古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

欲しいのに、なかなかできない…「2人目不妊」問題を解消する方法

All About のロゴ All About 2017/04/26

4人家族という理想形を思い描いている方も多いのです © AllAboutMedical 提供 4人家族という理想形を思い描いている方も多いのです 最近、私の周りでも「2人目不妊」に悩む方が増えてきています。「1人いるのだからいいじゃない」という言葉も聞こえてきますが、ご本人にしてみれば希望していることが叶わないわけで、「1人目不妊」の方と同じような悩みを抱えているのです。逆に、1人目が普通にできたのに、なぜ2人目ができないのか? と深く悩まれるケースが増えています。

そんな2人目不妊について解説していきたいと思います。

■2人目がほしい理由

2人目不妊の複数の友人に聞いてみたところ、2人目がほしい理由は実にさまざまだと気づきました。

・自分が一人っ子で寂しい思いをしたので、子どもは2人以上ほしいと思っている

・家業の跡継ぎに男の子(女の子)がほしい・兄弟・姉妹がほしいと子どもから言われる

・夫が子ども好きで、もっと家族を増やしたいと言われる

・周りが子だくさんでそれに影響されて

・年齢の問題もあり、1人目も不妊治療で授かっており、卵子も凍結しているので、できるだけ早く次の子どもがほしい

不妊治療をして1人も授かっていない方にしてみれば、贅沢な悩みと思われる方もいるでしょう。しかし、人というのは、1つ願いが叶うと、また次の願いや欲が出て、それで悩んでしまうというものなのかもしれません。

■2人目不妊に対する誤解

1人目は普通に妊娠して、2人目で不妊になってしまい、通院するもののなかなか妊娠しないケースが増えています。本人にしてみれば、出産の実績があり、妊娠して当然という認識があるので、そのジレンマに悩まれるようです。

以前、あるドクターの講演で印象的な言葉がありました。「20歳のときに100mを13秒で走れたとしましょう。35歳の今だとたぶん15秒とか16秒で、なおかつ走った後に動悸息切れが激しくなっているはずです。それって当たり前ですよね。じゃあ身体の中の子宮や卵管もそうなっていると思いませんか?」

身体は日々老化に向かって動いています。だから、妊娠というのも2人目で出来にくくなっていてしかりという訳です。

本人のできて当然という思いと裏腹に、身体の方ではできにくくなっている状況があります。1回目の妊娠・出産により、体内の妊娠環境が大きく変わっているのです。ある人はできにくくなるだろうし、ある人はできやすくなるかもしれません。

できにくくなる人の理由は加齢、夫との性生活の減少、卵管の癒着や動きの活性ダウン、授乳状況(プロラクチン分泌)などが影響していると思われます。

逆にできやすくなる人もいて、それは禁欲生活からの解放による性生活の活性化や、規則正しい生活によるホルモンリズムの回復などが挙げられます。

よって、子どもを2人以上ほしい方は産婦人科医と相談することを強くお勧めします。そうすれば、1人目・2人目の妊娠・出産の段階でどうすればいいのかを具体的に指導してくれると思います。

■子どもの数と経済的問題と時間的制約

子どもを1人育てるのに約3000万円のお金がかかるといわれています。家族を増やすために治療し、妊娠・出産に費用がかかり、家族が増えれば大きな出費が必要となると考えると、夫婦にとってかなりの経済的負担になります。

また、経済的負担があるので仕事をしっかりとすると考えると子育ての時間をどのように確保し、ライフワークバランスをとるのかが大事になってきます。

現在、子どもが2名以上いる家庭は夫の収入が安定し、家族を養っていくのに十分な給与を得ている方がメインになります。年収300万円以下の男性は経済的な理由で結婚しづらいし、結婚しても複数の子どもを作って、家族を養うのは難しいといえます。

今の日本では、経済的基盤がぜい弱な夫婦にとって、子どもを産み育てる環境が整っているとはいえません。そして、ある程度、経済的にしっかりしている30代半ば以降の年代は、子どもがほしいがなかなかできない。そういうジレンマに陥っている状況が垣間見えます。

2人目不妊を通して見えるのは、日本の子育て支援システムの不備です。今や、子どもを産み育てようと言ってくれる人はどんどん減ってきています。こういう国を担っていく若い世代のためにもっと予算を組んでほしいと思っているのは私だけでしょうか。

■「2人目不妊」問題を解消するための方法

「2人目不妊」問題を解消するための方法をいくつかご提案したいと思います。

・前回の実績は忘れて、今の状況を正確に把握すること

・できるだけ早く、医療機関に検査と相談に行くこと

・パートナーとしっかりとコミュニケーションをとり、同じ目的に向かって共に努力する姿勢を持つこと

・セックスレスのケースも増えているので、それは恥ずかしがらないできちんと医療機関に相談すること

・経済的な基盤や時間的な制約についてもきちんと考え、準備しておくこと

・ストレスにならない程度に、運動や食習慣の改善も行っていくこと

1人目ができることも2人目ができることも同じ「奇跡」なのです。だからその奇跡を起こせるように、妊娠・出産の確率を少しでも上げられるように心をリセットして、真摯に向き合っていただきたいと思います。

All Aboutの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon