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公式確認58年、依然終わらず

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2014/05/01 22:37 毎日新聞

 「公害の原点」とされる水俣病は1日、公式確認から58年を迎え、熊本県水俣市の水俣湾埋め立て地で犠牲者慰霊式が営まれた。患者や遺族、市民、石原伸晃環境相など約750人が参列し、祈りをささげた。国が3月に提示した認定基準の新しい運用指針について、被害者団体が石原環境相に直接、撤回を求めるなど、依然として終わらない水俣病を印象付ける1日となった。

 式典にはこのほか蒲島郁夫県知事、原因企業チッソの森田美智男社長らが並んだ。献花後、患者救済運動のリーダーだった川本輝夫さん(1999年死去)を父に持つ川本愛一郎さん(56)が患者・遺族代表として「祈りの言葉」を述べ、「今も(水俣病問題の)課題は残されたままです。これからも被害者は長い闘いをしていかなければいけないのでしょうか」と問いかけた。

 新指針は、現行の認定基準が要件としている「主要な複数症状の組み合わせ」がない認定申請者について、水銀摂取の証拠となる客観的資料の提出を申請者に求めている。しかし、そうした資料を持っている申請者はほとんどいないとみられ、被害者団体側が「新たな患者切り捨てだ」と反発。慰霊式後の意見交換会でも新指針撤回を求める要望書が石原環境相に提出された。

 水俣病の認定を巡っては、昨年4月の最高裁判決が感覚障害のみでも水俣病と認めたことから、関係各県などの認定審査業務も機能停止状態となっており、審査を待つ認定申請者は3月31日現在で▽熊本県601人▽鹿児島県245人▽新潟県(新潟市含む)41人となっている。

 慰霊式は、水俣市と患者団体などでつくる実行委員会の主催。今年から最大の未認定患者団体「水俣病不知火患者会」が実行委に加わった。【笠井光俊】

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