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30歳高校生王者 高山十回のラッシュ

毎日新聞 のロゴ 毎日新聞 2014/05/07 22:20 毎日新聞
Photo: 三回、小野(右)を攻める高山=ボディメーカーコロシアムで2014年5月7日、三浦博之撮影 © 毎日新聞 三回、小野(右)を攻める高山=ボディメーカーコロシアムで2014年5月7日、三浦博之撮影

 国際ボクシング連盟(IBF)のダブルタイトルマッチ各12回戦が7日、大阪・ボディメーカーコロシアムで行われた。フライ級8位、井岡一翔(25)=井岡=は同級王者、アムナト・ルエンロン(34)=タイ=に1−2で敗れた。ミニマム級王者、高山勝成(30)=仲里=は同級10位、小野心(31)=ワタナベ=を3−0の判定で降し、2度目の防衛に成功した。

 苦闘を強いられた高山が一気にペースを引き寄せたのは十回だ。小野がロープに引っかかるような体勢になって動きを止めた瞬間、高山は米国人レフェリーを見た。試合が止まっていないのを確認すると、一気のラッシュでダウンを奪った。

 中盤まではサウスポーの小野が独特のリズムで繰り出す左ストレートに手を焼いた。高山は七回に左目尻、八回には右目尻をカット。リーチ差で12センチ下回り、「思っていた以上にやりにくかった」と振り返る。しかし、十回のダウンで勝負の流れは決まった。最終十二回、高山が接近戦で連打を浴びせると、小野は崩れるようにひざをついた。

 KOこそ奪えなかったが、スタミナと冷静な判断力の差を見せ付けた。十回のダウンシーンについて「日本のレフェリーなら(選手の)間に入るけど(海外は止めない)。僕は海外で戦っていたから」。2009年に日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を出し、IBFなどJBC非加盟(当時)の団体の王座獲得を目指して海外で修羅場を踏んだ経験が生きた。

 今年4月には「ボクシング以外のことを学び直したい」と高校に入学。12日に31歳になる「高校生王者」が次に目指すのは、世界4団体で唯一手にしていない世界ボクシング機構(WBO)の王座をかけての統一戦だ。「できれば年内にやりたい」。勝利の余韻に浸ることなく、さらなる高みを見据えた。【野村和史】

 ◇体がロープの間に…小野痛恨

 小野は十回に痛恨のミスを犯した。自身の体がロープの間に挟まるアクシデントに「レフェリーが止めてくれると思った」と無防備になり、高山の連打を浴びてダウンを取られた。

 「自分が甘い。(レフェリーが)止めるまで気を抜いちゃダメ」と悔やんだ。立ち上がりは動きが硬かったものの、二回以降は得意の左ストレートを再三好打し、九回までの採点は1−2の接戦。終盤に高山に地力の差を見せられたものの、大健闘の内容に「まだまだ強くなれる」と手応えを口にした。

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