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広瀬アリス、2017年は妹に次いでメガブレイク? ドラマ『愛を乞うひと』が試金石に

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/01/10 株式会社サイゾー

 1月11日に日本テレビ系列で放送されるドラマ『愛を乞うひと』。下田治美原作の同名小説が、ドラマ化されるということを最初に聞いたとき、驚きに包まれたことは言うまでも無い。何しろ、98年に平山秀幸が監督を務め、原田美枝子が主演で作られた映画版は、その年の映画賞を席巻するだけでなく、紛れもなく90年代を代表する最高の日本映画だからだ。 参考:広瀬アリス、“さわやか系”から“陰”のある女性へ  それが今になってリメイクされると言われれば、多少不安を抱いてしまうことも禁じえない。あの原田美枝子の、緻密で迫力のある完璧な演技に追随するだけの実力を備えた女優を、現代にイメージするとなれば、それはかなり難しい。とはいえ、篠原涼子が演じると聞けば納得せざるをえない。  原田がわずか40歳であれほど過酷な演技をこなした当時、まだ20代前半で、女優もこなす歌手として『ベル・エポック』の主題歌を歌っていた篠原涼子は、代表作『アンフェア』シリーズを契機に陰も陽をもこなす実力派女優に成長したのだ。気が付けば、現在の彼女の年齢は当時の原田美枝子よりも上回っているではないか。いずれにせよ、その演出を務めるのが当時助監督を務めていた谷口正晃となれば、もう細かいことを気にするまでもないだろう。  今回篠原涼子が一人二役を務め、早くに亡くなった父親の遺骨と、母親の行方を探すこの物語において、娘・深草役が誰になるのか、それが最大の気がかりであった。主人公を誰よりも理解し、見守り続けるこの役は、あまりにも大きな役割を担う。主題となる母娘関係の対比になることはもちろんのこと、重いテーマ性が強くのしかかる作中で、唯一の希望となるのである。  そこに抜擢されたのが、広瀬アリスというのは、なかなか予想外のキャスティングだ。ここ数年、妹・広瀬すずが多くの映画やドラマに出演し、急速に人気を集める中で、先にSeventeenモデルとして芸能界入りしていた姉・アリスはいまひとつ伸び悩んでいる印象を受けてきた。ところが昨年ごろから、広瀬すずの人気がピークに達すると同時に、徐々にアリスにも注目が向けられるようになってきているのだ。  その勢いに乗って、2017年を大きな飛躍の年にするにあたり、今回の深草役というのは試金石になることは間違いない。98年の映画版では、当時東宝シンデレラオーディションでグランプリを獲得したばかりの野波麻帆が演じていた。とてもキャリアの浅い新人とは思えない存在感と、新人らしい自然体な演技をバランスよく保ち、原田美枝子と対等に渡り歩き、その後一気に出世したのだ。  そうなると、10年近いキャリアを持つ広瀬アリスは、円熟期となった今だからこそできる高い能力を発揮するという、真逆の方法でこの役柄に挑むことになる。昨年秋に公開された主演映画『L-エル-』で彼女は、両親を失いながら愛を求める少女を熱演した。これまでの、たとえば『銀の匙Silver Spoon』で見せたような、天真爛漫な爽やか少女から一気に、影を持ちつつ芯の強い女性の姿を見せたことを考えれば、今回の役柄に挑むだけのスキルは携えてきているのではないだろうか。  昨年はその『L-エル-』以外にも、『探偵ミタライの事件簿 星籠の海』で玉木宏演じる主人公とともに難事件に挑む好奇心旺盛な助手を演じ、一方オムニバス映画『全員、片想い』の一編では美容師に心奪われる内気な少女と、正反対の多様なキャラクターをこなしてきた。さらに、妹・すず主演の『ちはやふる』では、写真でしか登場しない主人公の姉役というユーモラスな出演までしてしまうのだから、ようやく女優としての余裕が出てきたようにも思える。  今年は新年から、2015年に人気を博した『釣りバカ日誌 〜新入社員 浜崎伝助〜』のスペシャル版で引き続きヒロインを演じ、映画ではまもなく公開となる『新宿スワンⅡ』に出演。さらに年内にはグ・スーヨン監督の最新作『巫女っちゃけん』で破天荒な巫女を演じ、安里麻里監督の『氷菓』ではアニメで大人気となったヒロイン・千反田える役に挑むなど、注目すべき主演作が相次ぐ。彼女がついに才能を開花させる一年が始まったということだ。(久保田和馬)

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