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年末企画:遠山武志の「2016年 年間ベスト映画TOP10」

Real Sound のロゴ Real Sound 2016/12/21 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 リアルサウンド映画部のレギュラー執筆陣が、年末まで日替わりで発表する2016年の年間ベスト企画。映画、国内ドラマ、海外ドラマの三つのカテゴリーに分け、映画の場合は2016年に日本で劇場公開された洋邦の作品から、執筆者が独自の観点で10本をセレクト。第六回の選者は、東京は立川にある独立系シネコン、【極上爆音上映】で知られる“シネマシティ”の企画担当・遠山武志。(編集部) 『キャロル』

『ヘイトフル・エイト』

『レヴェナント:蘇えりし者』

『すれ違いのダイアリーズ』

『神様メール』

『教授のおかしな妄想殺人』

『シング・ストリート 未来へのうた』

『ファインディング・ドリー』

『PK』

『この世界の片隅に』

 並びは順位ではなく、公開順です。「映画」というざっくり過ぎる括りでランキングするのが苦手で。おかげさまでここ数年はとてつもない忙しさで、1年に1,200本もの作品が公開されているというのに、100本も観られてないという悲惨。なので本当はベストを選べる資格ありません。  さて『キャロル』はデジタル上映ながら、確かにフィルムの質感が息づいており、もう始まって1分で陶酔状態。ルーニー・マーラ可愛い。  『ヘイトフル・エイト』、『レザボア・ドッグス』を想起させつつも、『遊星からの物体X』そのままで笑う。幕引きの渋さがたまらない。  『レヴェナント:蘇えりし者』は撮影監督エマニュエル・ルベツキの飛び抜けた才能に。冒頭の弓矢版『プライベート・ライアン』というべき戦闘シーンに度肝。  珍しい国の作品が公開されたら積極的に観るようにしている。“当たり”の可能性が高いから。というわけで『すれ違いのダイアリーズ』。タイ版『君の名は。』。期待を大きく上回る作品。脚本も上手いし、映像も美しい。ヒロイン激カワ。  『神様メール』は『トト・ザ・ヒーロー』の頃からのファンであるジャコ・ヴァン・ドルマル監督作。『ミスター・ノーバディ』で哲学的深度のあるSFを作って驚いたが、今回もコメディタッチの毒のあるファンタジーという新趣向。ただし哲学的深度は今作もすごい。  『教授のおかしな妄想殺人』はウディ・アレン監督作。作品の内容に関わらず、ウディ師匠の作品はその年のベスト1に選出することにしている。信者とはそういうことではないか。  『シング・ストリート』、今年度サントラヘビロテ映画第1位。名曲多過ぎ。2017年もどこかで【極上音響上映】やりたい。  『ファインディング・ドリー』、前作『ニモ』では身体に障がいを持つ子を持つ親を主人公に、今回は知能に障がいを持つ子を主人公にその親も描く。両作が補完しあい、多様性を認め合う社会の大切さを、アクションに次ぐアクションのエンタテイメントの中に美しく織り込む。  『PK』はスマッシュヒットした『きっと、うまくいく』の主演・監督コンビの新作。ラージクマール・ヒラニ監督は、インド映画の雑多な全部盛り感の印象を逆手にとり、前半はその通りやって観客を油断させ、後半怒濤の伏線回収で、鳥肌&ボロ泣きさせる。  『この世界の片隅に』。こうの史代ファンとしては、今作を挙げないわけにいかない。原作を損なうことのない丁寧なアニメ化に感動。のんちゃんが舞台挨拶に来てくださり、近くで見てあまりの可愛さに悶絶。  ほかに『サウルの息子』『リリーのすべて』『海よりもまだ深く』『エクス・マキナ』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』など。(遠山武志)

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