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新型iPhoneの「価格」「ネットワーク」は? 「SIM」目線で気になるところは?

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/09/11
新型iPhoneの「価格」「ネットワーク」は? 「SIM」目線で気になるところは?: 総務省の「ガイドライン」が、新iPhoneの前にも立ちはだかる © ITmedia Mobile 提供 総務省の「ガイドライン」が、新iPhoneの前にも立ちはだかる

 9月13日午前2時に発表されることが濃厚の新型「iPhone」。iPhone 7/7 Plusのアップデート版である「iPhone 7s」と「iPhone 7s Plus」の2台に加え、プレミアムモデル(「iPhone 8」「iPhone X」などと言われている)の3台が発表されるとみられている(製品名は全て仮称)。いずれのモデルも日本で発売されるのは確実とみていいだろう。

 これまでは、画面サイズやカメラ、Touch IDの有無など、ハードウェア自体の進化(変更点)を追ってきたが、日本で発売された場合、どんな点に注目すればよいのだろうか。価格、ネットワーク、MVNOなどの点からまとめたい。

●価格はいくら?

 実際に購入するとなると、やはり気になるのが価格。まずはNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクがiPhone 7/7 Plusを発売した当初の価格を振り返りたい(全て税別)。

 一括価格はiPhone 7が7万円台〜10万円台、iPhone 7 Plusが8万円台〜11万円台だった。ここから毎月の割引を24回分引いた実質価格は、iPhone 7が1万円台〜4万円台、iPhone 7 Plusが2万円台〜6万円台だった(ストレージ容量によって価格は異なる)。

 ちなみにApple Storeでの価格はiPhone 7が7万2800円〜9万4800円、iPhone 7 Plusが8万5800円〜10万7800円。

 総務省が制定した「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」によって“実質0円”が禁止され、派手な割引ができなくなったこともあり、新iPhoneの価格もiPhone 7/7 Plusから大きく変わらなさそうだ。

 また、プレミアムモデルのiPhoneは、搭載する有機ELが液晶パネルよりも高価なため、本体価格が1000ドル(11万円)を超えるともいわれている。ただ、これはiPhone 7/7 Plusより極端に高いわけではない。iPhone 7/7 Plusの256GBモデルは3キャリアとも10万円を超えており、iPhone Xの低容量モデル(64GBなど)が、iPhone 7s/7s Plusの256GBモデルと同じ価格帯になる可能性が高い。

 2017年に改定された「スマートフォンの端末購入補助の適正化に関するガイドライン」では、スマートフォンの実質価格は「2年前の同型機種の下取り価格以上を目安とする」ことが定められた。

 今ら2年前に発売されたiPhoneは「iPhone 6s」と「iPhone 6s Plus」なので、iPhone 6s/6s Plusの下取り価格が1つの目安になる。現在、ドコモ、au、ソフトバンクの3社は、2017年9月1日以降の下取り価格を公開しているので、チェックしていこう。

 iPhone 6sの下取り価格(税別、以下同)は、ドコモが2万5000円、auが2万1600円〜2万9160円、ソフトバンクが2万6666円。iPhone 6s Plusの下取り価格は、ドコモが2万7777円、auが2万9160円〜3万1320円、ソフトバンクが2万8888円。ドコモとauの下取り価格は2017年9月1日〜9月30日の期間が定められており、10月1日以降は変更される可能性があるが、少なくとも9月の実質価格が上記の下取り価格を下回ることはない。

 つまりiPhone 7sの実質価格はドコモが2万5000円、auが2万1600円〜2万9160円、ソフトバンクが2万6666円、iPhone 7s Plusの実質価格はドコモが2万7777円、auが2万9160円〜3万1320円、ソフトバンクが2万8888円以上になるのは確実だ。

●auの新料金プランには対応する?

