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昼だけでなく夕方も苦戦するサービスが続出――「格安SIM」19サービスの実効速度を比較(ドコモ&Y!mobile回線3月編)

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/04/28
昼だけでなく夕方も苦戦するサービスが続出――「格安SIM」19サービスの実効速度を比較(ドコモ&Y!mobile回線3月編): 画像:ITmedia © ITmedia Mobile 提供 画像:ITmedia

 MVNOが提供している「格安SIM」を選ぶうえで、料金はもちろんだが、「通信速度」も重要な決め手になる。料金は各社のWebサイトやカタログに表示されていて比較しやすいが、通信速度は各社一律「下り最大150Mbps」「下り最大225Mbps」などと表記されており、実際のところどれだけの速度が出るのかが分からない。

 そこで、各社が提供している格安SIMの“実効速度”を毎月調査し、その結果を横並びで紹介。今回は2017年3月編として、ドコモ系MVNOとY!mobileの通信速度をレポートしたい。au系MVNOについても同時に調査したので、別途記事を掲載する。本企画がMVNOサービスを選択する際の一助になると幸いだ。

 なお、4月には平日昼と夕方に、YouTube動画の再生テストも行っているので、こちらも参考にしてほしい。

●通信速度の調査方法

 今回、テストを行ったのは以下の20サービス。

・IIJmio

・OCN モバイル ONE

・BIGLOBE SIM

・b-mobile(おかわりSIM)

・LINEモバイル

・楽天モバイル

・NifMo

・ロケットモバイル

・FREETEL SIM

・DMM mobile

・U-mobile PREMIUM

・Wonderlink(LTE Iシリーズ)

・Wonderlink(LTE Fシリーズ)

・mineo(Dプラン)

・DTI SIM

・0 SIM

・イオンモバイル

・エキサイトモバイル

・nuroモバイル

・ドコモ(spモード)

・Y!mobile

 本家ドコモのサービスであるspモードを除くと、MVNOのサービスは計19となる。いずれのSIMもLTEの高速通信に対応したものを使っている。また、今回はau回線のMVNOのみ、異なる端末で計測したため、これまではau回線編と一緒に掲載していたY!mobileは、ドコモ回線編に含める。

 調査条件は以下の通り。

・計測端末:ZenFone 3×2台

・計測アプリ:RBB SPEEDTEST

・計測日時:3月29日(水)18時〜、3月30日(木)9時〜、12時10分〜

・計測場所:アイティメディア社内(東京都千代田区紀尾井町)

・計測回数:下りと上り3回ずつ(平均値を掲載)

 通信測定のエラー、明らかにありえない速度(理論値超え)が表示された場合は再測定としている。同時に使えるスマホは2台のみなので、全サービスを同時に測定しているわけではない。各サービスの測定開時刻は、テスト結果の表を確認してほしい。記事で明記している速度結果は特記がないものを除き、3回の平均値。

 本企画で紹介する通信速度は、時間帯や場所によって大きく変化するので、記事で紹介されている数値を100%うのみにせず、あくまで参考値としてご覧いただきたい。

●午前はY!mobileが好調 0 SIMのみ下り0Mbps台に

 今回の測定は3月29日(水)と30日(木)に行った。まずは30日9時〜の測定結果をお伝えする。

 この時間帯は好調のサービスが多く、MVNOでは7社が下り10Mbps超えとなった。最も速かったのはY!mobileの33.88Mbpsだが、MVNOでは17.68Mbpsの「Wonderlink(LTE F)」が最速。その後は「U-mobile PREMIUM」(16.91Mbps)、「エキサイトモバイル」(15.87Mbps)が続く。これら3社は14.26Mbpsのドコモ(spモード)よりも速かった。

 一方で桁違いに苦戦していたのは、下り0.21Mbpsだった「0 SIM」。0 SIMは、2016年12月〜2017年2月のテストで、午前、午後、夕方の下りが0Mbps台と不調が続いているが、3月もその傾向は変わらない。上りは6Mbps強出ているので、SNSへの投稿が主な用途なら問題ないかもしれないが……。

 上りはY!mobileの18.6Mbpsが最速で、その他は2Mbps台〜9Mbps台でまとまっている。MVNOではNifMoの9.39Mbpsが上り最速となった。

●昼はFREETELとWonderlink(LTE F)が5Mbps台

 続いて、ランチタイム(12時10分〜)の結果を見ていこう。アイティメディアが入っている紀尾井町ビルには多くの企業が集まっており、12時台は昼休みということで、トラフィックが一気に混雑する。

