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茶の湯の世界でおもてなしの心を 日本橋三越本店で「彩り茶会」が開催中

エキサイトイズム のロゴ エキサイトイズム 2017/08/25

 日本橋三越本店で、お茶をめぐる注目のイベント「彩り茶会」が8月23日(水)にスタートした。(9月5日(火)まで、※8月29日(火)は店舗休業日)

© Provided by Excite.ism

 お茶のあるシーンは私たち日本人にとって、憩いとおもてなしにおいて、古くから身近に親しまれてきたものである。お客様のことを思い、一杯いっぱい心を込めて淹れるお茶は、何ものにもかえがたいおもてなしの形のあらわれである。

 このたび日本橋三越本店で始まった「彩り茶会」は、日本人である私たちにとって欠かすことのできないお茶の世界を、たっぷりのおもてなしの心を込めて、館内各所で展開している。茶道に親しみのない人にも、楽しみながらお茶の世界に触れることのできるまたとないイベントである。

 100年ほど前、⽇本橋三越本店には「空中庵」という屋上茶室があり、国内外の賓客をもてなしていたという歴史をもつ。主人がお客様をもてなす精神は、いつの時代にあっても変わらない。

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 彩り茶会は、「茶の湯をもっと自由に!もっと愉しく!」をコンセプトに、自由な感性で茶の湯の世界を提案する茶人、裏千家茶道准教授の松村宗亮氏による、極上のおもてなしに溢れたお茶にまつわる企画が満載。

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 館内はあらゆる場所が茶の湯をイメージしたしつらえに。ライオン口から入ると、正面には茶室をイメージした展示があり、その足元は石畳みに見立てた床になっており、秋らしく紅葉が散りばめられた石畳の上を歩きながら茶室に入るようなワクワクするしつらえだ。

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 その横には、ライオン口 スタンプラリー受付があり、ここで、参加パスとパンフレットを受け取り、「彩り茶会めぐり」がスタート!「茶会めぐりMAP」に記載の館内売り場各所に設置されたポイントを巡り、謎を解いたり、茶会を愉しんだりしながらスタンプを集め、先ほどの受付に戻り、アンケートに答えるとプレゼントをもらうことができる。

 会期初日には、「茶の湯をもっと自由に!もっと愉しく!」をコンセプトに、自由な感性で茶の湯の世界を提案する茶人、裏千家茶道准教授の松村宗亮氏らによる、極上のおもてなしに溢れた茶会パフォーマンスが開催された。

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 オープニングイベントとして、本館一階で行われたのは、現代“茶の湯”パフォーマンス~「妖―AYAKASHI―」のライブパフォーマンス。松村氏によるお茶のお点前、HUMAN BEATBOX日本チャンピオンのKAIRI氏のクールなHUMAN BEATBOX、陶芸家の金理有氏のろくろパフォーマンス、書道家万美氏の書。四者のコラボによる圧巻のライブパフォーマンスは、来場者の目を釘付けにしていた。このとき万美氏によって描かれた書は会期中、円窓や掛け軸、お道具、ジオメトリックな枯山水文様とファッションをかけ合わせた、会期中限定のしつらえとともに、日本橋三越本店のウィンドウでみることができるので注目して欲しい。

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 さらに、中央ホール天女像前広場では、松村氏の茶の湯の世界を表すアヴァンギャルドなパフォーマンス「妖―AYAKASHI―」をフルラインナップで再現。KAIRI氏のボイスパフォーマンス、万美氏のダイナミックで繊細な書のパファーマンス、陶芸家金理有氏の陶芸が、懐かしくも現代的な茶の湯の世界観の中で見事に融合。大観衆の前で、時代や空間を越えていくような幻想的な茶の湯パフォーマンスを繰り広げた。

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 中央ホールでは、「彩り茶会 新しい道具のカタチ」として、京都の富宏染工の手になる京友禅のインテリア茶箱や、井堂雅夫氏による版画などが展示販売され、注目を集めていた。京都の和詩倶楽部の懐柄紙は、可愛らしい縁起物の柄が入った懐紙。懐紙としてだけではなく、折り紙のように折って手製のポチ袋としても使える。ぴょんぴょん堂による京懐紙は、和紙に防水加工を施し木版手摺りを施したもので、工芸品のような佇まいが素晴らしい。

 本館6階美術フロアで開催された、グラスでたのしむ立礼茶会では、先着10名に、松村氏自ら作家物のガラスの器に冷たいお抹茶を略式で点てる、スペシャルイベントも行われ、松村氏がたてた抹茶を味わい、ひと時の涼の時間を風情豊かに愉しんだ。

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 本館5階リビングフロア「スペース5」では、抹茶や紅茶、コーヒーを用いたおもてなしのスタイルを提案するコーナーも。会期中週替わりでさまざまなお茶のスタイルを楽しむためのセミナーも開催する。

