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主役は楽天モバイル? LINEモバイルは“普通”に――「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線7月編)

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/08/14
昼のMVNOは全て0〜1Mbps台に 「格安SIM」17サービスの実効速度を比較(ドコモ回線6月編): 【その他の画像】 © ITmedia Mobile 提供 【その他の画像】

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大225Mbps」「下り最大375Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介。今回は2017年7月編として、ドコモ系MVNOの通信速度をレポートしたい。au系MVNOやY!mobileについても同時に調査したので、別途記事を掲載する。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

●通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の18サービス。

・IIJmio

・OCN モバイル ONE

・BIGLOBE SIM

・b-mobile(おかわりSIM)

・LINEモバイル

・楽天モバイル

・NifMo

・ロケットモバイル

・FREETEL SIM

・DMM mobile

・U-mobile LTE使い放題

・mineo(Dプラン)

・DTI SIM

・0 SIM

・イオンモバイル

・エキサイトモバイル

・nuroモバイル

・NTTドコモ(mopera U)

 ドコモ純正のサービスであるmopera Uを除くと、MVNOのサービスは計17となる。いずれのSIMもLTEの高速通信に対応したものを使っている。

 調査条件は以下の通り。

・計測端末:ZenFone 3×4台

・計測アプリ:RBB SPEEDTEST

・計測日時:7月26日(水)8時55分〜、7月27日(木)12時25分〜、18時5分〜

・計測場所:JR横浜駅西口

・計測回数:下りと上り3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定としている。用意しているのは4台のスマホなので、全サービスを同時に測定しているわけではない。各サービスの測定開時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値となる。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

●午前:下りはmineoが下り80Mbps超 4サービスが下り40Mbps以上

 6月は東京都千代田区のアイティメディア本社で計測を行ったが、今回(7月)は再び横浜駅前で測定を行った。先述の通り、測定は7月26・27日の2日間に分けて実施した。まずは26日8時50分からの測定結果をお伝えする。

 当日の天候は小雨。非常に弱い雨で、傘をさしている人はほとんどいない。学生は夏休みに突入したこともあり、私服姿が目立つ。いつもより通勤通学の足音は少なかったが、横浜市はちょうど市長選真っ只中だったため、演説で人が集まっていた。結果やいかに。

 毎回午前中は速度が伸びやすく、測定結果も良好な傾向にある。今回はドコモ純正の「mopera U」が下り平均100.2Mbpsを記録したほか、MVNOでも最速の「mineo(Dプラン)」は、84.86Mbpsを記録している。続く「BIGLOBE SIM」は46.56Mbpsと非常に良好な結果を出した。BIGLOBE SIMに加えて「楽天モバイル」「エキサイトモバイル」「NifMo」の4サービスが下り40Mbps台、「DMM mobile」と「イオンモバイル」が30Mbps台を記録した。先述のサービスを含めて、13のMVNOサービスが下り10Mbps以上となった。

 逆に、下り平均速度が振わなかったサービスは下り平均0.38Mbpsの「0SIM」、0.89Mbpsの「ロケットモバイル」、1.25Mbpsの「nuroモバイル」、2.9Mbpsの「b-mobile(おかわりSIM)」と計4サービス。速度が出やすい傾向にある午前中の結果だと考えると、正直厳しい。

 上りの平均速度は1〜5Mbpsで全体的に遅い。トップは楽天モバイルの上り平均5.44Mbps。下りで不調だったロケットモバイルは上りでは健闘し4.6Mbps。ワーストはこちらも0SIM。いつになったら改善するのか。諦めるべきなのだろうか……。

●午後:MVNOなら楽天モバイル! 上りは0SIMがトップに!

 午後(ランチタイム)の測定は27日に実施した。この日の天気は曇り。7月下旬としてはやや涼しい日で、外出が増えるかと思われたが、見ていた様子ではさほどでもない。ただし、横浜駅西口は工事中で駅からの通路が狭く、駅構内は人でごった返しているはずだ。

 この時間帯は毎回著しく通信速度が低下する傾向にある。結果はどうなっただろうか。

 今回も下り平均1Mbps以上を維持できたMVNOサービスは3つのみ。ほとんどが1Mbps未満であった。

 mopera Uは下り平均67.05Mbpsと、純正サービスらしく相変わらず昼時でも速い。MVNOサービス最速は楽天モバイルの下り平均6.44Mbps。次いで「FREETEL SIM」が1.1Mbps、おかわりSIMが1.09Mbpsとなった。

 他のMVNOサービスは全て下り1Mbps未満。ワースト1はいつものように0SIMで、0.06Mbps。0.1Mbps以下だ。ワースト2は0.25MbpsのNifMo。ワースト3は午前中トップのmineoで0.36Mbps。

 上り平均速度もさほど速くはないが、何と0SIMが平均6.49Mbpsでトップに立った。アップロードは期待できそうだ。実は0SIMは上下ともに5月の測定値と全く同じ結果。制御してあえてこの速度なのだろうか。エキサイトモバイルも上り平均5.79Mbpsで好調。上り平均速度のワーストは下り3位のFREETEL SIMで0.63Mbpsだった。

●夕方:下り平均速度トップは楽天モバイル! 2位はFREETEL SIM

 夕方の計測も27日に実施した。18時の横浜駅周辺は午前中や昼どきよりも人が多い。その割にランチタイムより通信速度は改善する。結果を見てみよう。

 下り平均トップはまたもドコモのmoepra Uで44.25Mbps。MVNOサービスの最速もランチタイムと同じく楽天モバイルだが、速度はグンと伸びて30.4Mbps。続くFREETEL SIMも14.24Mbpsだ。

 他のMVNOは下り平均1〜2Mbps台に8サービスが入った。1Mbps未満のサービスは0.22Mbpsの0SIMがワースト1で、以下0.53Mbpsのnuroモバイル、0.62Mbpsのロケットモバイル、mineoの0.63Mbpsと続いた。

 上り平均速度は全てのサービスが伸び悩み1〜4Mbps台となった。トップはおかわりSIMの4.54Mbps、2位はmineo(Dプラン)の3.89Mbpsだった。逆にワースト1は「DTI SIM」で1.03Mbps、そして0SIMはランチタイムから急降下してワースト2の1.18Mbpsとなった。

●まとめ:楽天モバイルがMVNOトップに! 上りは全体的に伸び悩む

 従来強さを見せていたLINEモバイルがすっかり大人しくなってしまった。午前中こそ下り20Mbps以上で十分な速度だが、ランチタイムには1Mbps切りと“普通の”MVNOサービスになってしまった。5月の横浜駅前では「最強」と評価していたのだが……。通信速度は水物であるとつくづく思い知らされる。

 速度ではドコモ純正のmopera Uが常に速い。MVNOサービスで活躍が目立ったのは楽天モバイルだ。午前中は下り40Mbps以上で、通信速度が落ちやすいランチタイムや夕方でもMVNOサービス最速をキープした。今後も好調を維持してくれれば嬉しいが、果たしてどうだろうか。

 午前中に下り80Mbps超の派手な結果を残したmineoは、あっさり失速しランチタイムと夕方は1Mbps切りとなった。「帯域が空いているときは激速」「帯域が逼迫(ひっぱく)すると遅い」という分かりやすい結果である。

 一方、FREETEL SIMについてはいっときの勢いは見られないものの、それでも混雑時に比較的強い傾向にある。今回のランチタイムはギリギリだが下り1Mbps以上、夕方は10Mbps以上を達成している。

 全ての時間帯でパッとしないままのMVNOサービスは4つある。「常連」の0SIMは一瞬だけ上りの速度に光明があったものの、下りは常に1Mbps未満で絶望的。ロケットモバイルとnuroモバイルも常に遅い感じだ。おかわりSIMはランチタイムに下り1.09Mbpsを記録し健闘したが、午前中と夕方は遅く成果がかすんでしまった。

 また7月は、上りの平均通信速度がかなり抑えられている点にも注目したい。どのサービスも、全時間帯で10Mbpsを超えることがなかった。アップロードが多い人は少々気になる傾向だろう。ただし、1Mbpsを切ることはまれなので、実用上問題はなさそうである。それでも、今後の動向は気になるところだ。

 各サービスの傾向をまとめると以下の通り。

・IIJmio……午前中と夕方に期待

・OCN モバイル ONE……午前中に期待

・BIGLOBE SIM……午前中は激速

・b-mobile(おかわりSIM)……ランチタイムに希望

・LINEモバイル……午前中と夕方に期待

・楽天モバイル……いつでも高速!

・NifMo……午前中に期待

・ロケットモバイル……上りのほうがマシ

・FREETEL SIM……午前中と夕方に期待

・DMM mobile……午前中と夕方に期待

・U-mobile LTE使い放題……午前中と夕方に期待

・mineo(Dプラン)……午前中は激速

・0 SIM……昼の上りが救い

・DTI SIM……午前中と夕方に期待

・イオンモバイル……午前中と夕方に期待

・エキサイトモバイル……午前中と夕方に期待

・nuroモバイル……上りのみに期待

・ドコモ(mopera U)……常に抜群の速度

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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