 多くのMVNOが下り0Mbps台〜1Mbps台で苦戦している中で、比較的好調だったのは、5.26Mbpsの「FREETEL SIM」と5.99MbpsのWonderlink(LTE F)だ。キャリアではドコモ(spモード)が13.44Mbpsとさすがの数値。Y!mobileの6.7Mbpsは、MVNOと比べるとまずまずの数値だが、キャリアとしてはちょっと物足りない。

 上りはY!mobileの14.26Mbpsが最速で、他は3Mbps台〜6Mbps台でおおむね安定している。

 0 SIMは、RBB SPEEDTESTアプリのサーバに接続できず、下りも上りも測定できなかった。試しにChromeを立ち上げてみたが、Google検索すらできなかった。これではモバイル回線に接続できない状態と大差なく、非常に厳しいと言わざるを得ない。

●夕方下りはFREETELと楽天モバイルが好調、上りはY!mobileが爆速

 18時台はちょうど退勤時間と重なることが多いので、午前よりもトラフィックが混雑している。

 下りはやはりドコモ(19.12Mbps)とY!mobile(34.28Mbps)が強く、キャリア回線が本領発揮した。MVNOではFREETEL SIMが好調で8.36Mbps。その後は「楽天モバイル」(7.7Mbps)、LINEモバイル(4.45Mbps)、Wonderlink(LTE F)(2.75Mbps)が続く。「OCN モバイル ONE」「NifMo」「U-mobile PREMIUM」「mineo(Dプラン)」「nuroモバイル」は0Mbps台となり、2月よりも多くのMVNOが苦戦している。

 上りはY!mobileが強く、他社を大きく引き離す38.66Mbpsという速度をたたき出した。次いでWonderlink(LTE F)も10.59Mbpsと好調だ。

 0 SIMはここでも測定不能という厳しい結果に終わった。24時間使ったわけではないので断言はできないが、深夜や早朝などの限られた時間帯でなければ、まともに通信をするのも難しそうだ。

●FREETEL SIMとWonderlink(LTE F)が安定

 3月は、MVNO中ではFREETEL SIMの速度が下り5〜8Mbps台と安定しているが、FREETEL SIMはYouTubeテストでスピードテストと通信速度モニターの速度、動画再生の快適さが懸け離れていたことがあったので、参考値と捉えた方がよさそうだ。

 その他に頑張っていたのが、昼でも下り5Mbps以上を出したWonderlink(LTE F)。3月も昼に8.53Mbpsを出しており、隠れた優良SIMといえる。

 OCN モバイル ONE、NifMo、U-mobile PREMIUM、mineo(Dプラン)、nuroモバイルは、昼も夕方も下り0Mbpsと苦戦。ランチタイムがMVNOの鬼門といわれているが、3月に限っては、夕方の退勤タイムもランチタイムに迫る混雑ぶりだった。

 ドコモとY!mobileは、さすがキャリアだけあって、大きく速度を落とすことはなかった。特にY!mobileはMVNO並みに料金が安いこともあり、安さも速度も重視する人には有力な選択肢になる。

 各サービスの傾向をまとめると以下の通り。

・IIJmio……午前は快適、昼の下りは苦手

・OCN モバイル ONE……昼と夕方の下りが苦戦

・BIGLOBE SIM……昼の下りが苦手、上りが得意

・b-mobile(おかわりSIM)……昼と夕方の下りが少し苦手

・LINEモバイル……全体的に優秀だが、昼はやや苦戦

・楽天モバイル……全体的に優秀だが、昼はやや苦戦

・NifMo……昼と夕方の下りが苦戦

・ロケットモバイル……昼と夕方の下りが苦戦

・FREETEL SIM……全体的に優秀

・DMM mobile……午前は速いが昼と夕方の下りが苦手

・U-mobile PREMIUM……夕方の下りが苦手

・Wonderlink(LTE Iシリーズ)……午前は速いが昼の下りが苦手

・Wonderlink(LTE Fシリーズ)……昼にも強さを発揮

・mineo(Dプラン)……昼と夕方の下りが苦戦

・0 SIM……どの時間帯も厳しい

・DTI SIM……昼の下りが苦手

・イオンモバイル……昼の下りが苦手

・エキサイトモバイル……昼の下りが苦手

・nuroモバイル……昼の下りが苦手

・ドコモ(spモード)……どの時間帯も高速

・Y!mobile……どの時間帯も高速

 今回の測定結果はあくまで参考データの1つとして役立てていただき、他のさまざまな情報も踏まえて、より良いMVNOを選んでほしい。

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