 野点を楽しむためのブランド“NDT”のブースでは、野点を楽しむためのさまざまな道具や器、ファッションアイテムも手に入れることができる。

 8月26日(土)午後2時と午後4時の2回、本館4階呉服フロア イベントスペースでは、「ちょっと"一福"茶会」(参加費540円・各回先着10名様・予約順)と題して、新しい時代のためのきものブランド、サラサ・デ・サラサ主宰の伊丹宗友氏による、気軽に楽しめるお茶会体験が開催される。8月27日(日)には、午後2時と午後4時の2回、本館4階呉服フロア茶室では、「華むすび学校~茶の湯とキモノのイロハ~」が開催。裏千家教授でもある伊丹氏に、茶道に関する勉強からファッションとしてのきものについて、気軽にご相談できる(参加費540円・各回先着5名様・予約順)

予約・問い合わせ:Tel 03-3274-8328。

松村宗亮氏インタヴュー

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――新しい茶の湯の世界を提案をするようになったきっかけを教えてください。

 もともと茶の湯の世界にいたわけではなかったのですが、お茶の世界は厳しい世界だと思っていました。ですがお茶の世界に触れる様になると、伝統的な部分だけでなく、現代的で革新的な部分もあることが分かってきました。たとえば安土桃山時代に利休がしていたことは、当時ではとても前衛的なことをしていたわけです。それで私自身まず伝統的な茶の湯の世界を勉強しなきゃと思い、まず京都で3年間裏千家の専門学校で学びました。と同時に先程お話させていただきましたように、利休さんの革新的な茶の湯の世界への猛烈な憧れがありました。そこで、今の時代に、自分だからできる表現方法で茶の湯の世界を伝えていきたいと思うようになりました。

――現代のお茶の世界に対する問題意識もあったのでしょうか?

 純粋に危機感がありました。茶の湯の人口が減ってきていることもありますし、私自身としてはこんなに楽しい茶の湯の世界を、今の若い人たちにもまずは知ってもらいたいと思い、そのきっかけとして、ひと目でお茶ってカッコイイと思ってもらえるような方法を模索していきました。若い人にとってお茶を飲む機会も減ってきていますし、抹茶って苦いって若い人は思っているみたいで。抹茶は美味しいですし、海外の方にはパワーフードとして注目されています。2020年には東京オリンピックも控えていて、これからますます需要があるのではないかと思っています。

――今回の日本橋三越本店とのコラボに際して感じたことを教えてください。

 100年ほど前、日本橋三越本店には「空中庵」という屋上茶室があったと聞き、お茶と百貨店の関わりはとても深いものがあるのではとあらためて思いました。お茶も百貨店も主人がお客様をもてなす気持ちが基本にあり、それと四季や季節感を大切にしているところ、新しさを追求しているところなどに共通点を感じました。

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――オープニングイベントとして行われた、「妖―AYAKSHI―」のパフォーマンスも素敵でしたね。

 ありがとうございます。やきものも書も茶室には欠かせないものですし、ビートボックスというものは元々西洋から来たものですが、呼吸、口、音とシンプルな身体表現ですよ。お茶のお点前も海外の人や美術の世界の方にみていただくと、一種のパフォーミングアートだと評価していただきます。お茶もビートボックスと同じように身体表現でもあるんですね。そのある種古典的でもある、陶芸、書、お茶、そしてビートボックスの交わりは、それぞれの世界に新しい感覚をもたらしてくれるのではないでしょうか。

――松村さんは今回もガラスの器とお茶とのコラボがありましたが、美術家とのお茶道具とのコラボだったり、パフォーマンスだけでなく、道具に対するこだわりにも茶道の世界を革新しているイメージがあります。

 利休さんの時代の茶の湯の道具はとにかくカッコいいんです。今では名品あるいはクラッシックと言われていますが、当時としては新しい、革新的な道具だったんですよね。それを模倣するのもいいのですが、それはそれで個人的には悔しい思いもありました。器にしても、現代の作家さんとコラボレーションして、新しい茶器を生み出していきたいと思っています。そこにこそ時代性があってもいいと思うんです。これがまた未来の新しいクラッシックになれたら嬉しいですね。

――今回の日本橋三越本店の彩り茶会はどのようなイメージで提案されていますか?

 まさに百貨店の名前の通り、各フロアには、ファッション、お化粧道具、装飾品、暮らしの道具や工芸まで、生活を彩るさまざまなものが店頭に並んでいます。お茶にも同じように、伝統に根ざしたもの、今だからできること、おもてなし、コミュニケーションなど、多種多様な楽しみ方があります。今回「彩り」というテーマをいただき、楽しい企画を作っていけたと思っていますので、ぜひ皆さんにも日本橋三越本店に足を運んでいただき楽しんでいただければと思っています。

 会期中には松村宗亮氏による茶会などのイベントも行われるので、ぜひウェブサイトでチェックしていただきたい。

 日常の楽しみとして生まれたお茶が、茶の湯のとして文化にまで高められ、そして日本人ならではの、おもてなしの精神を具現化するものとして世界的に知られるようになっているいま。秋の新しいファッションや暮らしのシーンをイメージしながら、心彩るおもてなしの心に溢れた「日本橋三越 彩り茶会めぐり」で、一服のお茶を味わうひとときを楽しんでみてはいかがだろうか。(文・加藤孝司)

「彩り茶会めぐり」

会期:2017年8月23日(水)〜9月5日(火)※8月29日(火)は店舗休業日

受付:日本橋三越本店 本館1Fライオン口

http://www.mitsukoshiguide.jp/irodorisai/

PR:日本橋三越

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