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車線逸脱警告の実力は? バックカメラも付いて1万円切りの「ルームミラー型ドライブレコーダー」を試す

ITmedia PC USER のロゴ ITmedia PC USER 2016/12/26
車線逸脱警告の実力は? バックカメラも付いて1万円切りの「ルームミラー型ドライブレコーダー」を試す: 上海問屋「ルームミラー型ドライブレコーダー」 © ITmedia PC USER 提供 上海問屋「ルームミラー型ドライブレコーダー」

●上海問屋のドラレコシリーズに新商品

 2016年6月に上海問屋の「高感度ドライブレコーダー」を紹介してから早半年。同店からドライブレコーダーの新商品が登場したとの一報を受け、早速試用する機会を設けた。今回は、車内のルームミラーにカメラが内蔵された一体型モデルで、前方の視界を妨げにくい省スペースな製品に仕上がっている。

 付属するバックカメラを接続すれば、背後の映像録画や後進時のバックモニターとしても利用可能。さらに車線逸脱・車間距離警告といった安全運転支援機能も備えており、ハイエンドのドライブレコーダーに匹敵する豊富な機能を搭載しているのが特徴だ。

 ハイスペックな機能を備えていながら、価格は9999円(税込・送料込)と比較的安価だ。同様の機能を備えるドライブレコーダーは市場にいくつか登場しているが、1万円を切る製品はそうそうなく、コストパフォーマンスが光る商品といえる。早速その実力を試してみよう。

●本体の取り付けは簡単 バックカメラ取り付けはちょっと難しいかも

 ドライブレコーダー本体の取り付けは非常に簡単だ。車内にあらかじめ備わっているルームミラーにゴムバンドで本体を固定し、付属の電源コードをシガーソケットに接続すれば基本的な設置は完了する。背面にあるレンズは、上下左右に向きを調整できるため、ミラー本体の角度を調整した後でも、カメラの画角を最適な位置に合わせることができる。

 ただし、車を家族で共用していてドライバーが頻繁に交代し、ミラーの位置もよく調整するといった場合は、その都度カメラの画角も調整するのは大変だ。もともと120度の広角カメラなので、多少のズレなら問題はないが、映像の画角にこだわるユーザーはミラー一体型のドライブレコーダーという選択肢を考え直したほうが早いだろう。

 ミラー左側には大型で映像が見やすいフルカラーの5型(854×480ピクセル)ディスプレイを内蔵する。エンジン始動時に点灯するが、1分または3分経過後に自動消灯する設定も可能なため、普段は意識する必要はない。ミラー自体は青く着色されており、防眩機能が備わっているようだ。最初は違和感があったが、しばらくすると慣れて色は気にならない。

 本体底面には操作用のボタンが配置されている。各ボタンにさまざまな機能が割り振られているが、覚えるまでは少し分かりにくいと感じる。また、ディスプレイが点灯していない状態では録画が正常に行われているかが分かりづらいので、動作状況を示す通知ランプがあってもよかったのではないかと思うことも。

 少し手間がかかるのが、バックカメラの取り付けだ。ドライブレコーダー本体にバックカメラから伸びるケーブルを1本接続すればいいのだが、カメラ本体は車の背後まで伸ばして設置する必要がある。

 通常、バックカメラは車の内張を剥がしてナンバープレートの横付近に内側を通して取り付けるのが一般的だ。付属のバックカメラのケーブルは約6mの長さが確保されているため、車いじりが得意な人は簡単に取り付けることができるだろう。

 カー用品店などに依頼して取り付けてもらう方法もあるが、持ち込みだと工賃が高くつく場合もある。そういった場合はバックカメラを車内のリアガラス部分に取り付けるという選択肢もある。ケーブルを天井の内張の中に隠せば見た目もすっきりする。

●画質は?

