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今や軍人は歌って踊れる!? ベトナムの軍人のテレビ番組が超ユニーク

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2016/10/18 ネルソン水嶋
© Excite Bit 提供

軍隊、というキーワードは日本のメディアで取り上げ難い節がある。

理由はもちろん、主義・思想によって論争を巻き起こしやすいテーマだからであるが、所が変われば事情も変わる。タイは2014年のクーデター以降ずっと軍政下にあるし、北朝鮮は軍事を優先する先軍主義。軍隊は、国が政治を執り行う上で非常に重要な一要素であることは間違いない。

しかし、世界には変わった取り上げ方をする国もある訳で…。

ベトナムには、「軍隊(軍人)によるバラエティ番組」が存在するのだ。

軍人の軍人による軍人のためのバラエティ番組!?

ベトナムには軍人によるバラエティ番組があるー。そんな情報の真偽を確かめるために、滅多に観ない自宅のテレビの電源を入れたところ、どのチャンネルにもひどいノイズが入っていた。

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早速これだよ…。

が、心配ご無用。ベトナムの一部のテレビ局では、テレビ放映と並行して公式ウェブサイト上で配信を行っているのだ。今回の番組を放送するテレビ局「VTV3」も観ることが出来る。余談だが、そもそも家庭用テレビにノイズがない状態を見たことがなく、まずはこっちをどうにかせーよと思うが、「ネットで観れるから」とどうにかしないところもまたベトナムらしい。

それでは番組を観てみよう。

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金曜夜8時放映、名前は「我らは戦士」。

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って、いきなりなんだ?この観客の数は!!

冒頭からスタジオでのパフォーマンスがはじまる番組構成。それは日本でもたまにありそうな演出だから、分かる。しかしながら、ここに映っている観客は…。

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全員が!

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軍人さん!

まさに、軍人の軍人による軍人のための番組だ。拍手のスタイルも規律正しい軍人らしくピシッと統一されている。ただ頭上に両手を挙げてステージを囲むその風景は、雨乞いか何かの祈祷に見えてしまう。そんな驚きをよそに、番組はサクサクと進行。

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軍人さんによるパフォーマンス!

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火花まで噴き出す始末!

そのあとは、スタジオに来ている偉い人の紹介や、現場での活躍を取り上げたり、スタジオに戻ったと思いきやもはや軍人ですらないプロのダンサーのパフォーマンスと、ひとしきり盛り上がる。

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偉い人達は基本的に笑わないので、終始浮いています。

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現場でコンテナ整備を頑張ってます。

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ここまで来るともはやただのライブ。

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そしてまた噴き出す火花。

歌って踊って審査されて!?軍人カップルによるパフォーマンス対決

そうして前半が終了し、CMを挟みー。

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再びスタジオへ!それにしてもこの拍手、疲れそうだな。

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司会者の二人は軍服風の衣装を着ているが、その振る舞いからプロらしい。

ハート型のパネルを手にしているあたり、カップルをテーマとした企画だろうか。なるほど、確かに舞台には3組の男女が立っている。司会からそんな彼らに、馴れ初めなどについてかいくつかの質問が飛び、少し緊張した面持ちながらも笑いを交えながら答えていた。

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セーラー服を着ているところから察するに、水兵さん達と彼女(奥さん)。

へ~、いわゆる「ベトナム軍人版新婚さんいらっしゃい!」みたいな感じなのね。

そう思っていたが、甘かった!質問をひとしきり終えると…!

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やっぱり歌って!

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やっぱり踊って!!

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やっぱり偉い人たちは笑わない!!!

何のためにいるんだ。

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会場の挙手の数により、優勝カップルが決まって企画は終了。

旅行チケットと、迷彩柄の壁時計を受け取りました。

国民へのPRなのかただの自己満足なのかよく分からないが、少なくとも可愛げは感じる

今回の内容はこんなところだが、ほかにも、シルエットから自分の奥さんを当てる「嫁当てクイズ」や、地方の基地を訪れる出張収録、お見合いパーティ(ねるとん?)などもあるらしい。ベトナムを守る軍人さんをPRする番組なのだろうけど、これが本当にPRになっているのかただの自己満足になっているのか正直分からない。しかし、これになんだか可愛げを感じてしまうのはきっと私だけではないだろう。

「我らは戦士」は、2006年の開始から10年目に入り、長寿番組に片足を突っ込んでいるとのこと。現地のテレビを観ても言葉が分からないと楽しめないことも多いが、「軍人さんが歌って踊っている」という状況そのものがシュールなので、きっと楽しめることだろう。世界各地からウェブサイトを通して観られるので、ぜひご覧になってほしい。

Chung toi la chien si(2016/10/7放送分)|VTV

こちらは今回放映された内容のネットアーカイヴ、画像はこちらから引用いたしました。

過去の放映分も観られます。

(ネルソン水嶋)

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