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高速道路での逆走対策にサーマルカメラ活用

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/08/01
高速道路での逆走対策にサーマルカメラ活用: アリゾナ州交通局(Image/ITmedia via Arizona State) © ITmedia NEWS 提供 アリゾナ州交通局(Image/ITmedia via Arizona State)

[AP通信] 高速道路での逆走が全米で問題となる中、米アリゾナ州の交通当局は、逆走車両対策にサーマルカメラを活用する全米初の試験的なプログラムに着手している。

 この逆走車両検知システムは、当該車両の運転者に逆走を知らせる警告表示を点滅し、関係当局への通報を行う。さらに道路上の情報掲示板で最新情報を発信し、逆走車両の存在を周囲の運転者に警告する。

 この技術は、アリゾナ州フェニックスを南北に貫く州間高速道路17号線の途中24kmの区間内の道路上と流出入路に導入される。アリゾナ州では今年に入り、逆走事故が原因で少なくとも8人が死亡している。

 今年6月には、フェニックス都市圏で約2週間に3件もの逆走事故が発生し、2人の死者が出た。こうした事態を受け、アリゾナ州のダグ・デュシー知事は州当局に対し、サーマルカメラを使って逆走車両を検知するプログラムに前倒しで着手し、適用範囲を拡大するよう促した。

 「こうしたカメラをできる限り早急に導入し、カメラの力で人々の命を救えるエリアをできる限り増やしたい」と知事は語る。

 アリゾナ州交通局の広報担当者スティーブ・エリオット氏によれば、担当者はこのプロジェクトの予定を1カ月ほど早め、カメラやポール、光ファイバーケーブルなどの機材を既に発注したという。

 アリゾナ州交通委員会は7月28日、このプロジェクトをめぐるContractors Westとの契約を全会一致で承認した。Contractors Westはフェニックス郊外のメサを拠点に、道路の電気設備や標識の施工を専門としている事業者だ。

 州当局は、州間高速道路17号線上の複数の地点に11月末までにサーマルカメラを設置したい考えだ。カメラは、州間高速道路10号線とのインターチェンジからループ101号線とのインターチェンジまでの区間に等間隔で設置される。Contractors Westの入札額は約190万ドルだった。

 アリゾナ州公安局によると、逆走車両が関係する事案は今年に入り既に956件が報告されており、そのうち8割以上は運転者の意識障害や運動障害が原因で発生したものだという。運転者が自ら対処した結果、大半の事案は逮捕や衝突事故には至っていない、と道路安全局長のアルベルト・グティエ氏は語る。

 交通局は2015年には、逆走車両対策として、運転者の目に止まりやすいよう『逆走』と『進入禁止』という標識を従来よりも大きくし、高速道路の流出入路の低い位置に設置している。

 なおアリゾナ州交通局のエンジニア、ダラス・ハミット氏によれば、今回の新しいプログラムは逆走が発生しやすい流出入路の特定にも役立つという。

 広報担当のエリオット氏は、このシステムによって当局はこれまで以上に迅速に逆走事案に対処できるようになる、と期待を寄せる。

 「結局大切なのは通知と早期警報だ」と同氏は語る。

(日本語翻訳 ITmedia ニュース)

(C) AP通信

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