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奥浩哉、菊池亜希子、菊地成孔……『ヒッチコック/トリュフォー』に各界著名人がコメント

Real Sound のロゴ Real Sound 2016/11/16 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 12月10日に公開される映画『ヒッチコック/トリュフォー』より、著名人コメント、イラストが公開された。  本作は、1962年にフランソワ・トリュフォーが熱望し実現したという、アルフレッド・ヒッチコックへの長時間インタビューをもとにしたドキュメンタリー映画。このインタビューは、書籍“Hitchcock/Truffaut”(『定本 映画術 ヒッチコック/ト リュフォー』山田宏一・蓮實重彦訳)として世界中で出版され、 現在も“映画の教科書”として映画関係者やクリエイターに読み継がれている。 参考:出演者として、脚本家としてーー『スター・トレック BEYOND』サイモン・ペッグインタビュー  このたび、各界の著名人たちが『ヒッチコック/トリュフォー』に寄せたイラスト、コメントが公開された。  イラストを寄せたのは「新潮文庫 Yonda?」 などで知られるイラストレーター100%ORANGEと『ギュスターヴくん』などで知られる画家・ヒグチユウコ。前者はヒッチコックの代表作『鳥』をイメージした色鮮やかなイラスト、後者はヒッチコックの肖像と『鳥』『サイコ』などの名シーンを連想させる。  また、『GANTZ』などで知られる漫画家・奥浩哉、女優の菊池亜希子、ゲームクリエイターの小島秀夫ら著名人たちが、それぞれのヒッチコック体験を語る熱いコメントを寄せている。 ■奥浩哉(漫画家) 

ヒッチコックの映画手法は人真似ではなく、一から工夫に工夫を重ねてワンカットワンカット作られ いる。自らそうやって産みだすからこそ、人生をかけても良いくらい楽しい。僕も昔、トリュフォーのヒッチコック映画術を読んでから漫画に対する姿勢が決まった。この映画は、その本がいかに今の映画界に影響を与えたか、ヒッチコックの映画の作り方がいかに独創的で優れているかを語っている。とても興味深い。

■小島秀夫(ゲームクリエイター) 

理解者はいつも遠いところからやってくる。ヒッチコックを最初に発見したのはフランス人の青年(トリュフォー)だった。エンターテインメントを日々の糧(エネルギー)としている人、物創りを生業(ビジネス)としている人、これからクリエイターを夢見ている人には必見のドキュメント。

ヒッチコックとトリュフォーの映画術は、時間と場所を超えて人をつなぐ絆になった。クリエイターの味方は、外にいる観客(ファン)なのだ。

■菊池亜希子(女優・モデル)

ためしに、ヒッチコック映画をサイレントで観てみた。セリフに頼る映画が小説的だとしたら、ヒッチコックの映画は絵本的だ。伝えたいことを絵で捉え、視覚的に訴えている。“表現して伝えること” のヒントがごろごろ転がっているような気がした。

■山内マリコ(作家)

その昔、映画監督にあこがれて芸大に入ったわたしの本棚にも、『定本 映画術』は並んでいる。結局ほとんど読むことはなかったけれど、今度こそ開いてみようかな。学生の頃の、映画に心底ワクワクしていた熱い気持ちを思い出させてくれるドキュメンタリー。

ヒッチコックの全作品を観たくなった!

■松尾貴史(俳優)

全編通してエキサイティング。すべての映像作家が見るべきだとも思うが、この奥義と意識は自分達だけが知っていたいという独占欲も湧く。感じ方が少数派であればこそ観客を手玉に取る発想が生まれる。名著がまざまざと立体化、生体化した。

■宮沢章夫(劇作家・演出家)

何度も観たくなる映画だ。ことさら映画の理念を語るのではなく、ヒッチコックも、トリュフォーも、そして証言する映画監督たちもまた、創作者として、技法について語り、映像美を語り、そうした言葉に溢れる快楽に浸っているように思えた。つまりそれこそが、映画の思想になる。

■菊地成孔(音楽家/文筆家)

画とカット割りが映画の構造分析された中世が過ぎ、ひとえに脚本のみが観客の心を自在に操るという偏った脚本至上主義がはびこる現在、刊行50周年を迎えるこの古典に書いてある原理の第一は、「画は完全に言葉であり、無音のうちに脚本の一部である」。(リアルサウンド編集部)

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