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関ジャニ∞新曲の作詞も担当 ポルノグラフィティ 新藤晴一が紡ぐ、“深読み”したくなる言葉の魅力

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/09/25 株式会社ブループリント
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 ポルノグラフィティのギタリスト、そしてTHE 野党の党首(リーダー)として活動する、新藤晴一。「上手く弾かないと鳴らない」という理由で黒のテレキャスターをメインに、ポップス、ロック、EDM、あらゆるサウンドを弾きこなし、類稀なるプレイヤーとして第一線で活躍し続けている。9月8日放送の『バズリズム』(日本テレビ系)に出演した際には、愛用するエフェクターについて熱く語る姿も印象的だった。(関連:ポルノグラフィティ、新曲と夏フェスで示した“一体感”の進化 「キング&クイーン」Mステで初披露) 一方で9月1日には自身の小説第2弾として『ルールズ』(マガジンハウス)を上梓し、関ジャニ∞の新曲「応答セヨ」で作詞を担当するなど、作家としての活躍も目立つ。過去には小説第1弾『トキノオ』を執筆し、中森明菜などにも歌詞を提供してきた新藤。本稿ではポルノグラフィティの楽曲から、彼が紡ぐ言葉の魅力に迫りたい。 ポルノグラフィティでは現在、新藤と岡野昭仁(Vo)の両名が作詞を担当しているが、二人の歌詞は大きく異なっている。共作した「俺たちのセレブレーション」にその個性が顕著だ。岡野が作詞した前半部分には、<地を這うほど慎ましく進む現実><手が届きそうな瞬間はたしかにあって>とストレートな歌詞が並んでおり、良い意味で今なお“近所のお兄ちゃん”的な親近感のある岡野の素直な人間性を感じる。 一方、新藤が作詞した後半部分に描かれているのは<緑色の肌した生き物に囲まれ><思わずたどり着いたはいいが/ここでは異邦人>と全く異なる世界観だ。岡野の歌詞に比べひねりの効いた言葉で、何かのストーリーを暗喩しているような歌詞が並ぶ。熱心なリスナーであれば、直接的な表現を避ける歌詞から新藤の美学のようなものを感じ、言われずともどちらが書いたものなのかが分かるだろう。 新藤はこれまで、「アポロ」「サウダージ」「ハネウマライダー」といった代表曲の歌詞を多く手がけ、近年では「THE DAY」「オー!リバル」などの作詞をしてきた。Days of the sentimentalを駆け抜けたい。いっそ自ら巻き込まれて。(「ハネウマライダー」)ここは地獄じゃなくまして天国のはずもなく/ちょうどそのミシン目のような場所なんだ(「THE DAY」)もっと別の場所で何気ない場面で/もし会えていたならどうなったろう?(「オー!リバル」) 一つ一つの言葉は決して難解ではないが、その歌詞はどれも長いストーリーの一部を切り取ったような印象を受ける。そしてつい、その言葉の裏に何か別の意味が隠されているのではないか、と深読みしてしまう。 こうした印象を受けるのは、新藤の歌詞に共通したダークな世界観があるからだろう。<ある時代ある場所>を描いた「カルマの坂」や、“リリー”と呼ばれる女性目線の「横浜リリー」などアルバム曲ながらファンからの人気が高い曲に顕著だ。また<排水溝>に目を向けた歌詞とサウンド、岡野の歌声も含めてセクシーさが際立つ「渦」、<ワイングラス>や<黒い車>といったアイテムが登場する「瞳の奥をのぞかせて」などシングル曲でもその世界観を垣間見れる。こんなにもあなたのことを想ってるのに/時々どうしようもないほど憎くなる(「瞳の奥をのぞかせて」) デビューから18年、シーンの第一線で活躍し続けているバンドだが、楽曲で歌われているのは決して綺麗なだけの言葉ではない。描かれている世界はフィクション性が高いものの、一つ一つの言葉は生々しく、時に胸をえぐるようだ。 新藤は曲中で度々“永遠”に言及するなどロマンチストな一面を持ちながらも、先に挙げたような新藤自身、そしてリスナーが一度は憧れた経験のある世界を美しくも切ない言葉で表現しているように思う。だからこそ単に一つの楽曲として完結せずに、聴き手が何十、何百通りにも言葉の意味を解釈してその先のストーリーを想像して楽しめるのだろう。 小説『ルールズ』についてのインタビューでは「僕という個人が、この先の人生でやりたいこと、やるべきことは何なのか。それを突き詰めたとき、書くことしか考えられなかった」(参考:紙の本 新刊著書インタビュー(ダ・ヴィンチニュース))と語った新藤。『ルールズ』に書かれている「ただロックに魅せられた。そうとしか言いようがない」という主人公の言葉にはギター、バンドを愛する新藤自身の熱い思いも反映されているのかもしれない。しかしまた、“書く”ということも彼の中では重要な位置を占めているのだろう。今後も新藤はポルノグラフィティの楽曲のみならず、小説や他アーティストへの作詞で存在感を増していきそうだ。(村上夏菜)

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