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柏崎刈羽原発「適合」=福島同型で初、規制委了承-地元は慎重、再稼働見通せず

時事通信 のロゴ時事通信 2017/10/04

 原子力規制委員会は4日、東京電力柏崎刈羽原発6、7号機(新潟県)が新規制基準に適合すると認め、事実上の合格証に当たる審査書案を了承した。東電が事故を起こした福島第1原発と同じ沸騰水型原子炉が、新規制基準に適合すると判断されたのは初めて。東電の原発でも初となった。  新規制基準に適合すると判断されたのは全国で7原発14基目。更田豊志委員長は会合後の記者会見で、「簡単な審査ではなかったが、厳正な審査、十分な議論を尽くすことができたと満足している」と話した。  柏崎刈羽6、7号機の審査はヤマ場を越えたが、新潟県の米山隆一知事は再稼働に慎重な姿勢を示しており、再稼働の時期は見通せない。  事故を起こした東電に、再び原発を運転する「適格性」を認めるに当たり、規制委は「安全を最優先に原子力事業に取り組む」と確約させた。規制委は審査書案を了承した後、発電事業を所管する経済産業相から意見を聴き、東電の経営方針を指導・監督することを確認する。  審査書案は約1カ月間、一般から意見を募集した後、正式決定される見通し。規制委は続いて、原発の運転管理の基本的事項を定めた保安規定などの審査を進める。保安規定の中に安全最優先の姿勢を明記させ、規制委の検査で取り組み状況をチェックできるようにする。   4日の会合では、委員らが過酷事故対策を議論。東電が自主的に備えた対策設備が他の設備に影響を及ぼさないかや、水素爆発への対策などについて、事務局の原子力規制庁の担当者に確認した。  また、原子炉格納容器を冷やして破損を防ぐ「代替循環冷却系」など、東電が審査で提案した手法を合理的で適切と評価。今後の沸騰水型原発の審査で、追加の規制基準とすることも了承された。 ◇柏崎刈羽原発の審査 【2013年】                                   7月 8日 新規制基準が施行。東電は初日の申請断念                9月27日 東電、柏崎刈羽原発6、7号機の審査申請               10月 2日 規制委、「福島第1原発の汚染水問題が喫緊の課題」と審査を事実上保留    28日 広瀬直己東電社長(当時)、田中俊一規制委員長と面談。福島第1作業員の被ばく低減など約束 11月13日 規制委、審査再開を決定                          21日 初の公開審査で本格審査入り                     【2014年】                                   2月17日 初の現地調査。敷地内外の断層など確認                【2015年】                                  11月 4日 柏崎刈羽6、7号機で安全系ケーブルの不適切な敷設。規制委が改善指示 【2016年】                                   1月29日 地震、津波想定が大筋で固まる                    10月27日 防潮堤地盤に液状化の恐れ判明。東電、再検討を表明          【2017年】                                   2月14日 免震重要棟の耐震性をめぐり、規制委に誤った説明を続けていたことが発覚    28日 規制委、広瀬社長を呼び、審査関係書類の総点検を指示          6月16日 東電、総点検を終え審査関係書類を提出                 7月10日 規制委、東電新経営陣と面談。田中委員長「福島の廃炉を主体的にやり切る覚悟がなければ運転は認められない」    27日 田中委員長ら、柏崎刈羽原発を視察。所長らから聞き取り         8月25日 東電、「原子力事業者としての適格性」に関する文書回答           30日 東電新経営陣を呼び、2回目の面談                   9月 6日 規制委、東電の適格性議論。大筋で容認も、結論保留             27日 審査書案を提示                           10月 4日 規制委が審査書案を了承                       (了)

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