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新たな交通手段! フランスで「キックスケーター・シェアリング」始まる

エキサイト Bit のロゴ エキサイト Bit 2017/08/04 加藤亨延
© Excite Bit 提供

フランスで新しい都市交通手段の導入が始まった。キックスケーターを使ったシェアリングシステム「Knot(ノット)」だ。7月6日にはパリ北郊外のサンドニ市、7月11日にはパリ南郊外モンルージュ市でサービスが順次開始された。

フランスでは今まで、都市の交通手段として2007年に自転車シェアリング「Velib’(ヴェリブ)」、2011年に電気自動車シェアリング「Autolib’(オートリブ)」、2016年に電動スクーターシェアリング「Cityscoot(シティスクート)」といった仕組みを、地下鉄やバスなど既存の交通機関に加え、パリを中心に作り上げてきた。どちらも街中各所の道路沿いに貸し出しおよび返却スポット(ステーション)を設け、一方のステーションで借りた車両を元のステーションではなく、他のステーションに乗り捨て返却できる仕組み。ノットはこのキックスケーター版だ。

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スマホ1つで貸し出しから支払いまでを完結

ノットはスマホと連動させて使用する。ホームページからユーザー登録しアプリをダウンロード。アプリ上では最寄りのステーションの貸し出し可能台数が表示されており、そこから空いたキックスケーターを選び予約、もしくはキックスケーターをステーションからアンロックして使う。

現時点での料金は、2時間1ユーロ(約130円)、20時間5ユーロ(約650円)、50時間10ユーロ(約1300円)。予約が有効な時間は最大15分。その時間を過ぎてもロックを外さない場合は、借りなくても1ユーロが課金される。決済は登録したクレジットカードを通して行う。

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フランスでは街中の移動手段として、自転車やインラインスケートの他にキックスケーターを使う人がいるが、モンルージュ市によれば、徒歩だと18分かかる1.4キロメートルの道のりを、キックスケーターを使えば8分で行くことができるという。

既存の交通機関の空白部分を埋める乗り物

なぜ数ある乗り物の中からキックスケーターを採用したのか。

「キックスケーターはコンパクトで軽く、安全で、都市に最適の移動手段です。ノットの狙いは、最寄り駅などから目的地直前まで最終段階数キロメートルの移動手段を補うこと。キックスケーターはフランスの交通法規上も認められ、子どもでも使えます。シェアリングシステムとして、今までキックスケーターを誰も提案してこなかったことは、残念なことだと思います」(ノット担当者)

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ユーザーおよび自治体からは好感触で、モンルージュ市内の他の場所にも設置してほしいという要望も出ている。上述したサンドニ市、モンルージュ市の他にフランス国内ではリール大学のキャンパス、国外ではドイツとアメリカで導入の計画が進んでいる。

「ヴェリブのコンセプトが世界の大都市で広がったように、ノットのアイディアも各国でも受け入れられることを願っています」(同)

フランスから始まる新たなシェアリングサービスが、また1つ世界に広がりそうだ。

(加藤亨延)

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