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音楽・動画も快適サクサク! 「arrows M03」のネットワーク機能をチェックする

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2017/03/30
音楽・動画も快適サクサク! 「arrows M03」のネットワーク機能をチェックする © ITmedia Mobile 提供 arrows M03

 富士通コネクテッドテクノロジーズの「arrows M03」は、機能を充実させつつも3万円弱〜4万円弱(税別)と比較的手頃な値段を実現した、国産SIMロックフリースマートフォンだ。

 M03はスペック的にはミドルレンジ(中位)だが、一般的なミドルレンジモデルでは省かれがちな便利なネットワーク機能を備えている。この記事では、それを見ていこう。

●「安定×高速」を実現する「マルチコネクション」

 一般的なのAndroidスマートフォンでは、モバイル通信(LTE/3G)とWi-Fi(無線LAN)の両方につながっている場合、Wi-Fiでのみデータ通信を行う。この場合、Wi-Fiの電波が弱まったり切れたりするとモバイルデータ通信に切り変わる……のだが、この時にデータが「瞬断」する。

 アプリによっては、この瞬断でエラーが生じることがある。1回や2回程度であれば「まあ、もう一度……」ともなるが、何度も瞬断によるエラーが生じると、普段は温厚でも堪忍袋の緒が切れてしまう人もいるだろう。何より、何回もリトライすることによってモバイル通信のデータ量を「ムダ使い」してしまうことにもなる。

 このような「データ瞬断問題」への対策として、M03では「マルチコネクション」という技術を搭載している。この技術は、Wi-Fi接続中もモバイルデータ通信を待機させておき、Wi-Fi通信に問題が発生した際にシームレスに引き継げるというもので、データのダウンロードが長引いている時や動画の視聴時に威力を発揮する。

 このマルチコネクション機能はarrows(ARROWS)のハイエンドモデルを中心に搭載されてきたが、ミドルレンジモデルであるM03にも搭載されており、標準で「オン」となっている。富士通コネクテッドテクノロジーズとしてはイチオシの機能ということなのだろう。

 実際、地下鉄のように公衆Wi-Fiスポットが「圏内」「圏外」を繰り返すような場所や、無線LANルーターが無数にある場所では、マルチコネクションによる接続安定化効果はてきめんだ。よほどの事情(後述)がない限り、マルチコネクションはオンのままにすることをオススメしたい。

 マルチコネクションは、通信を高速化する「高速ストリーミング&ダウンロード」機能も備えている。

 高速化の手法としては、モバイルデータ通信とWi-Fiデータ通信の「同時通信」と、データダウンロード時に使うセッション(通信数)を増やす「マルチセッション」の2つを併用している。高速ストリーミングは「YouTube」で、高速ダウンロードは原則として全てのアプリで利用可能だ。

 高速ストリーミング&ダウンロード機能を使いたい場合は、マルチコネクションの設定を「安定通信」から「ハイスピード」に切り替える必要がある。端末設定から「Wi-Fi・Bluetooth」→「マルチコネクション」と進み、「モード選択」画面で「フルスピード」を選択すればOKだ。ただし、ハイスピードモードにすると、Wi-Fi接続中でも積極的にモバイル通信を利用するため、バッテリー消費と、データ通信量の消費も若干増えることに注意が必要だ。

 なお、マルチコネクション機能のオン/オフは、通知パネルスイッチまたは端末設定のマルチコネクションから行える。一部アプリでは、マルチコネクションがオンだとうまく通信できないこともあるため、端末設定ではアプリ単位でのマルチコネクションの有効/無効も切り替えられるようにもなっている。

●ストリーミングサービスにピッタリなSIMカード

 マルチコネクション(特に安定通信面)において、一番恩恵にあずかれるサービスは、音楽や動画のストリーミングサービスだ。

 SIMロックフリースマホであるarrows M03に、ストリーミングサービスのパケット通信料を「カウントフリー(無料)」とするMVNOサービスのSIMカードを組み合わせると、より快適な音楽・動画ライフを楽しめる。

 3月27日現在、ストリーミングサービスのカウントフリーサービスを提供しているMVNOサービスは以下の通り。

・BIGLOGE SIM:YouTube、Google Play Music、Abema TV、Spotify、AWA※6GB以上の容量プランで「エンタメフリー・オプション(月額480円)」に加入する必要あり

・LINEモバイル(MUSIC+プランのみ):LINE MUSIC

・J:COM MOBILE:J:COMオンデマンド(アプリ経由での視聴時)※ arrows M03の端末セットを購入する必要あり

●各キャリアの「VoLTE」に対応 独自の音質調整技術も

 arrows M03は、LTE回線を使った音声通話「VoLTE(Voice Over LTE)」に対応している。同じ大手通信事業者(MNO)のVoLTE対応機種同士なら、「HD通話」と呼ばれる高音質通話にも対応する。

 問題は「どのMNOのVoLTEを使えるのか?」という点にある。M03はau(

KDDI・沖縄セルラー電話)のIOT(相互接続性試験)に合格しており、auまたはau回線を使ったMVNOサービスにおけるVoLTE通話は“お墨付き”を得ている。

 その他、筆者の検証で、NTTドコモやソフトバンク(Y!mobile)のVoLTEも問題なく使えることを確認できている。

 VoLTEは、規格そのものは標準化されているものの、キャリアによって微妙に実装に差異がある。そのため、SIMロックフリーのVoLTE対応スマホでは、特定のSIMカードでのみVoLTEが有効になるようにしている場合がある。また、SIMロックを解除したVoLTE対応のMNO端末でも、異なるキャリアで使うと意図した通りの挙動にならないこともある。

 M03は、どのMNOのVoLTE対応SIMカードでも、正常にVoLTEを使えることが強み。真の意味で「キャリアフリー」なのだ。

 arrowsの通話機能といえば、独自の「ヒューマンセントリックエンジン(HCE)」を利用した「スーパーはっきりボイス4」や「スーパーダブルマイク」の存在も外せない。専用の音声DSPで周囲の音声と自分の声の違いを分析することで、相手の声は聞き取りやすくなり、自分の声はハッキリとした形で相手に届く。これも、富士通コネクテッドテクノロジーズが長年培ってきた技術やノウハウの結晶だ。

 音声通話を最重要視するユーザーにとっても、arrows M03は最良のSIMロックフリースマホの1つといえる。

 arrows M03は、ネットワークに関する機能において、上位機種並みの機能を備えている。ライバル機では省かれがちな5GHz帯のWi-Fi(IEEE 802.11a/n)にも対応していることは大きな魅力だ。

 一部の家電量販店やMVNOのショップでは、実機の展示が行われているので、見つけたらぜひともいじり倒して魅力を直に感じてみてほしい。

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