 本製品は記録する動画解像度を1080p(1920×1080)と720p(1280×720)の2つから選択できる(バックカメラは720pのみ)。以下、昼と夜に撮影したサンプルを紹介する。右下の設定で最高画質にして視聴してほしい(一部、音声を削除)。

【※動画は関連記事を参照】

 前方を映すメインのカメラは色味に多少違和感を覚える場面もあるが、万が一のときだけでなくドライブの記録動画として後から楽しめるくらいにきれいだ。

 一方、バックカメラは道路や車の状況が必要最低限把握できる程度の画質となっており、特に夜間はVHSテープに保存したような映像だ。とはいえ事故などが発生したときに状況を把握するには十分な映像が記録できる。

 保存されるファイル形式は「H.264(.MOV)」で、ファイルサイズは1080pで撮影すると5分間で約580MB、バックカメラは720pの5分間で約440MB程度となる。利用できるメモリカードは32GBまでのmicroSDHCカード──と説明書には書かれているが、筆者の環境では64GBのmicroSDXCカードが利用できている(保証対象外となるので注意)。64GBで前後あわせて撮影できるのは約5時間といったところ。

 1つ注意したいのが、microSDカードを本体に挿入すると強制的にフォーマットされる点だ。動画を撮影した後に、microSDカードをいったん抜いてPCなどで確認、再度本体に挿入するとフォーマットされてしまう。重要なデータが消えてしまう可能性もあるので、この仕様は理解に苦しむところだ。

●安全運転支援機能は使える?

 本製品は、走行中の車線をはみ出したときに警告する車線逸脱警告機能と、前方の車両に近づきすぎたときに警告する安全運転支援機能が利用できる。筆者の車はスバルのインプレッサなのだが、マニュアル車のため、衝突被害軽減機能でおなじみの「アイサイト」が利用できない。もしドライブレコーダーの安全運転支援機能が利用できるのなら、それに越したことはない。

 設定で「ADAS」という項目をオンにすると、映像には青いラインがオーバーレイ表示され、走行中の車線を認識していることが分かる。この状態から、車が車線の上を走行したり、前の車に近づきすぎたりすると、警告音が鳴る仕組みだ。

 実際に試してみると、認識している車線を車が半分以上はみ出したとき、つまり車線の片方どちらかがカメラの中心からはみ出したときに警告音が鳴ることを確認できた。車線の認識もほぼ正確で、なかなか悪くない。ただし、ウインカーとの連動機能などはもちろんないため、通常の車線変更などでも警告音が鳴るのは少々うっとうしい。

 また、前方との車間距離がメートルでオーバーレイ表示されるのだが、誤差が大きく、車間距離警告機能の実用は難しいと感じる。

 さらに、この安全運転支援機能には欠点もある。警告音の音量が機能として独立していないのだ。筆者はドライブレコーダー本体の起動音が必要ないと感じたので、設定でサウンドをオフにしていたのが、この状態だと安全運転支援機能の警告音も一緒にオフになってしまう。これは使い勝手がいまいちと言わざるを得ない。

●省スペースな高画質ドライブレコーダーとして

 安全運転支援機能については、車線を正確に認識するなど、意外と驚かされる点もあったが、実用に関しては疑問が残る。この機能目当てで購入するのは控えたほうがいいだろう。そもそも、各自動車メーカーがしのぎを削って開発している同機能は、ステレオカメラやミリ波レーダーなど高度なセンサーを使って実現しているもの。シンプルなカメラによる映像ソースのみで同等の機能を期待するのが間違っているといえるかもしれない。

 一通り機能を試してきたが、映像の画質やバックカメラ対応など基本性能は非常に優れており、価格を考えても複数の製品群の中からこれを選ぶ価値がある。前回レビューしたドライブレコーダーの高画質はそのままに、気になるポイントであった「本体が目立つ」点を解消してきたのは大きく評価できるだろう。

 さりげなくスマートに、高画質なドラレコを搭載したいなら選択肢の一つに加えるべきだ。筆者もこの製品を常用する。

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