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残念なプレゼンは、なぜ眠くなるのか?

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2014/06/03 ITMedia
残念なプレゼンは、なぜ眠くなるのか?: 残念なプレゼンにありがちなスライド枚数ばかりが多くて、成果の出ないパターン © ITMedia 提供 残念なプレゼンにありがちなスライド枚数ばかりが多くて、成果の出ないパターン

 つまらない、眠くなる、興味がそそられない――このようなプレゼンに共通するのは何でしょうか?

・情報量が多すぎて、ポイントが分からない

・話している内容が、何のために存在しているか分からない

・具体的な実施方法や成功のイメージが湧かない

・想定どおり、あるいはそれ以下の提案でインパクトがない

・個人的に感情が動かされない

・前向きにアクションしようと思えない

 このように感じたプレゼンを最後まで聞き続けるのは苦痛です。これらをまとめると、次の3つのポイントに集約できます。

1. 「分かりづらい」(ポイント、論拠、筋道が理解できない)

2. 「具体的でない」(実施方法、実現可能性、期待効果があいまい)

3. 「面白くない」(感動がない、意外性がない)

 つまり、「分かりやすく」「具体的で」「面白い」プレゼンができれば大成功間違いなし。見込み顧客への営業であれば、あなたの提案を受け入れて商品を購入してくれるでしょう。上司への業務カイゼンの提案であれば、積極的に実施するための許可をくれるでしょう。さまざまなシーンであなたの意見が受け入れられるようになるはずです。

●残念なプレゼンを作る人はこういう人

 「残念なプレゼン」をする人には、2つの共通した傾向があるようです。まず、プレゼンすることが決まると、いきなり資料を作成し始める人。PowerPointやWordを立ち上げて、「さて、どのようなスライドを作ろうか?」と画面に見入ってしまう人です。

 これでは「どのような提案を聞き手に対して行うか」ということよりも、「どれだけ素晴らしいスライドが用意できるか、どうすればプレゼンが魅力的に見えるか」ということに関心が集中してしまいます。

 確かにプレゼンは準備が大切です。しかし、プレゼンはスライドを作ることや、巧みな話術で聞き手を魅了することが目的ではありません。あくまでも中身が勝負。それを十分検討せずに、資料の見た目やスピーチの良し悪しだけでカバーしようとしても無理です。

 「残念なプレゼン」をする人のもう1つの傾向は、「自分」、つまり話し手の視点で提案すること。聞き手の一番知りたいポイントは無視され、話し手の得意なことが提案の大部分を占める傾向があります。この手の人は話が長いのも特徴です。「頭が良いと思われたい」「プレゼンがうまいと思われたい」――自分をかっこよく見せようと考えすぎると、プレゼンは上すべりします。

●残念なプレゼンを卒業するためには「構想力」と「聴衆分析力」

 聴衆を納得させられるプレゼンを行うためには、まず構想を練ることです。自分なりに考えた聴衆のプロフィール(属性、予備知識、モチベーション)を基に、どのように話をしたら思わずアクションを起こしたくなるのかを組み立てます。そのためには、プレゼンの背景、聴衆にとっての課題と理想の姿、提案内容といった展開案を図にまとめることが大事です。

 筆者自身も、シナリオとスライドのラフを手描きするところから始めています。この作業は、思考に集中するために白紙とペンだけを持ってカフェへ直行、骨組みができるまで会社には帰りません。

 故スティーブ・ジョブズや孫正義さんなどカリスマ経営者はみな、短くストレートで魅力的な語り口が共通しています。プレゼン能力の高さは自分自身の価値に直結します。ビジネスのアウトプットの多くは、何らかのプレゼンをともなうものです。

 優れたプレゼンテーションを行いたいと思うのであれば、まずは「構想」と「聴衆分析」という基本に立ち戻ってみましょう。

[永田豊志,Business Media 誠]

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