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初めてでも迷わない、Facebook本社キャンパスガイド

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2014/05/29 (C)KADOKAWA CORPORATION
初めてでも迷わない、Facebook本社キャンパスガイド © KADOKAWA CORPORATION 提供 初めてでも迷わない、Facebook本社キャンパスガイド

Facebookのキャンパスの入り口には、大きな「いいね」マークが掲出してある Facebookのキャンパスの入り口には、大きな「いいね」マークが掲出してある  4月30日にサンフランシスコでFacebookの開発者イベント「F8」が開催されました。この場で創業者兼CEOのマーク・ザッカーバーグ氏は、10周年を迎えた同社のテーマに「Stable Mobile Platform」(安定したモバイルプラットホーム)と「People First」(人が第一)という2つのキーワードを掲げました。  それまでFacebookの社内に貼られていたポスターには、「Move Fast and Break Things」と書かれていました。素早く破壊的なイノベーションを起こそう、というハッカーマインドにあふれたカルチャーの象徴とも言えるフレーズです。  しかし「F8」でのザッカーバーグ氏は、同じデザインのまま「Move Fast with Stable Infra」というフレーズに置き換え、会場の笑いを誘っていました。素早く動くことは変わらないのですが、安定したインフラを基盤としつつ実行しよう、という姿勢の変化を受け取ることができました。  このフレーズに込められたインフラというフレーズは、ソーシャルプラットホームや開発者向けの基盤という意味合いですが、Facebook社員の普段の仕事のインフラとなっているキャンパスは、どうなっているのでしょうか。そんな事を意識しながら、Facebookのキャンパスをご紹介します。 おなじみのいいね!マークが大きく設置「1 Hacker Way」  Facebookの本社は、シリコンバレーの街メンロパークにあります。住所は「1 Hacker Way」。キャンパスの入口には、おなじみの「いいね!」の親指が大きく掲出され、そこがFacebookの本社であることが一目でわかります。記念写真のスポットでもあり、たくさんの人がこの看板の前で写真を撮っていました。  Facebookの本社は、ダンバートンブリッジというサンフランシスコ湾にかかる最も南の橋のたもとにあり、クルマでのアクセスはしやすい場所といえます。例えば筆者は、シリコンバレーから橋の向こう側、イーストベイと呼ばれる地域に住んでいますが、サンフランシスコ市内やUS101号線に巻き込まれることなくたどり着ける点で便利です。 大きな地図で見る  しかし、キャンパスの周りにあるのは、サンフランシスコ湾沿いの湿地帯と橋くらいで、向かい側の広い土地は何らかの巨大建造物が建造中。お店に行くには、近くに起点があるユニバーシティ・アベニューを15分ほど走ってカルトレインのパロアルト駅周辺に行かなければなりません。  15番のビルからキャンパス群の内側に入り、ウッドデッキを抜けると、建物に囲まれた広いハッカースクエアにアクセスすることができます。このキャンパスはもともとSun Microsystemsが使っていた場所で、改装してFacebookが利用しています。現在SunはOracle傘下。テクノロジー企業の栄枯盛衰を感じることができるエピソードです。  キャンパスの地面には地図が描かれており、自分が今どこにいるのか迷わずに済みます。コンピューター的な手段を使ってはいませんが、キャンパスという空間がハックされていることを早速感じることができました。Facebookが利用し始めて、こうしたハックが随所に見られるようになりました。 Facebookのキャンパス内の地面には、地図と現在地が示されていて、迷わない仕組みになっている Facebookのキャンパス内の地面には、地図と現在地が示されていて、迷わない仕組みになっている ハッカーのためのオープンな街  Facebookのキャンパスは、ハッカーのためのオープンな街、というコンセプトで整備されています。前述の通り、職場としてのキャンパスをハックするという意識とともに、カリフォルニアらしい自分で作ってしまうDIY精神も随所に見かけることができます。  キャンパスは横に長く広がった通りを挟むようにして、全部で18のビルから成立しています。まずはビデオにまとめたので、ご覧ください。  まるで本当の街の賑わっている通りのような錯覚すら覚えるのですが、ここを行き交っている人々は、全員がFacebook社員だということをふと思い出し、その規模の違いを見せつけられるようです。  前述の通り、Facebookのキャンパスの周りにお店などはなく、車でキャンパス外へと出かけなければならないため、食事以外にも、様々な機能が用意されています。  この通りに面した1階部分には、無料の飲食店や食堂(一部有料)だけでなく、ゲームセンターや理髪店などが並んでいます。