 KDDIが7月に提供している新料金プラン「auピタットプラン」と「auフラットプラン」には、現在のところ、auのiPhoneに新規契約または機種変更したタイミングでは適用できない(既存のiPhoneユーザーがプラン変更のみすることは可能)。従って、翌月から12カ月、利用料金から1000円割り引かれる「ビッグニュースキャンペーン」や、24回払い後に48回の割賦代金から半額が免除される「アップグレードプログラムEX」は利用できない。

 iPhoneの新規契約・機種変更時の新プラン対応について、KDDIの田中孝司社長は「協議中。(新型iPhone発売の)秋に向かっていろいろあるが、Something Similar(Androidと同様になる)と思っている」と話しており、新iPhoneがピタットプランとフラットプランに“フル対応”する可能性は高い。

 料金が段階制になって安くなり、12カ月で計1万2000円の割引があり、端末代が実質半額になるメリットは大きい。ドコモとソフトバンクのキャンペーン次第ではあるが、新料金プランの対応が、au iPhoneの販売を大きく後押しするかもしれない。

●LTEの高速化は進むのか

 iPhone 7/7 Plusでは日本独自のBand 21(ドコモの1.5GHz帯)へ新たに対応したが、新iPhoneはどうか。特に気になるのがBand 42(3.5GHz帯)への対応だ。

 ドコモは3.5GHz帯のキャリアアグリゲーションや4×4 MIMOなどの仕組みを活用し、9月4日から下り最大788Mbpsの高速化を果たした。iPhone 7/7 Plusのドコモ網での通信速度は下り最大375Mbpsだが、新iPhoneのプロセッサが進化して3.5GHz帯に対応すれば、788Mbps化も可能になるかもしれない。

 auも9月1日に下り最大708Mbpsの通信を開始した。これは2.5GHz帯のWiMAX 2+と3.5GHz帯または2.1GHz帯を組み合わせたもの。iPhone 7/7 Plusのau網での通信速度は下り最大225Mbpsだが、新iPhoneが3.5GHz帯に対応すれば、さらなる高速化が期待できる。

 ソフトバンクはTD-LTEの3.5GHz帯と2.5GHz帯の組み合わせで下り最大612Mbpsの速度を実現。iPhone 7/7 Plusのソフトバンク網での通信速度はFDD-LTE利用時が下り最大187.5Mbps、TD-LTE利用時が下り最大165Mbpsだが、新iPhoneが3.5GHz帯に対応すれば、TD-LTE利用時の高速化につながる。

●新iPhoneと格安SIMの関係は?

 MVNO業界にとって、新iPhoneを取り巻く環境は従来より改善されたといえる。まず、2015年5月以降に購入した端末を対象とする「SIMロック解除」のガイドラインが改正され、一括で購入した場合は原則として即日SIMロックを解除できるようになった。ドコモは2017年5月24日からこのルールを運用しているので、新iPhoneを一括で購入すれば、その日にSIMロックを解除できる。一方、auとソフトバンクは2017年12月1日からの運用となる。

 分割払いで購入した場合も、購入日から100日または101日が経過していれば、SIMロックの解除が可能になる。従来は購入日から180日または181日経過している必要があったので、新ルールでは80日短縮された。このルールは3キャリとも運用中だ。

 従来よりも早くSIMロックを解除できるようになれば、例えばソフトバンクのiPhoneを購入してドコモ、au回線を使った格安SIMに変更する、といったことが、より短期間で可能になる。

 さらに、2017年8月1日以降に発売される端末については、MVNO向けのSIMロックも廃止された。特にその影響が大きいのがau回線。au VoLTEの回線を使ったMVNOのSIMカードを使用するには、端末のSIMロックを解除する必要があった。例えばauのiPhoneを購入しても、iPhone 7/7 Plus以前の端末だとSIMロック解除なしにmineo(Aプラン)やUQ mobileのSIMは利用できなかったが、新iPhoneならSIMロック解除は不要だ。

 この変更により、auの新iPhoneを購入して、すぐにau回線の格安SIMに乗り換える、または併用するといったことが可能になる。

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