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勝間和代 人気「自動調理器」ガチ比較! メリット デメリット 違いは?

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2017/08/30
勝間和代 人気「自動調理器」ガチ比較! メリット デメリット 違いは? © KADOKAWA CORPORATION 提供 勝間和代 人気「自動調理器」ガチ比較! メリット デメリット 違いは?

勝間さんの好評連載、第2回のテーマは大人気の「自動調理器」。食材を入れてボタンを押すだけでおいしい料理ができるという究極の時短調理家電です。合計4台の自動調理器を使いこなす勝間さんならではの視点で、人気製品の良さ・悪さをバッサリ語ります!(第1回はこちら)  こんにちは、勝間和代です。  先日はヘルシオの水蒸気オーブン「ヘルシオ」が作る料理のおいしさについて力説しましたが、実は我が家では、オーブンレンジよりもさらに稼働率が高い調理器具があります。それは  「無水調理ができる自動調理器」  です。 ●メリットは「時短・簡単・超おいしい」  具体的には、「シャープ ホットクック」新型の2.4Lモデル(KN-HT24B)を2台、「象印 煮込み自慢」(EL-MA30)を2台持っていて、そのうちのどれか2~3台が常時動いています。 シャープ ホットクック×2台 シャープ ホットクック×2台 象印 煮込み自慢×2台 象印 煮込み自慢×2台  自動調理器はパナソニックやティファールなど、各社から発売されていますが、ホットクックと煮込み自慢のすごいところは  「密閉された容器の中で、自分が望んだ温度で、自分が望んだ分数を調理できる」  というところなのです。  とにかく、料理というのは  「酸化と温度調整との戦い」  です。  ちょっとでも温度が低いとうまく熱変成が起きないし、高すぎるとぐつぐつして、あくが出て、細胞壁が破壊され、空気との酸化が進み、とてつもなくまずいものができあがってしまいます。  ヘルシオのオーブンレンジは、温度調整をすれば焼き物や蒸し物にできますが、  「煮込みのような水分の多い料理」  は残念ながら、上手に温度調整できません。  ところが、この2つの自動調理器は、 ・40℃から100℃くらいまでの任意の温度で・無水またはそれに近い密閉状態で・その温度を保ちながら熱を加える  ことが簡単にできます。  この2つの自動調理器、一番近い特性を持っているのは、実は  「バーミキュラ」「ストウブ」  をはじめとした、無水調理ができる鋳物ホーロー鍋たちです。そして、こうした鍋のヘビーユーザーなら、いかに料理がおいしいか、よく知っていると思います。 バーミキュラ ストウブ バーミキュラ ストウブ  これら鋳物ホーロー鍋は、ウォーターシールといわれる現象を利用して、鍋の中を水蒸気で満たして空気を追い出し圧力をかけて、食材の水分を循環させながら調理します。  しかし、扱いが難しいのは、手で火加減をしなければならず、中の温度が予想できないことです。多くの人がうっかり火を強くしすぎて、焦がしてしまったことがあるでしょう。  おまけに、通常の無水調理ができる鍋は、いくらウォーターシールといっても、物理的に塞いでいるわけではありませんので、それなりに限界があります。  それをなんと、自動調理器たちは、何重ものパッキンで塞ぐ上、内部の温度を鍋自らが監視して管理をしてくれるので、鋳物ホーロー鍋でできることがすべて、超簡単にできるのです。もちろん、無水以外の通常の鍋料理もほぼすべて、問題なくできます。  普通のスーパーで売っている素材を、塩としょうゆのみなどの、最低限の調味料だけで、おいしく失敗なく仕上げてくれるのが、この無水調理ができる自動調理器くんたちというわけです。  では、ホットクックと煮込み自慢、何が違うのでしょうか? ●ホットクックと煮込み自慢 違いは「かきまぜ」「圧力」  共通点としては、 ・40℃から90℃までの段階的な温度設定調理・100℃前後の無水料理と蒸し機能  があります。なので、温度調整機能がある無水調理ができる自動調理器として使う分には、どちらも基本機能は同じです。  では、なにが違うのか。  まず、ホットクックにあって、煮込み自慢にないものは  「かきまぜユニット(まぜ技ユニット)&豊富な自動メニュー&予約機能」  です。煮込み自慢はかきまぜユニットがないので、原則、私がまぜないといけませんが、ホットクックはかきまぜユニットが自動でいろいろなメニューでかき混ぜてくれます。 ホットクックは「まぜ技ユニット」が自動でかきまぜる ホットクックは「まぜ技ユニット」が自動でかきまぜる  なので、自動メニューの中で  「ピタッと」  使い方にはまるものがあると、ものすごく便利です。