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星野源、サザン、AKB、乃木坂も……電車の「接近・発車メロディ」に変化

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/03/23 株式会社サイゾー
© Real Sound 提供

 3月19日から3月30日までの期間限定で、星野源の「恋」が阪神電気鉄道本線甲子園駅の列車接近メロディに使用されている。星野源の「恋」は「第89回選抜高等学校野球大会」の入場行進曲。阪神甲子園球場への最寄り駅である甲子園駅の列車接近メロディに同大会の入場行進曲が採用されるのは、3年連続3回目。2015年は「Let It Go ~ありのままで~」、2016年は西野カナの「もしも運命の人がいるのなら」が採用されていた。

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 こうした列車接近・発車メロディは、駆け込み乗車などの危険防止が第1の目的だ。しかし、近年ではベルではなく耳馴染みのあるJ-POPが選ばれることも増えた。選出理由は様々だが、「路線や駅に『愛着』や『親しみ』を持っていただけるよう」(東京メトロ)という意図があるようだ。(参考:http://www.tokyometro.jp/news/2016/800.html)

 例えばアーティストの出身地にちなんだものでは、桑田佳祐(Vo / Gt)の出身地・茅ヶ崎駅にてサザンオールスターズ「希望の轍」が2014年10月から使用されている。また、GReeeeNのメンバーが在学時に住んでおり、GReeeeN結成の地となった福島県郡山駅の新幹線ホームでは「キセキ」を、在来線ホームでは「扉」を2015年4月から使用中だ。郡山駅前には、彼らの曲にちなんだモニュメント「緑の扉」とメンバーの手型・足型も設置されており、これを目当てに郡山まで足を運ぶファンも少なくないという。

 他にも2011年11月から使用されているFUNKY MONKEY BABYS「ヒーロー」「あとひとつ」(京王八王子駅)などがあり、出身地にちなんで設定されたメロディは各地でポピュラーなものになりつつあると言える。

 また、駅名にちなんだ楽曲の起用も目立つ。日本武道館の最寄り駅・東西線九段下駅では、<九段下の駅を降りて>と九段下の情景や、<屋根の上に光る玉ねぎ>と日本武道館のことを歌う爆風スランプの「大きな玉ねぎの下で 〜はるかなる想い」を2015年5月から使用している。

 さらに日比谷線秋葉原駅ではAKB48「恋するフォーチュンクッキー」が、千代田線乃木坂駅では、メンバーの生田絵梨花が弾くピアノの音色による乃木坂46「君の名は希望」が、2016年3月から起用されている。

 一方、アーティスト自らが駅のために書き下ろした曲にも注目したい。鉄道好きのくるり・岸田繁(Vo)が2005年に「赤い電車」(品川駅・羽田空港国内線ターミナルで2008年11月から使用)を京浜急行鉄道の依頼を受けて制作したのはよく知られているが、JR大阪環状線イメージソングとして、大阪を拠点に活動する韻シストも「Life Goes On」(寺田町駅で2015年3月から使用)を書き下ろしている。

 ちなみにこの2路線では、SEKAI NO OWARI「Dragon Night」(京浜急行鉄道羽田空港国際線ターミナル駅)、やしきたかじん「やっぱ好きやねん」(大阪環状線大阪駅)、円広志「夢想花」(大阪環状線福島駅)などJ-POP楽曲も含め、全主要駅に異なる発車メロディを設定するという興味深い取り組みも見られた。

 同じ駅でもホームによって異なる曲を使っていたり、期間限定でしか聴くことができなかったり……と実は奥深い接近・発車メロディ。ぜひいつも使っているホームで、耳をすませてみてほしい。きっとさらなる愛着が湧くはずだ。(村上夏菜)

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