古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

写真への関心は“撮るまで”がピーク? 女子とスマホカメラの意外な関係

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2014/05/27 ITMedia
写真への関心は“撮るまで”がピーク? 女子とスマホカメラの意外な関係: 上段左から山本さん、庭野さん、山下さん、中村さん、斉藤さん © ITMedia 提供 上段左から山本さん、庭野さん、山下さん、中村さん、斉藤さん

 10代後半から20代前半の女子たちにスマートフォンの使い方を聞くインタビュー連載「アンテナ喫茶」。今回の座談会では少しメンバーを入れ替え、都内私立高校の女子高生中村朱里さん(品川女子学院高等部2年生)、現役女子大生の庭野李奈さん(立教大学3年生)、斉藤初音さん(慶應義塾大学1年生)、山本祥子さん(東京女子大学3年生)、山下眞生子さん(日本女子大学1年生)の5人に話を聞いた。

 今回のテーマは「スマホカメラ」。いまやスマホが普及してから高画質な写真をより気軽に撮影、加工、共有できるようになったが、女子たちはスマホカメラをどう使っているのだろうか。

 女子高生や女子大生のスマホ事情については、以下の記事も参考にしてほしい。

●写真加工は「フィーリング」で自然にするもの

 前回集まったメンバーと同じく今回もiPhone率が高く、5人中4人がiPhoneを使っていた。そもそもスマホカメラを使うのか聞いてみたが、「めっちゃ使う」ということで意見が一致した。

 カメラを使うシーンについては「テンションの上がるところに行ったら撮ります」と庭野さんは話す。具体的には、友だちと遊びに行く、おいしい料理を食べる、旅行に行く、買い物に行くときなど。写真を撮るのが好きだという山下さんは、1日10枚は撮影し、それを編集してFacebookやInstagramなどに随時アップするという。

 写真を共有する場所は、FacebookやLINE、TwitterなどのSNS。Facebookに大量の写真を1度にアップする場合以外は、ほぼ全て加工済みの写真を投稿することが多いとのこと。写真加工は必須なのか聞いてみると、「加工できるなら、やろうかな」くらいの気持ちだということだ。そこに強迫観念めいたものはなく、加工することがカメラ撮影の工程の1つとして自然に組み込まれている。

 加工のコツ(?)は、「フィーリング」(庭野さん)。さまざまなエフェクトを試しながら、「いい感じ」になったところで決定するという。21個のカメラアプリをインストールする斉藤さんは、「全体的にほわっとした仕上がりになる」という「Camera360」の「Sweet」というエフェクトがオススメだと話す。最近では女性誌やファッションブランドがカメラアプリを提供していることも多く、文字通り女性の感性に訴えるものが人気を集めている。写真加工はかなり感覚的なものなので、ユーザー自身もロジック以外の部分でお気に入りのアプリやエフェクトを見つけ、使っている。

●「LINE camera」が最強?

 カメラアプリの主な用途としては、人物加工、風景や食べ物の加工、音消し撮影、スクラップブックのように編集する、などが挙げられる。各アプリをダウンロードした理由を聞いてみると、「アプリストアのランキングや友だちの口コミ」のいずれか。「友だちからのオススメは信頼度が高い」(中村さん)という意見が多かった。

 彼女たちのカメラフォルダを見て分かる通り、5人中4人が「LINE camera」をインストールしており、座談会の中でも評価の高いアプリだった。MMD研究所が2013年11月に発表したスマホカメラアプリの利用実態調査でも、一番利用率が高いのはLINE camera(38.8%)だった。

 話を聞いていると、LINE cameraの魅力は多機能なところ。LINEスタンプやフレームの豊富さや、手書きテキストなどのデコレーション機能だけでなく、人物の目の大きさや輪郭、肌の白さなどをプリクラ感覚で調整できる「ビューティー機能」も備える。また、Androidの一部機種では無音で撮影できる「マナー」機能にも対応した。シャッター音を消すために「微音カメラ」や「マナーカメラ」などを使っていた人は、LINE cameraだけで事足りてしまうかもしれない。

●写真への関心は“撮るまで”がピーク?

 彼女たちが写真好きなことは分かったが、肝心の撮った写真はどのように管理しているのだろうか。iPhoneを使っている人は「カメラロールがパンパン」(山本さん)で、斉藤さんは9000枚もの写真をそのままカメラロールに保存しているという。

 撮った写真についてはフォルダ分けしている人とそうでない人に分かれた。だが、フォルダ分けも「部活とその他」(中村さん)など、かなりざっくりとしたものもある。バックアップについても、iCloudやSNSなどがあるため、特別何かをしているわけではないという人がほとんどだ。機種変更時や端末修理時に画像データが消えてしまっても「別に気にしない」という声が大半。写真への関心は撮るまで(そして加工するまで)がピークで、そのあとの管理にはあまり注意を払っていないのだろうか。iPhoneのカメラロールやAndroid端末にプリインストールされている写真ビュワーアプリについても特に不満の声は挙がらず、「撮影や加工への関心の高さ」と「写真管理への関心の薄さ」のギャップが際立っていた。

●ズームの画質やインカメラに不満

 カメラ機能が高画質で高機能になったといえども、スマートフォンにも限界はある。普段スマホカメラを使う上で不満に思っていることがないか聞いてみた。山下さんは「iPhoneはズームしたときにぼやける」のが不満だという。だが、「デジカメだと素早く撮りたいときに間に合わない」というジレンマを抱えている。

 「インカメラを使って自分を含めた友だち複数人を撮影することが多い」という庭野さんは、インカメラ撮影時はフォトライトが使えないことが不満だと話す。そんなときはほかの子のスマートフォンのフォトライトを照明代わりに使ったり、エフェクトで明るくしたりして対処している。ほかにも、最近のカメラアプリは撮影後に自動的に加工のフェーズに進むので、1回につき1枚しか写真が撮れないことがやや不満だと庭野さんは話す。

 ハードウェアの問題については庭野さんのように何かしらの工夫をして乗り切っていくしかないのが現状だ。アプリについては、多機能化が進むことによって新たな不満が生まれてくる可能性がありそうだ。

 カメラアプリと聞くと、写真編集や加工、音消しなどの便利機能などが思い浮かぶだろう。また、最近では撮影した写真や画像を整理整頓するビュワーアプリの存在も目立つ。だが、実際にスマホカメラを多用する女子たちの関心の多くは撮影や写真加工に割かれており、写真管理にはあまり関心がないという傾向があるようだ。

[村上万純,ITmedia]

ITmedia NEWSの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon