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高コスパなのに上質――性能と静音性を両立したミニタワー「Radiant VX2500Z170」

ITmedia PC USER のロゴ ITmedia PC USER 2016/12/22
高コスパなのに上質――性能と静音性を両立したミニタワー「Radiant VX2500Z170」: 画像:ITmedia © ITmedia PC USER 提供 画像:ITmedia

 サイコムのRadiant VXシリーズは、スタンダードなミニタワー型PCシリーズだ。microATXフォームファクターを採用しており、ベースモデルそれぞれに豊富なBTOメニューが用意され、予算や好みに合った構成でオーダーできる。

 BTOの選択肢はミドルレンジを中心にローエンドからハイエンドまで幅広くカバーする内容で、最新パーツが登場すればそれも随時選択可能になっていく。最近では、NVIDIAのPascal世代のGPUやAMDのPolaris世代のGPUを搭載したカードも用意されている。

 今回は、開発コードネーム「Skylake」こと第6世代CoreとIntel Z170/H170チップセットを搭載する「VX2500Z170」のミドルレンジ構成を評価機として入手した。その内容や性能を検証しよう。

●システムの完成度を高める独自仕様PCケース

 標準ケースとして採用しているPCケース「CORE 1550S」は、Fractal DesignのmicroATXケース「CORE1500」をベースにサイコムオリジナル仕様にカスタマイズしたものだ。Fractal Designの製品は、品質の良さと独特の上質感のあるデザインからPCパーツ市場でも人気が高い。

 具体的な寸法は、195(幅)×450(奥行き)×380(高さ)mmと、microATXとしては標準的なサイズだろう。手回しネジ2つを外すことで側板のみを外すことが可能で、簡単に内部にアクセスできる。拡張性も十分で、5インチベイを2基、3.5インチシャドウベイを4基装備しつつ、長いグラフィックスカード(380ミリまで)も搭載できる。

 天板はサイコムの独自仕様だ。市販品は排気口があるタイプから穴がないタイプへ変更している。市販品は構成の自由度を考慮する必要があるため天板に水冷ラジエータを搭載できるように排気口を設けているのだが、水冷クーラーを使わないのであれば、穴がないほうが密閉度が高まるため静音性で有利だし、ゴミやホコリが入り込むこともない。つまり、Radiant VXに最適化した変更であり、これによりシステムとしての完成度がグッと高まっているといえる。

 また、底部に装着しているインシュレータもサイコムオリジナルだ。制振性を高めるとともに、見た目もグレードアップしている。さらに、側面の排気口部分には防塵フィルタを装着できる仕様(フィルタはオプション)としている点もメンテナンス性にこだわるサイコムらしい部分といえる。

 なお、BTOでは、PCケースを変更することもできる。Fractal DesignのARC Mini R2 Windows BlackやCooler MasterのSilencio 352、Corsairの350D Windowedといった製品が選択肢として用意されている。

●第6世代CoreとZ170/H170チップセットを採用

 基本スペックは、BTOで柔軟にカスタマイズしてオーダーすることが可能だ。このRadiant GZ(GZ2500Z170)では、第6世代CoreとZ170(またはH170)チップセット搭載マザーボードの組み合わせがベースとなっている。

 CPUの選択肢は、標準構成ではCore i3-6100だが、第6世代Coreの最上位モデルであるCore i7-6700Kから、ローエンドのPentium G4500まで、多くのモデルを選ぶことが可能だ。評価機ではCore i5-6400を搭載していた。

 マザーボードは、Intel Z170 ExpressチップセットまたはIntel H170 Expressチップセットを搭載したマザーボードの中から選ぶことができる。標準構成ではZ170チップセットを搭載したASRockの「Z170M Pro4S」だが、評価機は、同じくASRockのH170チップセットモデル「H170M Pro4」を搭載していた。このマザーボードにはUSB Type-Cポートがない点が少し惜しいが、USB Type-Cポートが欲しければ、BTOでASUSTeKのZ170M-PLUSやMAXIMUS VIII GENEなどを選べばよいだろう。

●グラフィックス機能は内蔵GPUからプロユースまで幅広く対応

 グラフィックス機能は、標準ではCPU内蔵グラフィックスだが、BTOではグラフィックスカードを追加することが可能だ。ローエンドからハイエンドまで選択肢は幅広く、AMDのFire ProやNVIDIAのQuadroなど、クリエイティブ/エンジニアリングのプロユースのGPUを搭載したカードまで用意されている。また、MSIの「GeForce GTX1060 GAMING X 6G」、ASUSTeKの「STRIX-GTX1070-08G-GAMING」といったように、単体市場で人気の高いモデルを指定することもできるのはサイコムのPCならではだ。

 評価機ではmanliブランドのNVIDIA GeForce GTX1060(グラフィックスメモリ6Gバイト)搭載カードを採用する。GeForce GTX1060はPascalアーキテクチャを採用したミドルレンジのGPUだが、先代にあたるGeForce GTX960から大幅にパフォーマンスアップ。先代のハイエンドであるGeForce GTX 980に匹敵するほどの高いパフォーマンスをミドルレンジの消費電力で実現している。

●メモリ、ストレージもBTOで柔軟にカスタマイズ可能

 構成パーツもBTOシステムで柔軟な構成が選べる。メモリはPC3-17000 DIMMを採用しており、最大64GBまで搭載可能だ。

 データストレージは、2.5インチSSD、M.2 SSD、3.5インチHDDから2台まで選べる(評価機の構成ではマザーボードが非対応のためM.2 SSDは搭載できない)。ブランドの指定も可能で、評価機ではCrucialブランドの275GBのSSD(CT275MX300SSD1)を搭載していた。

 ミニタワーだが、光学ドライブも搭載可能で、DVDスーパーマルチドライブとBD-REドライブが選べる。こちらもそれぞれブランドの選択肢が用意されている。

 OSは標準では付属せず、オプションだ。Windows 10 Home/Windows 10 Pro、それぞれ64bit版と32bit版が選択できる。

●幅広い用途に活用できるスキのないパフォーマンス

 ベンチマークテストの結果を以下に掲載する。評価機の構成は、CPUがCore i5-6400、メモリが8GB(PC3-17000 4GB×2)、グラフィックスカードがGeForce GTX 1060(6GB)、メインストレージが275GB SSD(Serial ATA 6Gb/s、Crucial CT275MX300SSD1)、OSがWindows 10 Home(64bit)という内容だ。

 グラフィックスカードにGeForce GTX 1060を搭載しているため3D描画性能は非常に優秀だ。3DMarkのFireStrikeでは10000を超えるスコアで、FINAL FANTASY XIV:蒼天のイシュガルドベンチマークもフルHDの最高品質で12000超えと旧世代のハイエンド並み。ゲームマシンとしても十分通用するパフォーマンスがある。

 Steam VR Performance Testの結果も90fps以下への落ち込みなしの「VRレディ」。完璧ではないものの、十分対応できるパフォーマンスを確保している。

 総合性能を計測するPCMark 8のスコアもHomeで4511、Creativeでも7058とスキがない。CPUはミドルレンジのCore i5-6400だが、システム全体でバランスよく高性能を実現しているといえる。

 静音性も悪くない。アイドル時と低負荷時も、動作していることが分かる程度の音はしているが、高負荷時もほとんど変わらない。さらに静音を求めるならば、BTOでNoctua製のCPUクーラー、あるいはMSIのGAMINGブランド、ASUSTeKのSTRIXブランドのグラフィックスカードなどを選ぶとよいだろう。

●トータルバランスに優れた完成度の高いミニタワー

 サイコムのWebサイトでの標準構成は5万4630円(税込み)とリーズナブルな価格から用意されている。BTOで評価機と同等の構成を見積もると、Windows 10 Home(64bit)込みで11万5880円(税込み、送料別)になる。

 性能を考えると十分納得できる価格といえるが、BTOを活用すればもっとコストパフォーマンスを追求した構成も可能だ。例えば、評価機の構成からグラフィックスカードをGeForce GTX 1050にして光学ドライブを省けば、9万8100円と10万円を下回る。

 さらに、現在はCrucial製の525GB/1050GB SSDが5000円引きになるキャンペーンを実施中で、これらを選択するとグッと買い得感が増す。上記の構成のSSDを525GBとしても、税込み9万9840円だ。サイコムのWebページではリアルタイムで見積もりができるので、いろいろ試してみてほしい。

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