古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

軟調な物価指標と利上げペース巡り意見分かれる=FOMC議事要旨

Reuters のロゴ Reuters 2017/07/05

[ワシントン 5日 ロイター] - 米連邦準備理事会(FRB)が5日公表した6月13-14日の米連邦公開市場委員会(FOMC)の議事要旨によると、参加した政策当局者は物価見通しと、それが与え得る利上げペースへの影響について意見が分かれた。

FRBは同FOMCで金利を引き上げた。

何人かは8月末までに、米国債や住宅ローン担保証券(MBS)の保有資産を縮小する旨を公表したいとの意見だった。残りの当局者は年内のより遅い時期まで待つ意向を示した。

議事要旨は「ほとんどの参加者は、最近の軟調なインフレ指標は特異的な要因によるとの見方だった。ただ何名かは物価上昇のペースは鈍化しており、最近の弱いインフレ率が長引く可能性に懸念を示した」と記載。

利上げを進める中、金融市場が引き締まっていない点についても討議した。何名かは株価が高騰しているとの理由を挙げた。

FOMCは6月、0.25%ポイントの利上げを8対1で決めた。ここ半年で3回目の引き上げだった。FRBが米経済に前向きであり、低い失業率を背景にいずれ物価圧力が増すとみていることを示唆した。

イエレンFRB議長はFOMC後の記者会見で足元の物価下落は一時的だとの見方を示し、利上げを年内にあと1回、来年に3回実施する見通しを維持した。

しかしそれ以降、一部の政策当局者が、FRBが物価を目標の2%まで押し上げることに苦戦している点に懸念を示している。

FRBが金融政策の目安としているコア個人消費支出(PCE)物価指数は、前年同月比の伸びが5月は1.4%にとどまった。5年以上にわたりFRBの目標を下回り続けている。

議事要旨ではまた、何人かの政策当局者が、物価の弱さを踏まえると現在の利上げ見通しのペースに自信をなくしてきていることが分かった。

「これらの参加者は現在の利上げ見通しが、物価を安定的に目標値に戻すとの目標と一致していないかもしれないとの懸念を示した」とした。

コーナーストーン・マクロのエコノミスト、ロバート・ペルリ氏は「こうした見解は、今年3度目の利上げがなお基本シナリオとして固いことを示唆しているが、12月会合まで利上げが実施される公算は小さい」と話す。

<バランスシート縮小開始近づく>

FRBの4兆2000億ドルの保有資産を縮小し始める時期や、それが今後の利上げ見通しに与える影響についても議論した。

FOMCは6月に、年内に資産規模を縮小する意向を明確にしたが、時期については言及しなかった。主に2007-09年の金融危機後に買い入れた資産を縮小することは、FRBが金融政策の正常化の最終段階に入ったことを示す。

一部の当局者は、バランスシート縮小とそれに伴う政策引き締めは、FF金利の引き上げペースがそうでない場合と比べて、一段と緩やかになると考える根拠の1つになり得ると指摘。一方で、バランスシート縮小が金融政策決定に大きな影響を及ぼすべきではないとの意見もあった。

エコノミストは大方、FRBが9月に資産縮小を開始し、12月の会合で再度利上げするとみている。

CMEグループのフェドウオッチによると、フェデラルファンド(FF)金利先物はFRBの次回利上げが12月になるとの予想を織り込む水準にある。

軟調な物価指標と利上げペース巡り意見分かれる=FOMC議事要旨 © REUTERS 軟調な物価指標と利上げペース巡り意見分かれる=FOMC議事要旨

次回のFOMCは7月25-26日に開かれる。

(※原文記事など関連情報は画面右側にある「関連コンテンツ」メニューからご覧ください)

Reutersの関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon