流行るっていう学生っぽい風潮あったよね。だから、みんなで食べ物を焼いてました。 中川:みんな優しいからノッてくれるんだよね。千葉(雄大)くんも、もちろん一緒に焼いてました。むしろ一番楽しんでくれたのが千葉くんという印象です(笑)。僕、焼くのが好きで、火が出てるとついつい食べ物を焼きたくなっちゃうんですよ。ほかの現場でもそうでした。焼いたらこんなにも美味しいんだよってことをみんなにも教えたくなっちゃうんです。 高杉:だから、大志は焼くのがすごく上手いんですよ。大志が焼いてくれたのはおいしかったです。 ーーでは、共演者から刺激を受けたことは? 高杉:たくさんあります。僕、初めましての方ばかりだったので、みなさんが出演されている作品は観たことあったけど、実際にどんな風に演技するのかは知らなかったので、毎日が刺激的でした。同世代の役者さんたちそれぞれに、演技のスタイルがあるんです。自分のセリフを読んでいる時に、ほかのセリフも僕だったらこうするなと想像して読みます。でも、実際に現場入りしてお芝居をみてみると、僕が考えていたものと全然違うんです。たとえば、先ほど話題に上がった保健室での海崎と狩生のシーン。自分で読んで想像していたものよりも、大志が演じる海崎はものすごく熱い男でした。歩んできた過程がみんな違うからこそ、持っているものや役作りの仕方も異なります。だから驚きと発見の連続でしたね。みんなのキャラクターが見えてくるので、初めの本読みはすごく楽しかったです。でもその分、僕は明るい大神でいなきゃと余計に緊張して現場に行ってました(笑)。 中川:同世代の役者同士ということもあって、僕を含めみんな良い意味でも悪い意味でも絶対に意識してしまうと思うんです。ただ僕たちは“さとり世代”なので、みんな基本的には表に出さず、クールで飄々としているんですよね。でもみんな、各々内側で考えていることがあるんです。だから、「やったるぞ!」っていう内に秘めたものが見えた時は、すごくうれしかったですし、刺激をいただきましたね。たとえば、卒業式のシーン。1年間を通して最後の場面になるんですけど、ほかのシーンがまだ順番的に撮れていなかったので、撮影自体は夏祭りのシーンなどよりも前に行ったんです。そこで、本番直前にまっひーが、夏祭りのシーンのセリフを叫んだんですよ。1年間積み重ねてきたんだよ、思い出がしっかりあるんだよ、という想いがその一言にギュッと凝縮されていました。それが衝撃的でめちゃくちゃ刺激されましたね。みんなそれぞれ秘めてるものがあるんだなと改めて感じた瞬間です。 (取材・文=戸塚安友奈/写真=宮川翔)

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