ちなみに、我が家でよく使っている自動メニューは ・ホワイトソース・ミートソース・ラタトゥイユ・ポタージュスープ・キーマカレー・豚の角煮・鶏と大根の煮物・煮魚・りんごのコンポート  などなどです。  あとでまた詳述しますが、こういった自動メニューを使いこなすコツはただ1つで 「付属の自動メニュー用のレシピは参考程度にとどめて、自分のレシピで作ること!!」  です。そうすると、自動メニューも長続きします。  一方、煮込み自慢にあって、ホットクックにないものは ・圧力鍋機能  です。 煮込み自慢には「圧力調理」ボタンがある 煮込み自慢には「圧力調理」ボタンがある  ホットクックは沸点100℃までしか出せませんが、煮込み自慢は圧力鍋機能があるので、110℃くらいまでの温度が出せます。  あと、ホットクックはヒーター方式ですが、煮込み自慢はIHなので、火力は煮込み自慢の方が強いです。  なので、ホットクックは短時間で手早く作るのはむいていませんが、煮込み自慢はじょうずに圧力機能を使うと短時間調理が可能です。  煮込み自慢は保温ボタンがないのですが、70℃の定温調理ボタンで代替できるので、あまり不自由を感じていません。  圧力鍋機能があるので、玄米や大豆を炊くときには、重宝しています。また、単純な定温設定による調理だと、ホットクックは操作がかなり複雑ですが、煮込み自慢は直感的な操作で可能です。  あと、なんといっても、煮込み自慢は、実勢価格で新型ホットクックの半額以下ですので、コストパフォーマンスに優れています。  ホットクックと煮込み自慢、どちらを買ったらいいかという質問を受けますが、まず、私が使っている6人用(2.4L)タイプが5万程度。お手頃価格の4人用(1.6L)タイプもあります。  予算が5万確保できるのなら、煮込み自慢でできることは、圧力鍋機能以外はほぼ、ホットクックでできるので、ホットクックがいいです。  予算が2.5万円しかなければ、煮込み自慢になります。煮込み自慢はほとんど自動メニューはありませんが、その分、操作が簡単なので、慣れると手足のように使いこなせると思います。  ただし、どちらの製品も、使いこなすには課題があります。 ●デメリットは「料理ができないと使いこなせない」  ホットクックも、煮込み自慢も、実は  「ふつうの鍋でもだいたい料理ができる人」  でないと、いきなり使うのはちょっとハードルが高いかと思います。ほとんどの料理本にあるような ・強火で何分・煮込んで何分  といった使い方が難しいため、自分で温度をイメージして調整したり、ホットクックですと類似の自動メニューを探さないといけないためです。 意外にも自動調理器は料理初心者向きではなかった 意外にも自動調理器は料理初心者向きではなかった  どうも、この辺、メーカーのコンセプトが難しいところで ・料理初心者が火加減を気にせずに、付属のレシピ通りに作ればだいたい平均的な料理が作れる  というのを目指しているのか ・バーミキュラなどの鋳物ホーロー鍋や、フィスラーなどの圧力鍋をすでに使いこなしている人が、より素材の味を引き出す、繊細な火加減の料理を目指して自動調理器を買う  ということを目指しているのか、どうもそこが両天秤になっていて、バランスが難しくなっています。  もちろん、前者の付属のレシピ通りだったら、なんとか作れる、という人も、結構私の周りにはいて、独身男性がこれまで外食ばかりだったのが、家で作ることができるようになったと喜んでいました。  問題は、それだと、あまり応用が利かないことなのです。  一方、ある程度料理が作れる人が、これらの自動調理器を手に入れると、もう、楽しくてしかたないと思います。 料理上手が自動調理器を使いこなすと最高! 料理上手が自動調理器を使いこなすと最高!  私は、ホットクックも煮込み自慢も、付属のレシピは参考程度に見ますが、ほとんど従ったことがありません。なぜなら、せっかくの無水調理なのに、もったいないくらい、 ・酒、みりん・だし・砂糖  などを入れるためです。  メーカーによると「調味料はお好みで調整いただいて結構です。酒とみりんは入れない分、食材の水分で補うか、ふつうの水に代替ください」とのことですが、この鍋たち、原則として「蒸発」しないため、酒やみりんを使うと、むちゃくちゃ残るのです。  また、砂糖についても、無水や減水、低温でじっくりと野菜や肉のうまみを引き出してあげれば、まったく不要です。  例えば私は、豚の角煮を、 ・下ゆでなし・豚バラ肉に肉の半量程度の水と、それに合わせて肉250gごとに大さじ1杯のしょうゆ  を入れるだけで、作っています。なので、豚バラが500gあれば、数センチ角に切って、そこに250ccの水を入れて、大さじ2杯のしょうゆを入れて、あとはホットクックの「豚の角煮メニュー」を押すだけです。  ホットクックユーザーはだまされたと思ってやってみてほしいのですが、びっくりするくらい、おいしいです。  煮込み自慢で肉じゃがを作るときには、付属のレシピでは煮汁にいれて圧力調理をしますが、これも無視して、付属の蒸しカゴに肉じゃがの材料を入れて、12分ほど蒸してみてください。  そして、蒸し上がったじゃがいも・にんじん・たまねぎ・お肉に倍くらいに水で薄めたしょうゆをまぶすだけで、こちらもおどろくほど、おいしい肉じゃがのできあがりです。  ホットクックのミートソースのレシピも、ケチャップやコンソメやローリエやにんにくなど、いろいろ入れることになっていますが、私はまったく入れていません。その代わり、トマトを水煮ではなく、生トマトを使って、粗く切って入れています。  レシピではタマネギとニンジンを1/2個ずつしかいれませんが、どちらも景気よく、1個ずつみじん切りにして入れます。  そうすると、あいびき・タマネギ・ニンジン・トマトそして塩だけで、驚くほどおいしいミートソースのできあがりです。 勝間式ホットクック ミートソース。メチャうまかったです、写真がうまく撮れていないのですが……(編) 勝間式ホットクック ミートソース。メチャうまかったです、写真がうまく撮れていないのですが……(編)  キーマカレーや無水カレーもよく作りますが、このときも、カレールーではなく、カレー粉しか入れません。野菜や肉のおいしさを損なわないようにするためです。  とにかく、うちは無水調理ができる自動調理器が常備されるようになってから、驚くほど、野菜を食べる量が増えました。トマトなどは、いつもスーパーで「箱買い」しています。ナスも、タマネギも、ニンジンも、ジャガイモも、サツマイモも、キノコ類も、ズッキーニも、パプリカも、とにかく、  「野菜の水分だけで作る料理がこんなにおいしいのか」  ということに目覚めました。もともと、野菜にはうまみ成分がたっぷり入っていますし、どんなお水よりもおいしいピュアな水分で満たされています。それを使って調理をすればいいわけです。  そして、自動調理器でできるのは、無水調理だけではありません。 ●自動調理器は「一家に一台」の便利グッズ  自動調理器は、低温調理も可能です。  例えば、ローストビーフ用の牛肉を、ジップロックやビニール袋に入れて、空気を抜いてふたをして、これを70℃で40分ほど、自動調理器で低温調理をしてから、オーブンまたはフライパンであぶると、おいしいローストビーフが完成します。オーブンでずっと焼いたものに比べると、肉汁が閉じ込められ、ずっとジューシーです。  甘酒や塩こうじ、ジャムなども簡単にできます。残り物の野菜を適当に入れると簡単なスープもすぐできます。  これまでは ・たくさんの煮汁で・100℃を超える温度で・くたくたに柔らかくなるまで煮る  という料理をしてきた人にとって、自動調理器による ・無水または減水で・温度管理が適切にされた料理  を食べると、衝撃を受けると思います。いわゆる、レストランやホテルで出るクラスの料理が、自宅で簡単にできるからです。  これをガスやIHレンジ台でやろうとすると、長年の経験や勘が必要でしたし、そこまで経験があっても、ばらつきがあったと思いますが、自動調理器を使うと ・経験と勘は必要なく、考えるのはレシピの中身のみ・一度うまくいった方法は、再現性高く、次もうまくいく  という仕組みを作ることができます。  それはまるで、過去において事務作業については、職場で電卓を叩いていた時代から、マクロもついているエクセルに動いたのと同じくらい、効率的ですし、衝撃的だと思います。  毎日、1つの料理について、私たちは野菜を切る、味付けをするなど、10分前後の作業をすれば、あとは鍋が勝手に仕上げてくれる時代になりました。これは炊飯器では当たり前でしたが、他の料理もそれが当たり前になっているのです。  いま、家に全自動洗濯機や炊飯器がないうちはほとんどないと思います。こういった高機能自動調理器も、近いうちにどんどん、一家に一台となっていくことでしょう。 ■筆者紹介──勝間 和代(かつま かずよ) 経済評論家、中央大学ビジネススクール客員教授。早稲田大学ファイナンスMBA、慶応大学商学部卒業。当時最年少の19歳で会計士補の資格を取得、大学在学中から監査法人に勤務。アーサー・アンダーセン、マッキンゼー、JPモルガンを経て独立。現在、株式会社監査と分析取締役、内閣府男女共同参画会議議員、国土交通省社会資本整備審議会委員、中央大学ビジネススクール客員教授として活躍中。近著に『勝間式 超ロジカル家事』(アチーブメント出版)がある。

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