古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

JT、17年12月期業績予想を上方修正 前提為替見直しなどで

Reuters のロゴ Reuters 2017/08/02

[東京 2日 ロイター] - JT(2914.T)は2日、2017年12月期(国際会計基準)の業績予想を上方修正した。「たばこベイパー(蒸気)」市場の広がりを受けて国内の紙巻きたばこの販売計画は下方修正したものの、海外たばこ事業における前提為替の見直しや医薬品事業のロイヤルティー収入の増加などを背景に増額修正した。

<国内紙巻きたばこ販売計画は下方修正>

連結売上収益は2兆1100億円から2兆1250億円(前年比0.9%減)、営業利益は5600億円から5650億円(同4.8%減)へと引き上げた。トムソン・ロイターのスターマイン調査がまとめたアナリスト20人の営業利益予測の平均値は5768億円で、会社計画はこれを下回っている。

海外たばこ事業では、中東やアフリカなど一部市場での事業環境を踏まえて総販売数量の計画を40億本下方修正。ただ、ポンドやユーロのドルへの換算レート、ドルから円への換算レートを見直したことで、利益面では上方修正となっている。

通期の国内紙巻きたばこの販売計画は960億本(前年比9.6%減)から930億本(同12.4%減)へと下方修正した。喫煙人口の減少が続くなか、「たばこベイパー」市場が想定以上に広がっており、紙巻きたばこからのシフトが起きている。

宮崎秀樹副社長は会見で、たばこベイパー市場の拡大が3分の2、すう勢減の要因が3分の1だと説明した。

17年1―6月期の連結売上収益は前年同期比2.9%減の1兆0453億円、営業利益は同9.2%減の3132億円だった。

<プルーム・テック向け投資は前倒し>

宮崎副社長は、総たばこ市場に占める「たばこベイパー」の比率について、今年末には18%、2020年には30%超になるとの見通しを示した。みずほ証券のシニアアナリストの佐治広氏は、2021年に総たばこ市場の47%を「たばこベイパー」が占める予想している。

現状、フィリップ・モリス・インターナショナル(PMI)(PM.N)の「アイコス」やブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)(BATS.L)の「グロー」が先行しているが、宮崎副社長は「より良い物を出せば、きちんと受け入れてもらえる俎上がより大きくなっている。リスクと同時に大きなオポチュニティーだと考えている」と述べた。

JT、17年12月期業績予想を上方修正 前提為替見直しなどで © REUTERS JT、17年12月期業績予想を上方修正 前提為替見直しなどで

JTの「プルーム・テック」は、6月下旬から東京都内での販売を開始した。年内には東京全域に広げることを計画している。

今期、JTは国内たばこの投資計画420億円を460億円に増額。プルーム・テック向けの投資を前倒しで実施する。宮崎副社長は「目先は製造能力を上げて、待っている消費者に一刻も早く渡す」と述べている。

(清水律子)

Reutersの関連リンク

image beaconimage beaconimage beacon