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阪神・矢野監督、西獲って戦々恐々!FA人的補償なら“息子”流出の危機

サンケイスポーツ のロゴ サンケイスポーツ 2018/12/10 05:10 株式会社 産経デジタル
阪神・矢野監督、西獲って戦々恐々!FA人的補償なら“息子”流出の危機 © サンケイスポーツ 提供 阪神・矢野監督

 出血に悲鳴! 阪神・矢野燿大監督(50)が9日、MBSテレビ「戦え! スポーツ内閣」(12日午後11時56分から放送予定)の収録に参加。オリックスから国内フリーエージェント(FA)権を行使した西勇輝投手(27)を獲得したが、それに伴う人的補償に警戒心をあらわ。「痛い選手とられる可能性が高い」と頭を抱えた。

 もちろん、覚悟はしていた。相手に請われていくことを嫌ってはいけないのも分かっている。でも、イザとなれば…やっぱり辛い。西獲得に伴う人的補償について問われた矢野監督は、わが子を手放すような心境だった。

 「それがめちゃくちゃ難しい。本当に難しい、意外に28人って少ないんで…。痛い選手、とられる可能性が高いです」

 この日はテレビ番組の収録に参加したが、出血のタイミングは刻一刻と近づいている。人的補償から逃れられるプロテクトリスト(28人)の提出は西と阪神との選手契約締結が公示されてから2週間以内。球団サイドも虎将と意見交換を重ね、完成させる方針を示しているが、想像以上に頭を悩ませている。しかも、前日8日にはオリックスサイドから「うちには金子、中島、西が抜けて(残留に用意していた資金が)12億円ぐらいあるわけだから、福留や鳥谷、糸井、能見、藤川でも獲れる。そこが外れていたら、いくよ」と思いも寄らぬ“けん制球”が…。

 相手のターゲットは投手なのか、野手なのか、まったく分からない。たとえ分かったとしても、実績のあるベテランをプロテクトから外すことは考えにくい。そして現役時代、バッテリーを組んだ元阪神、下柳剛氏(50)からはド直球な一言が飛んできた。

 「若手でグンと伸びてきそうな選手を獲られそうな雰囲気やもんね」

 今季は2軍監督を務め、12年ぶり5度目のファーム日本一を達成。それだけに誰もが危惧することを突かれ、矢野監督も苦笑いするしかなかった。

 今季について指揮官は「2軍はめちゃめちゃ楽しかった」と振り返った。それは若虎たちの潜在能力の高さに改めて驚いたからでもある。「チームの競争は激しいし、うちの選手の可能性はかなりある。コイツが出てきたらコイツも発奮するし」。「超変革」をスローガンにした金本前政権での3年間から「花を咲かせるバトンを受け継いだ」との自覚もある。手塩にかけて育てあげ、1軍で開花目前のチルドレンが流出する可能性があるからこそ、“オリ船”には眉間にしわを寄せる。

 伝統的にFA補強に積極的な阪神は“出血”の歴史も多い。最も致命的だったのが2007年オフ、新井獲得にともなう赤松の広島流出。翌08年に赤松は俊足を武器に125試合出場と飛躍した。そして、11年の開幕前には小林宏獲得で高浜をロッテへ、16年オフには糸井獲得で金田がオリックスへ…。人的補償として、常に伸びしろ十分な若手が引き抜かれてきた過去もある。

 球団幹部はオリックスの爆弾発言について「どうなんでしょう」と真意を図りかねている。虎の悲劇とならねばいいが…。苦悩の日々が続く。 (阿部祐亮)

★2年目・福永2冠

 今季のファーム日本一に貢献した矢野チルドレンとしては、ウエスタンで来季3年目の福永が最優秀防御率(3・80)と勝率1位(・778)の2冠に輝き、来季4年目の青柳が最多勝(8)、来季8年目の伊藤和は最多セーブ賞(20)で優秀選手にも選ばれている。打撃でも、。来季2年目の島田が2軍ではチーム1位の26盗塁をマークし、リーグ新の163盗塁と矢野監督の超積極野球を率先して体現。来季4年目の板山も最多安打(98)を記録するなど、活躍が目立った。

プロテクト FA移籍で人的補償が発生する場合、旧球団は移籍先球団から支配下選手のうち、新人(ドラフト入団選手)、外国人を除くプロテクトした28選手は獲得できない(メッセンジャーは来季から日本選手扱いも、プロテクトでは外国人扱い)。FA選手と移籍先球団との選手契約締結がコミッショナーより公示された日から、2週間以内に移籍先球団が上記の獲得制限選手を除いた選手名簿を旧球団に提出。締結公示から40日以内に補償を完了しなければならない。

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