また、Facebookのロゴが入ったアパレルやグッズなどを扱うお店や、最近では銀行までできました。 フィルズコーヒー。昼食後のおいしいコーヒースポットとして賑わっている フキスシ。キャンパス内では数少ない有料のレストラン。お店の前の植え込みも日本庭園風にアレンジされている フィルズコーヒー。昼食後のおいしいコーヒースポットとして賑わっている フキスシ。キャンパス内では数少ない有料のレストラン。お店の前の植え込みも日本庭園風にアレンジされている ハンバーガーショップはランチタイムが終わっても、お客さんが列を作っている人気店だった ゲームセンター。アーケードゲームは、日本語版をそのまま使っているものも多数あった ハンバーガーショップはランチタイムが終わっても、お客さんが列を作っている人気店だった ゲームセンター。アーケードゲームは、日本語版をそのまま使っているものも多数あった  キャンパスの中に生活を取り巻く快適な機能を取り入れることによって、そこで働く人が良いパフォーマンスを発揮してくれるように、という文字通り「仕事のインフラ」がそこに広がっていました。こうした環境整備はシリコンバレーの様々な企業が積極的に取り組んでいますが、Facebook社内では少し異なる雰囲気を見ることもできました。 快適を自分で手に入れるライフスタイル  キャンパスのインフラ自体は、企業側が用意するものが中心ですが、その中でも、キャンパス内の人々が自分たちで快適になるように取り組むことができる仕組みも見つけることができました。  例えば、トランジットハブ。ここは、通勤に関わる情報提供や自転車の修理などを受け持つ、他の店舗とは少し違った場所になっていました。シリコンバレーは基本的に車がメインで、あとはCalTrainという電車とバスという、かろうじて利用できる公共交通機関がある程度。ニューヨークや東京と比較すると手段の選択肢が少ないエリアです。そこでどのように通勤するか、シャトルバスの運行についてなど、キャンパスに通うためのサポートをしてくれます。 トランジットハブ。社員は値引きされたパーツと無料の工賃で自転車を修理できるほか、通勤に関する相談や情報提供が受けられる トランジットハブ。社員は値引きされたパーツと無料の工賃で自転車を修理できるほか、通勤に関する相談や情報提供が受けられる  また、電車やバスには自転車で乗り込むことができるため、自宅と駅まで、駅からキャンパスまでを自転車で移動する人も少なくありません。そうした人たちのための自転車修理屋もあり、割安のパーツ代だけで自分の自転車を直すことができるそうです。  さらに、家賃が高騰し、なかなか家探しに難儀することが多くなってきたサンフランシスコやシリコンバレーエリアでの住環境についてもサポートしてくれます。交通、自転車修理、不動産と、キャンパスの外で社員が生活インフラを整える際にも、キャンパスの機能が役立つのです。  もう1つ、ユニークだったのは、キャンパス内の看板やポスターなどを製作する工房があったこと。キャンパス内部へ入るエントランスが各ビルにありますが、どれも個性的で同じ雰囲気ではありませんでした。どこから入ったかがわかるというメリットもありそうです。またキャンパス内のお店の看板やポスターなども製作しており、空間をクリエイティブにハックするための機能として注目しました。 「人」にフォーカスする会社として  キャンパス内は、単にフードが無料で食べられるというだけでなく、様々な工夫を凝らしながら、社員のパフォーマンスを最大化するインフラとして作られていたことがわかりました。こうした快適で便利な空間の中で、仕事に集中したり、息抜きをしたり、同僚とコミュニケーションを取りながら、世界最大のソーシャルネットワークのインフラが作られていくのです。 スイートショップは午後の憩いの場。ケーキやフローズンヨーグルトなど、甘いひとときが楽しめる スイートショップは午後の憩いの場。ケーキやフローズンヨーグルトなど、甘いひとときが楽しめる  「F8」の壇上では「People First」というコンセプトをザッカーバーグ氏が掲げましたが、Facebookのコミュニティーを構成している人々に注目して、彼らがどう思うか、どう使うか、どのように安心できるか、といったことに、インフラとして応えていくことになるでしょう。  例えば、匿名ログイン機能はその1つの表れです。他のサービスでのFacebookログインを使った認証は非常に便利ですが、そのサービスに自分のFacebookの情報や権限を与えたくないとして、利用しないユーザーもいました。そこで、匿名ログインを使って、サービスに自分の情報を与えず認証する機能を発表しています。  こうした、「人が生活する場」としてのSNSを充実させようとするFacebook。そのキャンパスを訪れてみると、そこには明らかに人の生活とカルチャーがありました。コンピュータやインターネットのハックから、生活や人生を豊かにするハックへと、踏み込んでいくことになるでしょう。 筆者紹介――松村太郎  1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。 公式ブログ TAROSITE.NETTwitterアカウント @taromatsumura

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