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風間俊介『下剋上受験』で見せた非凡な演技力 いかにして“ごく普通の青年”になりきった?

Real Sound のロゴ Real Sound 2017/02/06 株式会社サイゾー
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 1月期の新ドラマが一気にスタートした。今期のドラマは、今までにも増してジャニーズメンバーが多く出演している。その中でも抜群の演技力を発揮しているのが、自身は中卒だが娘と一緒に中学受験を目指すストーリーを描いた『下剋上受験』(TBS系)に出演している、風間俊介だ。 参考:草なぎ剛、『嘘の戦争』で完全復活なるか? 名演出家らが評価してきた俳優の顔  風間が演じるのは、阿部サダヲが演じる主人公・桜井信一が勤める不動産会社の後輩・楢崎哲也。一流大学出身であるものの中卒の信一を慕う純朴な青年で、中学受験経験者だ。新人らしい実直さと後輩力の高さが魅力のキャラクターである。しかし、仕事に身が入らない信一に対して徐々に不信感や不満を募らせ、信一が担当物件のセールスをしていないと暴露してしまう。2月3日に放送された4話では楢崎の暴露がきっかけで会社を辞めてしまったことに罪悪感を感じ、桜井家に謝罪に訪れたり娘の佳織に勉強を教えたりするように。そんな後悔の念に苛まれて悩んでしまう人間らしさも持ち合わせている風間演じる楢崎は、「こういう新人いる」とつい共感してしまうキャラクターなのだ。  佳織に勉強を教えている様は、近所にいる面倒見の良い優しいお兄ちゃんそのものであった。しかし、前情報無しで『下剋上受験』を視聴した時、実は楢崎が嫌な奴なのではないかと邪推してしまった。というのも、これまで風間が演じてきたのはシリアスで二面性のある役が多かったからだ。『3年B組金八先生』(TBS系)第5シリーズの兼末健次郎役、『それでも、生きてゆく』(TBS系)の雨宮健二役、連続テレビ小説『純と愛』(NHK系)の待田愛・待田純役、と振り返ってみても、“どこにでもいる普通の青年だが、実は心の内に狂気が存在する”という役が多い。『下剋上受験』の楢崎も、実は悪を心に秘めた役なのではないかと思ったのだ。しかし、1話から4話にかけて楢崎の心境の変化を丁寧に演じているため「楢崎はストレートに良い人間なのだ」と納得できた。  純朴で真っ直ぐな楢崎役は、風間にとってこれまでにない素直な役だ。故に役作りに苦戦しているのかと思いきや、こんなコメントをしていた。「ぼくは“この役だからこうしよう”ということはあまり考えずに、現場に来てから周りの方と合わせていくようにしています。どちらかというと受けるタイプの芝居ですので、今回は芸達者の面白い先輩たちに翻弄されています」(引用:公式サイト)  このコメントを見ると、風間が“感性”を軸に演技をしていることが分かる。これまでに演じたことがないような役でもキャラクターにフィットさせてしまう彼の演技センスはずば抜けているのだろう。  そんな風間は、2016年4本の映画に出演している。猫嫌いだったが徐々に猫と心を通わせていくプロボクサー役・杉田ミツオを演じた『猫なんてよんでもこない。』、V6 岡田准一演じる羽生丈二を慕う青年・岸文太郎を演じた『神々の山嶺』、狂気にも似た独占欲を秘めた小人症の幻術使い・ワンダー正光を演じた『少女椿』、“後妻業”を繰り返す武内小夜子(大竹しのぶ)の質の悪い放蕩息子・岸上博司をえんじた『後妻業の女』と、演じた役は多種多様である。そして、『下剋上受験』の楢崎役。シリアスで二面性のある役柄に定評があった風間だが、ここにきて一気に俳優としての幅を広げてきたと言えよう。  ジャニーズメンバーの中でも、役者という道を突き進んでいる風間。演技の幅を広げ、今後さらに躍進していくのは間違いない。非凡な演技力を活かし、ジャニーズを代表する俳優としてドラマ史に爪痕を残すことに期待したい。 (文=高橋梓)

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