古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

島崎遥香、AKB卒業後は女優として成功する? 『警視庁 ナシゴレン課』に見る課題

Real Sound のロゴ Real Sound 2016/10/31 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 AKB48の島崎遥香が主演を務めるドラマ『警視庁 ナシゴレン課』(テレビ朝日/月曜よる0時15分〜)の評判が上々だ。島崎遥香は昨今、ドラマ『ゆとりですがなにか』(16年春/日本テレビ)や映画『劇場霊』(15年)など、いわゆるAKBグループが主体となる作品以外でも活躍しており、本格的に女優としての道を歩みつつある。 参考:島崎遥香は霊にも“塩対応”だった?  一方で、『警視庁 ナシゴレン課』は秋元康が脚本を務めており、AKBドラマの延長線上にある作品といえる。同作は、捜査に出向くことなく、刑事部屋で難事件を解決する極秘部署「ナシゴレン課」の活躍を描いたワンシチュエーションコメディで、島崎はキレ者のデカ長・風早恭子役を演じている。事件解決の際には、課の全員で「ナシゴレン道玄坂」という一風変わった歌謡曲を歌唱するシーンもあり、話題となっている。  今期ドラマでは、アイドルグループ出身女優および現役アイドルの出演作は少なく、『キャバすか学園』(日本テレビ)を除くと、ももいろクローバーZの百田夏菜子がNHK連続テレビ小説『べっぴんさん』でメインキャストのひとりを務めている程度で、あまり目立った活躍はない。2010年以降のアイドルブームを担ってきた主要プレイヤーたちの多くは次々と女優業へ活動をシフトしているが、その成否は分かれつつある状況だ。  そうした中、島崎は女優として飛躍することができるのか。ドラマ評論家の成馬零一氏に『警視庁 ナシゴレン課』を踏まえたうえで、島崎の女優としての課題と可能性を訊いた。 「今回のドラマは、秋元康氏の脚本ということもあり、“AKB48のぱるる”のイメージをそのまま活かした作品といえます。島崎ありきで脚本を書いたのか、現場に出向かうことなく事件を解決するという基本のストーリーも、握手会や雑誌インタビューでの“塩対応”のイメージの延長線上にあり、彼女のそういう部分に惹かれているファンにとっては魅力的な内容といえるでしょう。一方で、せっかくのコメディ作品でありながら、主演の島崎が上司役を務めているのは少々もったいない気もします。というのも多くの場合、周囲のドタバタに巻き込まれたりする役どころの方が、コメディエンヌとしての魅力は引き立ちやすいからです。今作での島崎はどちらかというと周囲を振り回すタイプで、彼女自身はあまり表情などに大きな変化が見られないので、そこは残念に思います。たとえば先にAKB48を卒業した前田敦子は、映画『もらとりあむタマ子』(13年)でぐうたらなニートを演じ、良い意味でイメージを崩すことができました。今後は、島崎にとってその辺りが課題となるでしょう」  一方で、島崎の女優としてのポテンシャルは高いと、同氏は見ている。 「宮藤官九郎が脚本を務めた春ドラマ『ゆとりですがなにか』での坂間ゆとり役は、ごく普通の女子大生を自然に演じていて、彼女の女優としての技量が感じられました。少し不機嫌な感じなど、彼女特有の雰囲気を活かしつつも、ラブシーンなどリアルなシチュエーションにも挑戦していたのがよかったですね。AKB48出身の女優だと、光宗薫や川栄李奈が幅広い作品で活躍していますが、彼女たちに共通しているのは等身大の女性を演じられるところ。アイドル時代のイメージに捉われず、作品に馴染むことができるからこそ女優として伸びているのでしょう。そういう意味で、島崎にはポテンシャルがあるはずです」  今後、島崎が女優として飛躍するには、これまでのパブリックイメージに捉われない役どころが必要なのだろう。『警視庁 ナシゴレン課』は、“ぱるる最後のアイドルドラマ”として楽しむのが良さそうだ。(リアルサウンド映画部)

Real Soundの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon