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思いのほか簡単に扱える――Motorolaの合体カメラ「Hasselblad True Zoom」で遊ぶ

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/02/07
思いのほか簡単に扱える――Motorolaの合体カメラ「Hasselblad True Zoom」で遊ぶ: 「Moto Z」とカメラモジュール「Hasselblad True Zoom」 © ITmedia Mobile 提供 「Moto Z」とカメラモジュール「Hasselblad True Zoom」

 2016年秋、なんとも「ボクが考えた最強の合体スマホ」的な心引かれるスマホが出たのである。それもMotorolaから。

 スマホの裏面にガチャッと装着して機能を追加する合体メカで、プロジェクター、スピーカー、カメラなんかが出ている。ここで取り上げるのはもちろん、カメラモジュール。合体カメラだ。その名も「Hasselblad True Zoom(Hasselblad True Zoom)」。

 この2つを合体させるとこうなるのだ。

 このカメラモジュールは単体では何の仕事もしない。ただレンズとシャッターとたぶん画像処理を持っているだけで、電源はスマホ側から供給してもらうし、画像もスマホ側に保存する。合体して初めて仕事をするのである。

 優れているのはその脱着。磁石でくっつくのですごくシンプルで簡単なのだ。両者の端子とカメラ部のへこみの位置を合わせてパタン、でOK。

 Moto Zにカメラモジュールを装着した状態でこの薄さなので、持ち運びも簡単だ。

 では使ってみよう。

●Moto ZとMoto Z Playとカメラモジュールで画質比較

 用意するものはスマホ本体とカメラモジュール。この合体メカ(Moto Mods)に対応するスマホは2製品。厚さ5.19mmという薄い板のような上位モデルの「Moto Z」。もう1つは厚さ6.99mmとちょっと厚いけどお手頃価格の「Moto Z Play」である。

 そこにHasselbladブランドの光学ズーム付カメラモジュール、Hasselblad True Zoomをペタンと貼り付ける。

 Hasselbladはスウェーデンの老舗カメラメーカーで中判カメラが主力だ。今でも自社ブランドのカメラは中判のみでコンデジは作っていないはずなので、ブランドだけかと思われる。

 面白いので、Moto Z、Moto Z Play、Hasselblad True Zoomの3つで画質をチェックしてみよう。

 まずはハイエンドのMoto Z。超薄型板状スマホで、リアカメラは13M。レンズはF1.8と明るく、光学式手ブレ補正付き。

 続いてミドルクラスのMoto Z Play。こちらのアウトカメラは16MでレンズはF2.0。光学式手ブレ補正はなし。

 画素数では上位モデルのMoto Zより上だが、レンズ性能や光学式手ブレ補正の有無を考えると、Moto Zの方がいい。

 で、ぱっと見た感じはMoto Z Playの方が色も鮮やかでいい感じなのだが、等倍でチェックすると16MのMoto Z Playの方がディテールが甘く、一概に16Mの方がいいともいえないのである。

 では真打ちのカメラモジュール登場である。Hasselblad True Zoomは1/2.3型で12Mのセンサーを搭載。センサーサイズはスマホ内蔵のものより大きいので、その分画質も期待できる。レンズは25mm相当から250mm相当の光学10倍ズームで光学式手ブレ補正付き。

 レンズの明るさは広角端でF3.5、望遠端でF6.9となる。スマホの内蔵カメラに比べるとレンズが暗めだが、どうしても光学ズームにするとレンズは暗くなるのだ。そこはしょうがない。一般的なこのクラスの普及型コンデジと同等の性能だ。

 では広角端と望遠端で撮影しよう。カメラモジュールをパチっとはめると、最初の1回だけガイドが表示される。

 でも、次からはそれも一切なし。使うカメラアプリも同じ。モジュールがついていると自動的に使うカメラがそっちに切り替わるだけなのである。

 いやあ、さすがに専用カメラモジュール。広角端で見ると特に大きな差はないのだけど、光学ズームのパワーはすごいわ。

 次は人物。Moto ZとMoto Z Play。

 Hasselblad True Zoom装着時は、画面がちょっと変わる。

 オートHDRがなくなり、右上の「H」と書かれたHasselbladのメニューが現れ、画面上のシャッターボタンもない。シャッターはボディーに付いているオレンジ色のシャッターを押すのだ。そこにはズームレバーもあってズーミングもできる。

 もう1つ、夜の写真も。カメラモジュールだけちょっと色が違う。で、どっちがいい雰囲気を出しているかというと、カメラモジュールだ。黒がきゅっと締まっていて色もいい。

 である。画角がちょっと違うので一概にはいえないが、スマホ内蔵カメラの方が写りがスマホらしい見栄え重視の感はある。カメラモジュールはもうちょっとカメラっぽい、忠実な写りだ。

 搭載しているイメージセンサーの性能はカメラモジュールの方が上だし、よく見ると画質の差はあるんだが、それほど大きな違いではない。ただ撮影条件が悪いときや、望遠時に差が出るのだ。

●Hasselblad True Zoomで10倍ズームを楽しもう

 比較はこれくらいにして、やはり知りたいのはHasselblad True Zoomの使い勝手と性能と思うわけで、そっちの話をしよう。

 カチャッと装着したところから。装着するとカメラモジュールの電源スイッチで自動的にカメラアプリが起動する。

 が、普通にディスプレイ上からカメラアプリを起動しても同じ。サードパーティーのカメラアプリを起動しても問題なく、カメラモジュールのカメラが使われる。

 カメラモジュール上の電源キーはやや小さくて押しづらいので、画面からカメラアプリを呼び出す方が便利そうだ。

 カメラの起動はスマホ内蔵カメラよりもちょっと時間がかかる。理由は簡単。ズームレンズだから。ズームレンズでしかも沈胴式なので、カメラを起動したらまずレンズをうにーっと繰り出し、位置を初期化する必要があるのだ。その分どうしても起動がちょっと遅くなるのである。

 いったん起動しちゃえば、あとは内蔵カメラと同じ。ただシャッターは、カメラモジュールのキーからしか操作できない。画面のシャッターボタンも残しておいてくれればよかったのにと思うけど。

 いったん起動すればズームレバーとシャッターボタンで撮影すべし。10倍ズームもあれば、同じ人でもこれだけ違う写真を撮れるのだ。

 人を撮るときは中望遠から望遠くらいまでが一番いい。背景もすっきりするし、姿形がきれいに出る。こればかりはスマホでは無理な画角であり、Hasselblad True Zoomの面目躍如だ。

 続いて猫写真。あまり近寄れない猫も、光学ズームがあれば完璧。

 料理も広角より2倍ズームくらいで撮った方が、形がきれいに出るわけである。

 街のちょっとした風景も望遠で切り取ると面白い。

 さすがにカメラ専用機に比べるとグリップのしづらさやズーミングスピードの遅さ、反応の鈍さはあるが、リアルな10倍ズームを楽しめるし、不要なときは外しておけるのは実に便利だ。

 室内でも写りはけっこういい。

 全体として、同等クラスのコンデジと遜色ない写りだ。今までの作例は全てオートで撮影しているが、画面上の「H」ボタンをタップすると撮影メニューが現れ、シーンモードも使える。

 このシーンをよく見ると、1つだけ妙なのが混じっている。右下にある「横向き」である。これはたぶん翻訳のミス。

 英語では横位置撮影を「ランドスケープモード」というのだが、ランドスケープは風景のことで、風景写真は横位置で撮るからそう呼んでいるのだ(ちなみに、縦位置は「ポートレートモード」。

 ここは素直に「風景」と訳せばいいところを、写真用語ってことで「横向き」としちゃったのだろう。細かいことだけど、面白いのでツッコんでみた。

 こちらは夜景モードで撮ってみた。

 でもまあ、普段はオートのままで問題ないかと思う。さらに細かく設定して撮りたいときはプロフェッショナルモードを使う。

 この設定でわざと色をずらし、シャッタースピードを落として撮ったのがこちら。

 撮影が終了したら、カメラアプリを終了するか、カメラモジュールの電源ボタンを押せばよい。その後、レンズが引っ込む。レンズが飛び出たままスマホ本体と分離しちゃうと、レンズが飛び出たままになるので注意。

 外したカメラモジュールは付属の専用ケースに入れておくとよい。このケース、Moto Zなら装着したまましまえるが、その分出し入れがキツくなるのが難点だ。

●Hasselblad True Zoomで楽しむならMoto Z Playを選ぶのがいいかも

 最後に自撮りも。インカメラはMoto ZもMoto Z Playも同じ5Mサイズ。自撮り時は美肌処理のメニューが現れる。

 イマドキのハイエンドスマホカメラはインカメラも8Mサイズが主流だが、5Mでもちゃんと美肌がきれいにかかっていて悪くない。

 まあそんなわけで、実に面白い合体メカなのであった。合体メカって多くの人が思いつくけど、実際に製品にできるかとなると話は別で、しかも磁石でくっつくので思いのほか簡単に扱えるのである。これはよい。

 ただ、スマホにプラスして10倍ズームカメラモジュールとなると、心配なのはコストパフォーマンスだ。

 カメラモジュール Hasselblad True Zoomは2万8800円(税別、以下同)。スマホ本体はMoto Zが8万5800円。Moto Z Playが5万3800円。

 カメラモジュールと同時に買うとなるとMoto Zは10万円を超えちゃう。Moto Zの方が全体的に性能は上で薄いとはいえ、Moto Z Playも実用十分な性能だし、バッテリーの持ちもいいし、カメラ性能の差はどうせカメラモジュールをつけちゃえば同じってことで、Moto Z Playと合わせちゃうのがコストパフォーマンス高くてよいかと思う。

 価格的には別途同等性能(裏面照射型CMOSセンサー搭載で10〜12倍ズーム)のコンデジが実売2万円程度なので、そっちの方が安いくらいだが、撮った写真をその場でバックアップしたり5.5型の大画面で鑑賞したりシェアしたり、両方持ち歩くとかさばることを考えたら、十分競争力があると思う。スマホと一体化しているおかげで、撮ったらすぐアプリでいじれるし、シェアできるし、送れるのだ。

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