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熱中症予防に!意外なもので手作りできる経口補水液

All About のロゴ All About 2017/07/19

熱中症の予防には脱水症の予防が重要です。大量に発汗する時の脱水症予防には塩分を速く吸収する経口補水液が有効。家庭できる経口補水液を紹介します。 © AllAboutMedical 提供 熱中症の予防には脱水症の予防が重要です。大量に発汗する時の脱水症予防には塩分を速く吸収する経口補水液が有効。家庭できる経口補水液を紹介します。 熱中症は、熱が体に溜まった状態で循環血液量が減った脱水症の一種。熱中症の予防には、脱水症の予防が重要です。

大量に汗をかいたときには、脱水症を防ぐために、塩分を速く吸収する経口補水液が有効です。今回は意外なもので手作りできる経口補水液を紹介します。

ヒトの体液は海水を約3倍に薄めたもの?

人間の体液、血液のミネラルの組成割合は海水に似ています。いわゆる生理食塩水の濃度は、現在の海水の1/3程度に相当する約0.9%です。

熱中症が起きるような状態で大量に発汗すると、水だけでなくてミネラルも失ってしまいます。大量のミネラル、特に塩化ナトリウムを失うと最終的には循環する血液量が減ります。循環する血液量が減少すると末梢に行く血液が減ってしまい、体温を下げることができなくなってしまうのです。

熱中症になると、体に熱が溜まった状態で循環不全になるため、最悪の場合死亡します。大量に発汗することが予想される場合には塩分を含む飲み物が脱水症の予防に有効です。この時の塩分、塩化ナトリウムの濃度は生理食塩水の濃度よりは低い濃度で良いとされています。

ブドウ糖を加えれば、塩分を速く吸収できる

小腸はブドウ糖と塩化ナトリウムを同時に吸収します © AllAboutMedical 提供 小腸はブドウ糖と塩化ナトリウムを同時に吸収します

水は胃では吸収されずに腸で吸収されます。小腸でのナトリウムの吸収はブドウ糖と同時に行われます。ブドウ糖があるとナトリウムの吸収が速く行われる事になります。コレラなどの治療にも用いる経口補水液ではナトリウムが吸収され易いように成分にブドウ糖を加えてあります。

梅干しは日本人の知恵

脱水症の改善に用いる経口補水液。これは、食塩、クエン酸ナトリウム、塩化カリウムとブトウ糖で作られます。小腸ではナトリウムイオンとブドウ糖分子が1対1で吸収されるので濃度調整もその割合で行います。

これらの成分はかなり専門的に聞こえるかもしれませんが、実はおなじみの食品で代用できます。

台所にあって、食塩、クエン酸ナトリウム、塩化カリウムを全部含んでいるのが梅干しです。梅干しは大きさや塩分濃度も様々ですが、1粒を水500mLから1Lに溶かすと、濃度的には、生理食塩水の数分の1の濃度となります。

蜂蜜は身近なブドウ糖

ブドウ糖を砂糖で代用できると考える人もいそうですが、台所にある砂糖の成分は、残念ながらブドウ糖ではなくてブドウ糖と果糖が結合したショ糖です。

身近なものでブドウ糖を多く含んでいるのは蜂蜜です。蜂蜜の成分は約40%がブドウ糖で、約40%が果糖です。食塩とブドウ糖の分子量の比は約3として、簡単な計算なので省略しますが、梅干し一粒に大さじ一杯の蜂蜜を加えるとナトリウムイオンとブドウ糖分子が1対1程度になります。

作り方は、水500mLから1Lに、梅干し1粒と大さじ一杯の蜂蜜を加えるということになります。梅干しと蜂蜜だけでは、爽やかさに欠けると感じる方は、クエン酸が多いレモンを加えてみましょう。

注意点として、蜂蜜を使うので1歳未満の乳児には飲ませないで下さい。もし乳児用に調製する時には、蜂蜜の代わりに砂糖を使って下さい。腸の中で蔗糖がブドウ糖と果糖に分解されてから吸収されます。

屋外へ出る前にまず飲みましょう!

屋外へ出て喉が渇いた状態で水を飲み始めても、すでに脱水症が始まっているので自家製経口補水液の効果を活かせません。

自家製の経口補水液の飲み方は、発汗すると予測されるとき、気温が高い屋外へ出かける前に飲んでおくことです。コップ1杯程度の量で試してみて下さい。

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