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人間関係に疲れる…受け入れられない時すべきこと

All About のロゴ All About 2017/07/02

人間関係の悩みはつきもの。自分には理解できないような言動をする人と接すると、どっと疲れを感じてしまうこともあるでしょう。 © AllAboutMedical 提供 人間関係の悩みはつきもの。自分には理解できないような言動をする人と接すると、どっと疲れを感じてしまうこともあるでしょう。

人間関係に疲れて、心を閉ざしてしまう前に……

親子、友達、パートナー、職場、地域、親戚……。私たちの周りにはたくさんの人間関係のつながりがあり、その数だけ人間関係の摩擦も生じます。

たとえば、悪気はなくてもきつい言い方をしてしまう人がいると、「なぜそんな言葉遣いをするのだろう」「“言い方”というものがあるだろう」と不快に感じてしまうかもしれません。また、信頼していた人が自分の悪口を言っていたことを知って、悲しくなったり、人を信じられなくなったりするかもしれません。こうした嫌な経験をするうちに、人付き合いに対する苦痛や不安が強くなり、人間関係そのものへの期待や希望を失って心を閉ざしてしまう人もいます。

しかし、人間は人と関わり合いながら生活し、人から刺激を受けて成長していく生き物です。人との関係を一切築かずに、生活していくことはできません。生きていくために人間関係が必要になるなら、人間関係の摩擦に振り回されない技術を身に付ける必要があるでしょう。

「認める技術」とは……他人の行動をそのまま認めるスキル

人間関係の摩擦に振り回されないためにまず必要な技術、それは「認める技術」だと思います。他人の不快な面が気になったときや、「なぜそんなことをするのだろう」と不信に思ったとき、「その人はそうするしかなかったのだろう」「それがその人にとっての“普通”なのかもしれない」というように相手をそのまま認めてしまうと、人付き合いがとても楽になります。

たとえば、いつもきつい言い回しをする人は、その言い方がその人にとっての“普通”なのでしょう。丁寧な話し方を当たり前の環境として育ってきた人は、きつい言い方をする人を「信じられない」と思うかもしれません。しかし、相手にとってはそれがとても自然であり、当たり前のことなのです。

場合によっては注意を促し、より良い言葉遣いを教える必要もあるかもしれません。しかし、その前に「今、その人にとってはその言い方が自然なのだ」とまず認めてしまうと、相手に対する不快感に飲み込まれず、ニュートラルな気持ちで人に接することができます。

また、信頼していた人に悪口を言われてしまっていたという事実は、とても傷つくものです。しかし、「不快な思いが募って、思わず口をついてしまったのかもしれない」「その思いを抱えることができなかったのかもしれない」……。このように相手の行動やその背景を認めてしまうと、相手への恨みを募らせたり、人間不信に陥ったりすることは減らすことができます。

「認める」ことは「受け入れる」ことではない!

他人を「認める技術」は、他人の感情や考え、行動、立場、生き方についてありのままに認めることです。それらは、すべて「他人の領分」において起こっていること。「そういう行動をとることもあるのだ」「それがその人にとっての“普通”なのかもしれない」というように、まず他人の領分をそのまま認めておくことが必要です。「どうして〇〇しないのだろう」と「自分の領分」で考えてしまうと理解が不能になり、不快感に振り回されてしまいます。

ただし、「認める」ことは「受け入れる」ことではありません。受け入れることは、肯定し同意し、許容することです。「認める」ことはできても、「受け入れ」られるかどうかは別問題です。なぜならそれは、「自分の領分」における問題だからです。「受け入れられない」と思うなら、この「自分の領分」で生じている感情もまた、ありのままに「認める」ことが必要になります。

一方、「他人の領分」において起こっていることは認められるのに、「自分の領分」において起こることは認められない人もいます。このような方は、他人の基準に自分を合わせて、無理をして他人と付き合ってしまうことになります。この状態が続くことによって、人間関係へのストレスを募らせ、息苦しさを感じてしまうのです。

受け入れられないときに選べる3つの行動

自他の領分を認めることができれば、次に合理的な行動を選ぶことができます。たとえば、次の3つの行動が、対人関係における合理的な行動のその代表です。

一つ目は「交渉」をすること。「あなたにとってそれは自然なことなのでしょう」と他人の領分において起こったことを認めたうえで、「私にとってこの部分が困ることなのです」と自分の領分との接点の中で摩擦になっている部分を説明し、お互いが気持ちよく過ごすための話し合いを行っていくことが交渉です。

二つ目は、誰かに「相談」をすること。上のように自分の考えを主張し、交渉するには勇気が必要です。それが難しいなら、まずは誰かに事情を説明し、話を聞いてもらう中で事実や自他の感情、考えを整理し、自分にとって最もフィットする行動を選んでいくこともできます。また、相談することによって、第三者を介して相手に自分の気持ちを伝達してもらい、相手へのアドバイスをしてもらうといった選択肢も増えていくかもしれません。

三つ目は、「距離」をとること。交渉によってメリットが得られると感じられない場合には、その人とのかかわりを少なくしながら、心の平和を守る方が安心だと判断できる場合もあるでしょう。この場合、無理にその人との関係の維持・強化に努めなくてもよいのです。適度に距離をとりながら、平和で安心できる立ち位置で付き合っていくということも合理的な選択肢の一つです。

このように、まず「自他の領分」を認めることができれば、人間関係における合理的な行動を選ぶことができます。人間関係の摩擦に不快を感じた時には、すぐに関係の「回避」や「衝突」「我慢」を選ぶのではなく、まず「自他の領分」を認めてからよりよい行動を選んでいくことです。そのためにまず「認める技術」を実践し、磨いていきませんか?

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