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日生、外為取引でグローバル同時決済システムを導入

Reuters のロゴ Reuters 2017/08/28

[東京 28日 ロイター] - 日本生命保険は28日、外国為替取引において国際的な同時決済システムを国内の保険会社としては初めて導入したと発表した。外為決済におけるリスクの軽減や効率化が狙い。

日生、外為取引でグローバル同時決済システムを導入 © REUTERS 日生、外為取引でグローバル同時決済システムを導入

同社が導入したのはCLS(多通貨同時決済)と呼ばれる外国為替市場の決済システム。市場安定化を目的に設立された市場インフラで、日本の3メガバンクや野村証券なども参加している。

米債購入などで必要な円売り、ドル買いといった為替取引において、円を支払ってからドルを受け取るまでに時間差が生じ、この間に取引相手が支払い不能に陥るリスクが存在する。

1974年にドイツのヘルシュタット銀行が破たんした際に、外為取引の相手方となっていた銀行が巨額の損失を被ったことから、このような外為決済リスクはヘルシュタットリスクと呼ばれる。

日生は、CLSを導入することにより、円の支払いとドルの受取りが同時に行われるようになるため、このリスクを回避することができると説明している。

日生がCLSを導入するのは、低金利環境下で運用の多様化を図るなか、外貨建ての投融資が急増しているからだ。同社の外貨建て資産は17年6月末で17.8兆円と過去5年間で2倍近く増え、一般勘定資産全体の27.8パーセントを占めている。

CLSの導入は、同システムの決済メンバー機関であるステートストリート信託銀行の口座を利用するが、これにより、これまで取引先ごとに行っていた為替決済をすべての取引の差額決済にすることができる。日生によると、年間の円貨支払額約40兆円が、差額決済により20兆円以下にできるとしている。

(浦中大我)

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