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服に合わせて第二次世界大戦時の騎兵隊ブーツを買いました

ザテレビジョン のロゴ ザテレビジョン 2017/05/28
服に合わせて第二次世界大戦時の騎兵隊ブーツを買いました © KADOKAWA CORPORATION 提供 服に合わせて第二次世界大戦時の騎兵隊ブーツを買いました

服の次は足元です  服が揃ったら靴も欲しくなるよね! ということでブーツを買いました。  この場合の服というのはもちろん普段着とかではなく、前回、前々回のマスタードシャツとマスタードパンツのこと。いずれも第二次世界大戦時の米陸軍のもので、上下ともウール製です。5月なのに4日連続で30度超えの真夏日を記録した地域があるなど、梅雨を通り越してすでに真夏の様相を呈しているのに、あたたか~いでおなじみのウールって……と思ったりもしたんですが、実は夏でも涼しい素材なのだそうです。  ウール繊維にはクリンプという縮れがあり、繊維どうしが絡み合うため空気を含みやすく、その含有量は体積の60%にもなるのだとか。この空気層の断熱効果により熱伝導率はナイロンやレーヨンなどの化学繊維の6分の1以下と低く、外気の暑さ寒さをシャットアウトしてくれます。夏涼しくて冬暖かいというやつですね。  またウールは水を弾くのに湿気を吸収するという矛盾した性質をもっています。繊維の表面はスケールという、髪の毛のキューティクル的なウロコ状の物質に覆われていて、これに撥水性があるためちょっとした小雨程度なら水滴になり、ササッと手で払うだけで落とすことができます。これだと水を弾くだけになってしまいますが、スケールには細かい孔があり、水滴は弾くけれど空気中の水分はそこから繊維の内部に入り込んで蓄えられるそうです。  汗ばんでも湿気を吸い取ってくれるうえ、表面は撥水性があるためサラサラで蒸れにくい。しかもスケールはふだんピッタリと閉じていますが水分を吸収すると開くようになっていて、湿気の放出も自動的にしてくれる。生物の神秘というか進化の妙というか、知らなかったけどウールってなんだかすごい素材なんですね。  靴についても涼しさを重視したいところですが、サンダル履きというわけにもいかないので、ここはもちろん当時のブーツを選びます。  大戦のころのブーツというとアンクルブーツとレギンスのセットとか、通称2バックルブーツと呼ばれたレギンスが一体化されたブーツかなと思うのですが、映画『フューリー』のブラピに倣って騎兵用ブーツにしました。 映画『フューリー』でブラピが履いていたのと同じ騎兵用ブーツ 映画『フューリー』でブラピが履いていたのと同じ騎兵用ブーツ 古い割にはコンディションは上々  ブーツの正式名称はBoots, Leather, Laced, Legging Top。1940年に採用されたもので、M1940騎兵用ブーツなどと呼ばれています。以前のM1931騎兵用ブーツが上まで編み上げだったのに対し、上部がベルト式になり着脱しやすくなりました。  このブーツ、騎兵部隊で使うために作られたのですが、このころには装甲車両などによる機械化が進み、騎兵と言っても馬に乗る機会はすっかり激減。せっかく馬具などに引っかからないようにロングブーツを作ったのに、きっと開発者はガッカリしたことと思います。  残念ながら一般的にはあまり使われていなかったようですが、それでも一部の戦車兵、オートバイ兵、将校クラスには愛用者がいたようで、米機甲師団を率いたパットン将軍が履いていたことでも知られています。  それにしてもかなりのロングっぷりで、規定された高さは17インチ、約43センチ。特徴的なレギンス部分は3本のベルトでガッチリ固定でき、ふくらはぎが包まれるみたいでフィット感は抜群です。 ヒザ下まであるロングブーツです ヒザ下まであるロングブーツです 後ろはふくらはぎにピッタリ合うようにカーブしています 後ろはふくらはぎにピッタリ合うようにカーブしています カカト部分には馬を蹴るための金具――拍車も取り付け可能だったようです カカト部分には馬を蹴るための金具――拍車も取り付け可能だったようです  レギンス部分のベルトですが、なぜか真ん中の1本の位置をずらした跡が残っています。現在はちゃんとド真ん中にあるので、元の持ち主が使いやすいように改造していたのを元に戻したのかもしれません。  ベルトはだいぶ劣化が進んでいて、表面がひび割れ状態。足首やつま先のあたりには傷や削れ、剥がれが見られます。さすがに80年近く前の物なので、オイルを擦り込むとかメンテナンスをしてあげた方がよさそうですね。 真ん中のベルトの位置を動かした跡が。改造して使っていたのかな? 真ん中のベルトの位置を動かした跡が。改造して使っていたのかな? ベルトにはひび割れ、足首は表面がスレたようになっています ベルトにはひび割れ、足首は表面がスレたようになっています つま先にも少し傷がありますが、ステッチは綺麗でした つま先にも少し傷がありますが、ステッチは綺麗でした  ヒモを通す穴は7つあり、ハトメは茶色に塗られています。ヒモは上から3つ目の穴までしか通されていませんでしたが、これでジャストなので穴2つぶん短いです。本来は一番上まであるはずなので、短いものに付け替えられていますね。  ソールは革製で土踏まずのところには8 1/2Eのサイズ表示がありました。思ったよりも綺麗で、未使用ではないですがコンディションは悪くないように見えます。  ヒールはゴム製。LIGHT TREADっていうのはヒールのブランド名らしく、ほかにもいくつも種類があったのだとか。同じLIGHT TREAD製でも、このころのブーツに多いのは黒くて周囲を13本の釘で留めているもので、これとはだいぶ違います。といって全然見ないわけでもないので、初期のタイプとかなのかなと思います。 7ホールでハトメも茶色に塗られています 7ホールでハトメも茶色に塗られています ソールは革製。あまり使われてない感じです。滑りそうですよね ソールは革製。あまり使われてない感じです。滑りそうですよね 靴底にもサイズ表記が刻印されています 靴底にもサイズ表記が刻印されています ヒールはほとんど未使用状態。初期のタイプなのかな? ヒールはほとんど未使用状態。初期のタイプなのかな?  内側は特になんの加工もされていなくて革の裏側そのまま。ベルトは表革が張り合わされています。スネ部分の革は裏が白っぽくて、レギンス部分とは違う感じでした。  手前に来る部分の内側には用途がわからないタブが付いています。バッグなんかでタグをぶら下げるところがこうなってたりすることがあるけど、そんなわけないし。穴が開いているのでヒモを通すんじゃないかなとは思うのですが……。 裏は特に加工なし。手前には用途不明のタブが 裏は特に加工なし。手前には用途不明のタブが  裏側の上の方にはスタンプが残っていました。かなりくっきりしているので、やっぱりあんまり使われていなかったのかもしれません。  左側にだけサイズが入っているので、最初は左右で違うスタンプかと思ったんですが、よく見てみたら位置がずれていたりボケていたりしているけど同じものでした。残念ながら一部読めませんが、だいたい下記のようなことが書かれています。 8 1/2E 1754 9INTERNATIONAL SHOECONTRACT NO. W-155-Q.M. 10?1?SPEC NO.2BOSTON DEPOT 左。ちょっと滲んでしまっています 左。ちょっと滲んでしまっています 右。だいぶクッキリだけどサイズ表記はなし 右。だいぶクッキリだけどサイズ表記はなし  普通は年月日もプリントされてるんじゃないかなぁと思いつつ見ていたら、あることに気付きました。それは……。  次回に続く!

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