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1月貿易収支は8か月ぶり赤字、赤字額は前年比で縮小

Bloomberg のロゴBloomberg 2018/02/19 10:17
a screenshot of a video game © Provided by Bloomberg L.P.

(Bloomberg) -- 輸出から輸入を差し引いた日本の貿易収支は正月休みに伴う生産や輸出の減少などの季節要因を主因に、1月速報で8カ月ぶりの赤字となった。赤字額は前年に比べて縮小し、市場予想と比較しても小幅にとどまった。財務省が19日発表した。

キーポイント

  • 貿易収支は前年同月比13.6%減の9434億円の赤字(ブルームバーグ調査の予想中央値は1兆36億円の赤字)-前月は3587億円の黒字
  • 輸出は12.2%増の6兆856億円と14カ月連続の増加-前月は9.3%増
  • 輸出数量指数は9.2%増と12カ月連続の増加
  • 輸入は7.9%増の7兆290億円と13カ月連続の増加-前月は14.9%増

背景

  為替の不安定な動きが日本経済に影を落としている。円は16日、1年3カ月ぶりに1ドル=105円台に突入。財務省と金融庁、日本銀行の幹部は市場動向について意見交換し、財務省の浅川雅嗣財務官は「必要に応じて、G7、G20の合意に従って、適切な措置を取る」と述べた。円は1月初旬、1ドル=113円台を付けていた。

  輸出は日本経済の回復を下支えしており、急激な円高は日本経済にとって逆風だ。実質国内総生産(GDP)が28年ぶりに8四半期連続のプラス成長となるなど足元の経済は堅調だが、為替や株式市場の混乱の実体経済への波及が懸念される。

エコノミストの見方

  • 野村証券の桑原真樹シニアエコノミストは電話取材で、赤字は季節性による「一時的なもの」と指摘。世界経済は堅調で中国の需要も強く「しばらくは好調な輸出は続いていく」との見方を示した。
  • 明治安田生命保険の小玉祐一チーフエコノミストは電話取材で「輸入が増えているのは内需が堅調であることの裏返し」だと述べた。内外需とも堅調に推移しており、潜在成長率との比較では日本経済は「十分実力を発揮している」とみている。

詳細

  • 中国向け輸出額は前年同月比30.8%増の1兆1600億円、1月としては過去最高-春節が2月中旬(前年は1月下旬)となり春節前の輸出抑制影響が後ずれ
  • 中国向け輸出はハイブリッド自動車や半導体製造装置、車両用エンジンが伸長

(詳細を追加し、エコノミストコメントを差し替えます.)

--取材協力: 野原良明 、 竹生悠子

記事についての記者への問い合わせ先: 東京 占部絵美 eurabe@bloomberg.net.

記事についてのエディターへの問い合わせ先: 下土井京子 kshimodoi@bloomberg.net, 天野高志

©2018 Bloomberg L.P.

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