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健康診断でがんの早期発見は可能か

All About のロゴ All About 2017/05/29

会社で受ける健康診断や人間ドック。毎年受ける検査でがんの早期発見はできるのでしょうか? © AllAboutMedical 提供 会社で受ける健康診断や人間ドック。毎年受ける検査でがんの早期発見はできるのでしょうか?

会社の定期健康診断でわかること

会社の健康診断の目的は、大きく分けて2つ。1つはそれぞれの業務内容に関連して注意すべき疾患の有無をチェックすること。もう1つは、生活習慣病の予防を行うことです。

前者の例としては、騒音がひどい職場での聴力検診や、粉塵が舞うような職場での呼吸器系の検診などが挙げられますが、全ての職場の方がこのような検診を受けているわけではありません。

一方、後者の生活習慣病予防のための検診は、おそらくほとんどの方が受けているでしょう。現在では主にメタボリックシンドロームの有無をチェックすることが目的。具体的には、糖尿病、高血圧、脂質異常症(高脂血症)、高尿酸血症といった動脈硬化のリスクファクターが長期に渡って存在しないようにし、将来的な脳梗塞や心筋梗塞といった大変な病気の発生を抑えようというのが目的です。

健康診断の目的は「がんの早期発見」ではない?

つまり、会社での健康診断は一般にがんを目的としたものではないのです。よって、会社の健康診断で問題ないという結果が出ているとしても、がんの心配がないわけではありません。

中にはオプション検査として、CEAやAFPといったいわゆる「腫瘍マーカー」とよばれるがんになったときに上昇しやすい検査項目が設定されている健康診断もあります。しかし、腫瘍マーカーは、前立腺がんに関係が深いPSAを除けば、高いからといってがんがあるとは限らず、また、低いといってがんがないとは限らない指標です。この指標を用いてもがんの早期発見ができるとは限らないのです。

がんの有無をより確実に見るためには、子宮がん検診や乳がん検診、胃カメラや注腸造影検査など、血液検査以外に触診や細胞診、レントゲン検査といったもう少し詳しい検査を行う必要があります。また、特定部位のがんにこだわらないスクリーニング検査にはPET検診が威力を発揮します。

健康診断の結果にあらわれるがんの兆候

ただ、健康診断でも注意すべき兆候が確認できることがあります。その代表例が徐々に進行している貧血

貧血は、いくつかの原因で起こりうる病態ですが、胃がんや大腸がん、子宮がんなどができたときに、その部位から少しずつ出血があり、貧血になる場合があります。通常貧血がおこると息切れやふらつきなどの自覚症状が出ますが、少しずつの出血だと体が順応してしまい、典型的な貧血症状が出ないことがあります。これを健康診断の結果で確認することができるのです。便やおりものの性状に注意すると共に、徐々に貧血が進行していないかどうかをチェックしていくことは重要と言えます。

いずれにしても、健康診断の結果のみならず、自覚症状等での不安があれば、お近くの医療機関を受診されることをお勧めします。

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