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勝間和代が「ヘルシオをオーブンレンジとして買ってはいけない」と思う理由

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2017/07/27
勝間和代が「ヘルシオをオーブンレンジとして買ってはいけない」と思う理由 © KADOKAWA CORPORATION 提供 勝間和代が「ヘルシオをオーブンレンジとして買ってはいけない」と思う理由

 「シャープ ウォーターオーブン ヘルシオ」2台を愛用している勝間和代さん。お気に入りの理由は「超・低酸素調理」のおいしさ。普段の料理にフル活用することで、時短をしながら圧倒的においしい料理が作れるといいます(記事前篇)。一方、ヘルシオの真価は多くの人に理解されていないとも勝間さんは考えています。なぜなのでしょう? ●欠点は「初心者が使いこなせないこと」  なぜ、ヘルシオの真価がほとんど理解されていないのでしょうか。  それは、ヘルシオを買った人の多くが正直、  「水蒸気調理」  をほとんど使わないためです。  私の別の友人も、自宅で結婚披露パーティーをするために出張シェフを呼んだとき、  「ヘルシオを買ってください。そうしないと、あたたかいものは出せません」  と頼まれたため、しぶしぶヘルシオを買っていました。しかし、その出張シェフが来てくれた晩以外は、ヘルシオのウォーター系機能は茶碗蒸しを1回作っただけだそうです。  なぜ水蒸気調理を使わないのか。それは、水蒸気調理をすることに慣れていないからです。しかも、よほどの料理マニアでない限り、  「酸化に注意をすることがどれだけ重要か」  ということの意識が薄いと思います。さらに、水蒸気調理をするには、 ・水タンクを常に取り替える・水受け皿を管理する・庫内をよく拭く  といった、通常のオーブンレンジではまったく必要のない作業がたくさん加わってしまいます。  私は、こうした作業をしてもなお美味しいものを食べたいと思う方なので、まったく苦になりませんが、楽をしたいと思う人にとって、慣れるまではとても面倒くさい作業でしょう。  さらにあるのが、  「多機能すぎて、使い方が結局わからない」  ということです。  たとえば、バルミューダのトースター「BALMUDA The Toaster」が売れていますが、ほぼ類似の機能がヘルシオにはあります。しかし、ヘルシオを持っている多くの人は、機能の存在に気づいていないのです。  私はヘルシオのメニューのボタンを自分でカスタマイズして並べ変える方法で使っていますが、自分以外に並べ替えをしている人を見たことがありません。これも、多くの人がその機能に気づいていないのです。  付属のレシピにも、とてもたくさんのオートメニューがありますが、そこでヘルシオがやっている調理工程が、ある意味、  「ブラックボックス」  になってしまっていて、自分オリジナルのレシピではどのメニューを使えばいいか、分からなくなってしまうのです。  たとえば、 ・まかせて炒め・まかせて焼き  という2つのボタンがあります。どちらもウォーターグリルを使うメニューですが、一体どちらを使えばいいのか、普通の人は迷ってしまうと思います。  自動調理メニューのプログラミングをしているシャープの人に尋ねたところ、 ・まかせて炒めは、一気に火力を上げてさっと炒める方法。野菜炒めなどに向いている・まかせて焼きは、しっかり焦げ目をつけたいハンバーグなどに向いている  ということでした。  なぜ複雑かというと、手動メニューのウォーターグリルでは、こういった細かい操作ができないからです。ウォーターグリルの分数を指定するだけです。ところが自動メニューは、細かく水分量や温度の調整をしているらしいのです。ただそれが、私たちには何をしているかわからないのです。  そして、さまざまな製品を使うとき、  「必要以上にブレインパワーを使う機械」  を私たちは敬遠する傾向があります。それは、多機能すぎたガラケーが、メニューが深くなりすぎて、結局スマホに負けてしまったのとよく似ています。  つまり、ヘルシオの最大の欠点は、  「直感的に操作ができないため、使いこなすまでに当人の学習や忍耐力がある程度必要」  ということなのです。  調理リテラシーがある人ならこれほど楽しい機械はないのですが、そこまで味にこだわらず、簡単に食事をしたいと思う人にとって、マニュアル操作で使いこなすには難度が高すぎるのです。 勝間さんが低酸素調理で参考にした調理技法の本 勝間さんが低酸素調理で参考にした調理技法の本 ●普通のオーブンレンジとしては正直、微妙  2015年以降のモデルには「まかせて調理」機能があります。これを使えば、実はヘルシオ初心者の方でもいろいろなことが簡単にできるのですが、それでも使わない人に聞いてみると、水蒸気調理のできあがりがうまくイメージできないようです。  私が「ヘルシオで焼きそばが簡単に作れます」というと、焼そばレシピに対応したヘルシオを持っているユーザーでさえ、驚きます。みんな、別冊のレシピまで細かく見ていないのです。  