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業界トップのぐるなび、次なる施策とは?店を探す人と客を求める飲食店を1分でマッチング

サイゾー のロゴ サイゾー 2014/06/16 Cyzo
© Cyzo 提供

 消費税が8%に引き上げられた今年4月。外食を控える消費者が増えると思いきや、影響は小さかった。日本フードサービス協会が実施している外食産業市場動向調査によれば、4月における外食産業別の売上高は、「居酒屋」が前年同月比98%と若干落ち込んだものの、全体では102.3%と増加した。増税の影響はほとんど受けていないことが読み取れる。そんな折、総合飲食店情報サイト「ぐるなび」を運営する株式会社ぐるなび(東京都千代田区)が、飲食店予約ができるスマートフォンアプリ「イマノモ!」の提供を開始した。

 今回は、昨年の飲食店予約受付利用が500万人を突破し、飲食店情報業界でNo.1の地位を確立したぐるなびの次なる施策を探ってみよう。

●流動的な状態にある客を獲得する

「イマノモ!」の特徴は、画面がシンプルであることと、飲食店から予約のオファーがもらえることだ。ぐるなびや、同社が運営する飲食店予約支援サイト「スーパーらくらく幹事さん」などと異なり、入力項目が極端に少ない。飲食店を探したい地域、人数、入店時刻を選択し、リクエストを送信すると、条件に一致する飲食店からオファーが来る。そのオファーの中から行きたい店を選択すれば予約が成立する。

 人によって嗜好が異なる飲食店予約を、なぜシンプルなインターフェイスで実装したのだろうか。同社広報の丸山氏によれば、「飲食店探しの実情や、ぐるなび加盟店からの要望により実現した」という。

「同じ会社の仲間で今から飲みに行こう」「1次会で盛り上がっているところなのに、時間制限で店を追い出された。2次会に行きたい」といったシーンを思い浮かべると、「イマノモ!」の利用シーンが見えてくる。アプリでわずかな項目を入力するだけで、居酒屋からオファーがもらえるので、店探しでふらふら歩き回る必要がなくなる。少しくらい酔っていても、地域と人数と時間くらいならタッチ入力できる。

 また、「なんとなく外食して帰りたい」という流動的な消費者を、飲食店に流入させる効果もあるという。

 飲食店を探すのが面倒くさいから、デパ地下やスーパーで総菜や酒類を購入し、家で「中食」を選択している消費者が対象だ。飲食店からオファーをもらえば、飲食店を探す面倒をかけずに外食できる。

「加盟店からは、よく『2回転目の客がなかなか取れない』という声を耳にする」(丸山氏)

「2回転目の客」とは、2次会を探している客や、夜8~9時くらいまで残業した仲間同士で飲みに行こうとしている客が該当する。これらの客が出したリクエストを逃さず、オファーを出すことで来店機会が獲得できるのだ。

 オファーは、加盟店の店員が持つ業務用のスマートフォンやタブレットから出せる。テーブルの片付け中などで電話に出られないときも、手元のスマートフォンでオファー送信のタッチ操作なら可能という場合も多い。

 このようにして、飲食店を探している消費者と来店機会が欲しい飲食店とが、最小限の操作で出会えることになる。

●対応エリアは拡大できるか?

 5月現在、対応エリアは首都圏の都心部のみ。オファーを出すためには、ぐるなび加盟店が「イマノモ!」の利用規約同意手続きをする必要がある。しかし、一旦オファーを出せる環境が整えば、他の飲食店に水をあけられる。

「オファーを出せる加盟店は、5月29日現在で400店舗を超え、今もなお増加中です。また、加盟店がリクエストを受けてからオファーを出すまでにかかる時間は、1分以内が26%で、5分以内が63%となっています」(丸山氏)

 対応エリアを拡大した場合、ユーザーのリクエストに対する5分以内という素早いオファーを継続するには、加盟店数を今以上に増やさなければならない。しかし、加盟店が増えた場合、ユーザーにとって選択肢が増えることは間違いないが、それが満足度向上や新たなユーザー獲得につながるとは限らないだろう。(文=久我吉史)

※画像は「イマノモ! 公式サイト」より

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