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榮倉奈々の真骨頂は“泣きの演技”にアリ! 『東京タラレバ娘』後半への期待

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/02/22 株式会社サイゾー
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 現在放送中の連続ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)に出演中の榮倉奈々。「東京オリンピックまでに結婚して子供を産む」と宣言しつつも、元カレであるミュージシャンのセカンド女として、悶々とした日々を送るネイリストの女性・山川香を演じているが、今後、うれし涙または悲しい涙を流す展開はくるのだろうか……。なぜそんなことを考えるかというと、榮倉の泣きの演技は、深く感情移入させるだけの凄みがあるからだ。  2004年にテレビドラマ『ジイジ~孫といた夏』(NHK)で女優デビュー以来、数々の映像作品に出演し、主演を務めることも多々ある榮倉。その抜群のスタイルと闊達そうな雰囲気から、明るく元気ではっきりしている役柄を演じることが多く、そんなキャラクターが時折見せる涙は、破壊力が抜群だ。  最初に榮倉の泣きの演技に心をつかまれたのが、2007年に放送されたドラマ『プロポーズ大作戦』(フジテレビ系)だ。榮倉演じるエリは恋多き女で奔放な性格だが、濱田岳演じる同級生のツルから猛烈なアタックを受ける。背も低くお調子者のツルのことを最初は全く相手にしていなかったエリだが、山下智久演じるケンがタイムスリップしたことによって、運命が変わり結局は付き合うこととなる。  エリを想うツルの気持ちが非常に感動的で、そんなツルの愛にエリも感情が大きく動くのだ。本作でエリは何度か涙を見せるが、中でも一番心を揺さぶられたのは、2008年にスペシャルドラマとして放送されたツルとエリの結婚式にまつわるエピソード。ハワイでの挙式を控えたツルとエリだったが、式の準備に協力的ではないツルの態度に怒り心頭のエリは式直前で帰国してしまう。危機の二人を助けるため、ケンは再びタイムスリップして過去に戻り、ツルの行った愛がいっぱいのサプライズをエリに伝えるのだ。  このシーンで見せる榮倉の泣きの演技は秀逸だ。もともと、ツル→エリの愛情量が圧倒的なため、エリは上から目線でツルを見下すのがデフォルトの関係。だからこそ、ツルの愛も素直には喜べないという枷のなか、いよいよ涙腺の堤防が決壊してしまったかのように涙を流すのだ。泣き方にもいろいろな表現方法があるが、人は涙を流すことを我慢すると、口元が歪み出すことが多い。榮倉は泣く演技の際に、口元を押さえることが多く、涙に意味を持たせるのが非常にうまい。  もちろん、榮倉も数々の作品に出演し、さまざまな役柄を演じ分けているので、すべてが上記のような特徴のある“泣き”を見せているわけではないが、映画『余命1ヶ月の花嫁』の千恵、『アントキノイノチ』のゆき、ドラマ『Nのために』(TBS系)の希美など、榮倉の絶品の“泣き”が見られる作品がある。『余命1ヶ月の花嫁』は題材自体が、すでに涙を誘う作品であるが、それでもやはり泣き方にはグッときてしまうことが多い。  榮倉と同様な“泣き”を見せる女優に和久井映見がいる。彼女もどちらかというと“我慢限界型”の涙が素晴らしく、1998年に放送されたドラマ『殴る女』(フジテレビ系)では、吹越満演じるロートルボクサー澤田が、このまま試合を続けたら失明してしまうかもしれないと医師から言われているにも関わらずリングに上がり、無事に試合を終えたあとに見せた涙には、心を打ちぬかれた。その涙のシーンだけで、安堵、喜び、悲しみ、怒り、愛情など非常に多くのことを感じとることができた。  『東京タラレバ娘』の第4話、榮倉演じる香は2度ほど涙ぐむシーンが見られた。最初が、吉高由里子演じる倫子が脚本家としてデビューしたときに喜ぶ回想シーン、そしてもう一つが大島優子演じる小雪が、不倫相手に旅行をすっぽかされ、倫子と香が駆けつけた旅館で温泉に入るシーン。それほどメーンとして描かれているわけではないので、サラッと映っただけだが、榮倉らしい泣きが見られた。  『プロポーズ大作戦』で榮倉が共演していた平岡祐太が恋のお相手、というのも何の因果か面白い。果たして今後、メーンで榮倉の泣きが見られるのか……。(磯部正和)

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