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傍聴し制度考え…545人が参加 発足5年

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2014/05/16 毎日新聞
Photo: 「裁判員ネット」の活動について語る斎藤夏帆さん=伊藤一郎撮影 © 毎日新聞 「裁判員ネット」の活動について語る斎藤夏帆さん=伊藤一郎撮影

 裁判員裁判を傍聴した「市民モニター」の感想や意見を集め、裁判員制度の検証や提言をする市民団体「裁判員ネット」(事務局・東京都千代田区)が発足から5年を迎えた。モニターとして参加した市民は545人。自身もモニター経験者で、現在は運営スタッフを務める東京都の会社員、斎藤夏帆(かほ)さん(22)は「裁判員制度が、社会にどう関わっていくべきかを考えるきっかけになった」と感じている。

 斎藤さんは大学生だった2012年夏以降、モニターを務めた。殺人や強盗致傷事件の裁判員裁判を傍聴し、独自に判決を出す模擬評議にも加わった。「普通に生活している人が急に集まって、責任ある判断を出すのは肉体的にも精神的にもとても大変」と感じたが、「社会の出来事に真剣に向き合うことは大切」と考えた。

 12年冬からは運営スタッフとして、高校生と裁判員裁判を傍聴する出張授業などを担当してきた。今年4月に就職したが、休日はスタッフとしての活動も続ける。「自分が裁判員に選ばれたら、社会の一員として意欲的に参加したい」という。

 裁判員ネットは制度導入1カ月前の09年4月、会社員や臨床心理士らが「市民として主体的に裁判員制度に関わっていこう」と設立した。これまで59件の裁判員裁判をモニターが傍聴し、うち27件で模擬評議を実施した。代表の大城聡弁護士は「今後も法廷の内容を検証し、情報発信したい」と話す。

 17日午後1時から、千代田区の区立日比谷図書文化館で報告集会を開く。資料代500円。問い合わせは事務局(03・3203・0130)。【伊藤一郎】

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