おまけに、水蒸気系の部品を搭載しているためか、電子レンジやオーブンの機能は正直ライバルであるパナソニック「ビストロ」に比べ、勝っているとは言いがたい面があります。旧来的な電子レンジやオーブン機能を使おうとすると、なかなかヘルシオを選択できないのです。  たとえば、普通にご飯をあたためようと思っても、自動ボタンだと、なぜかピタッとした温度になりません。微妙に熱かったり、ぬるかったりするのです。  複数のものを一度にあたためるのも苦手で、「しっかり」ボタンを押さないといけないし、押したとしても、両方ちょうど良くあたたまるのがなかなか難しいのです。なので、うちではもう、あきらめて、2つのものをあたためるときは、2台のヘルシオで別々にあたためるようにしています。  なぜうまくいかないのかというと、従来は、大量の蒸気でセンサーが曇ってしまうため、赤外線センサーを搭載できなかったからだそうです。2015年モデルからはシャッター付きの赤外線センサーを搭載していますが、ヘルシオはオーブン調理の直後でもレンジ機能が使えるようにするために湿度センサーを併用していて、その特性からバラつきが出る場合があるそうです。  ヘルシオの話をメールマガジンや著作などでずっとしていたら、私の友人の友人がシャープの方を紹介してくださって、ヘルシオ2017年モデルの新製品発表会に行くことができました。 2017年型ヘルシオ「AX-XW400」 2017年型ヘルシオ「AX-XW400」 炙り焼き機能が特長。ステーキも焼けます 炙り焼き機能が特長。ステーキも焼けます  そこでは新しいモデルとして炙り機能が紹介されていましたが、私が欲しかった以下の2点の改善機能は、まだ搭載されていませんでした。 その1 無線LANを手動で設定したい。また、できれば、5GHz帯につなぎたいその2 ソフト蒸しが70℃からだが、60℃と65℃がほしい  その1は、今ヘルシオに付いている無線LAN機能はとても便利ですが、「プッシュボタン」方式での接続にしか対応していないため、接続できる無線LANルーターが限られています。また、2.4GHz帯を使うため、集合住宅のように2.4GHz帯の電波が密集しているところでは、電波干渉で接続が途切れることがあります。これを手動接続、かつ、5GHz帯につなげるといいなと思っています。  その2は、動物性たんぱく質の凝固が67℃前後で始まるため、70℃だと、鶏ハムや煮豚を作るときに、微妙に高いのです。もちろん、食中毒の危険性があるため低温を許すかどうかはバランスが難しいと思いますが、せめて65℃があると、繊細な牛肉なども調理の幅が広がると思います。 ●面倒だけど料理好きにはぜひ使ってもらいたい  それでも私はヘルシオ愛にあふれ、多くの人にヘルシオを勧め、 Facebookでグループを作って、みなでヘルシオの使い方を共有しています。そうすると、私も思いがけなかった使い方を他の人から教わったりできるので、コミュニティーラーニングをしていけば、どんどん楽しく可能性が広がると考えています。  たとえば、付属の天板は大きすぎるし、洗うのが大変なので、私はハンバーグを焼くとき、ティファールの26cmフライパンを、取っ手をとって天板の上に直接置いて使っています。そうすると、油が落ちるのはフライパンの上だけで済みますので、天板を洗う必要がありません。  あるいは蒸し物をするとき、キノコや切り分けた野菜など、小さなものは付属の網からこぼれてしまうので、別の蒸し器用の網で蒸し物をしています。 ティファールのフライパンでヘルシオ付属天板を代用 ティファールのフライパンでヘルシオ付属天板を代用 象印「圧力IHなべ」の蒸し器でヘルシオ付属網を代用 象印「圧力IHなべ」の蒸し器でヘルシオ付属網を代用 ヘルシオ付属網。キノコなどはすき間から落ちます ヘルシオ付属網。キノコなどはすき間から落ちます  こうしてさまざまな工夫を繰り返せば、使い方は無限に広がっていきます。  オーブン機能も、オートメニューはかなり調整されているので、オートメニューのオーブン調理を使うぶんには、まったく問題ありません。シフォンケーキでも、パンでも、クッキーでも、じょうずに焼けます。  料理大好きなみなさん、ぜひ、超・低酸素調理ができる喜びを、ヘルシオで味わってみませんか? 味のすばらしさに比べれば、ちょっと水の処理が面倒くさいとか、電子レンジ機能がちょぴっとだけピタっとこないなんていうのは、まったく問題になりません。  むしろ、食べ物をあたためるときは私はその分、ほとんど蒸し機能であたためる方しか使わなくなっています。一種のスロークッキングですが、ぜひ、  「30リットルの超・低酸素調理器具がある生活」  をイメージして、楽しんでみてください。 ■関連サイト シャープ ■筆者紹介──勝間 和代(かつま かずよ) 経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、内閣府男女共同参画会議議員、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。近著に『勝間式 超ロジカル家事』(アチーブメント出版)がある。

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