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植田圭輔、“2.5次元俳優”のイメージ破るか アニメ『王室教師ハイネ』声優挑戦の意義

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/05/23 株式会社サイゾー
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 赤井ヒガサの漫画原作アニメ『王室教師ハイネ』が現在放送中だ。本作は、『王室教師ハイネ THE MUSICAL』として今年9月から舞台公演も予定されており、メインキャラクター5名をアニメと舞台同一のキャストらが演じる。 参考:イケメン声優×アニメ映画の時代が来た!? 『聲の形』豊永利行、『君の名は。』島崎信長らに注目  キャストはいわゆる“2.5次元”系舞台俳優からの起用が中心となっていて、カイ役は舞台『黒子のバスケ』の安里勇哉、レオンハルト役は舞台『刀剣乱舞』の廣瀬大介、そして主演のハイネ役には舞台『弱虫ペダル』『おそ松さん on STAGE ~SIX MEN’S SHOW TIME~』の植田圭輔が抜擢された。  植田は2006年のジュノン・スーパーボーイ・コンテストから芸能界入りを果たし、現在ではこうした2.5次元舞台を中心に活躍中だ。中性的な整った顔立ちで、女性ファンから絶大な人気を誇っている。また、身長165センチ程度とやや小柄な体格で、現在27歳だが「(最近でも)コンビニでお酒買うときにも居酒屋に入るときにも年齢確認をされる」(引用:舞台『インフェルノ』植田圭輔インタビュー)という若々しさだ。そうした容姿から少年キャラを演じるにはもってこいで、過去には舞台「インフェルノ」のリッカ役や舞台「K」の八田美咲役なども務めてきた。  しかし、そのような少年的なルックスとは裏腹に、性格はさっぱりとしていてストイック。見た目に反して声も低いため、周囲からは「意外と中身はおじさんっぽいね」と言われることも多いそうだ。筆者が以前インタビューをした際も、当初はその外見から柔らかいキャラクターを想像していたのだが、プロ意識の高さを強く感じさせる堂々とした物言いにとても驚かされたのを覚えている。整ったルックスはもちろん、こうした内面のギャップも一層女性ファンのハートに刺さるのだろう。無論、筆者も一瞬で彼に魅了されてしまったのだった。  ここ数年は舞台出演も多く、多忙な日々を過ごしているという植田。しかし、インタビューでは「“2.5次元俳優”と簡単にくくられるのは嫌」とも語っている。植田は2013年にショートアニメで声優デビューを果たしているが、レギュラー声優を務めるのは今回の『王室教師ハイネ』が初めてだ。本作は植田にとって新たなチャレンジであり、“2.5次元俳優”という固定されたイメージを破る格好のチャンスともなったことだろう。  植田が演じるハイネは、4人の王子たちの教育を任されている王室教師。身長が低く、成人ながらも子どもに間違われることが多いという設定で、彼にぴったりの役どころだ。そんなハイネだが、アニメでは普段の植田よりもさらに低い声色で演じられている。そのためか、視聴者からの反応は賛否両論な印象だ。特に原作ファンを中心に、「ビジュアルと声のイメージが違いすぎて違和感がある」といった意見も見られる。また、それとは別に、舞台俳優を中心とした声優のキャスティングに否定的な声も多い。しかし、演技面を総合的に見れば、声優経験の浅さはそれほど感じられないように思う。キャラクターのビジュアルと声にギャップがある点も、逆に新鮮味があって面白い。植田がアフレコをしていることに気づかなかった植田ファンもいたようなので、舞台との演じ分けという意味でも、先入観なしに見ればなかなかのクオリティに仕上がっているのではないだろうか。  アニメ化に際してやや辛辣な声はあるものの、植田にとって今回のアフレコ経験は、周囲に新たなイメージを植え付ける良い機会になったことだろう。『王室教師ハイネ』では舞台化を想定した上での声優キャスティングだったが、これを機に、今後他のアニメ作品でも植田の声を聞けるようになるかもしれない。 ■まにょ

ライター(元ミージシャン)。1989年、東京生まれ。早大文学部美術史コース卒。インストガールズバンド「虚弱。」でドラムを担当し、2012年には1stアルバムで全国デビュー。現在はカルチャー系ライターとして、各所で執筆中。好物はガンアクションアニメ。

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