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成海璃子、トリンドル玲奈らのLINEが面白い! 『黒い十人の女』SNS描写の巧さ

Real Sound のロゴ Real Sound 2016/11/25 株式会社サイゾー
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 現在放送中のドラマ『黒い十人の女』(日本テレビ系)で描かれる、LINE(無料通話・無料メールができるアプリ)のやり取りが面白いと話題になっている。  本作は、1961年に公開された市川崑監督(脚本・和田夏十)の同名映画を原案に、バカリズムが脚本を手がけて現代版にリメイクしたコメディドラマ。主演を務めるのは映画で主人公を演じた船越英二の息子・船越英一郎で、テレビドラマのプロデューサーであり、10股をかける男・風松吉を演じる。  24日の放送回では、風の妻・睦(若村麻由美)と愛人9人たちが企てた風の殺人計画を実行するという内容。12時間以内に10錠飲めば死ぬという薬を1人1錠ずつ飲ませていく模様を描く。ここで連絡手段として使用されたのが、先述したLINEだ。“風の会”と名付けられたLINEグループで、10人の女たちが連絡を取りながら作戦を進めていく。このLINE上でのやり取りがなんともコミカルなのだ。  SNSでも「黒い十人の女、ラインのスタンプ会話が笑えた」「風の会LINEグループのやりとりに笑いが止まらない」という声が上がっており、注目を集めた。「それでは今から12時間以内に残り9錠です」「みなさん最後まで気を抜かず殺りましょう」といったように、やり取りの文面だけ見ると恐ろしい。しかし、10人それぞれの個性を活かした文章の作り方や、レスポンスのテンポの良さが絶妙で面白い。例えば、「おつかれさまです」という一言。弥上美羽(佐藤仁美)は「乙です」、相葉志乃(トリンドル玲奈)は「おつかれさまです!」、風の妻である睦は、「御苦労様です」といったようにバリエーション豊かであり、キャラクターの特徴を簡潔に表している。  また、スタンプの使い方もシュールなのだが、どこかリアリティーがある。実際のLINEに元から入っているスタンプを巧みに使用し、感情を表現。例えば、美羽が風に薬を飲ませるのを失敗してしまい、報告するシーンでは、神田久未(成海璃子)の驚き焦ったスタンプから始まり、怒った表情や、「NO!」と叫んでいるスタンプ、ムンクの叫びに似たものなどが次々と投稿されていく。また、睦はイマイチLINEに慣れていないのか一人だけ内容に適していないスタンプを使用。そういった細かい部分にも工夫が見られるからこそ、妙に現実感があるのと同時に、クスッと笑えるのだ。  不倫劇からの殺害計画というドロドロした内容にも関わらず、現代をむき出しにしたポップな描写。そのアンバランスさが癖になる。生々しい女の嫉妬や本音をさり気なく入れつつも、重苦しくなりすぎない。物語全体がコメディ調で描かれているため、ライトに楽しめるのだ。また、LINEという現代にはかかせない連絡ツールを1話からコンスタントに用いることにより、どこか今の世の中を風刺したような独特の面白さが生まれる。  来週でいよいよ最終回となる『黒い十人の女』。一体どんな結末を迎えるのだろうか。(朝陽空)

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