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NAFTA再交渉きょう開始、米高官「最初から野心的に進める」

Reuters のロゴ Reuters 2017/08/16

[ワシントン 16日 ロイター] - 北米自由貿易協定(NAFTA)の再交渉がワシントンで16日から始まる。これに先立ち、米通商代表部(USTR)の高官は15日、記者団との電話会見を行い、米国、カナダ、メキシコの3カ国が来年初めまでの合意を目指す中、1回目の協議から「野心的な」交渉を進める方針だと明らかにした。

再交渉はライトハイザーUSTR代表、カナダのフリーランド外相、メキシコのグアハルド経済相が率いる形で始まる。初会合は20日まで続く予定。

USTR高官は匿名を条件に「われわれは第1回目の協議でかなり野心的になるだろう」と述べ、提案された文書のすり合わせ作業を開始するとした。具体的な提案内容については明らかにしなかった。

この高官は米国の目標について「米国民の高賃金の雇用を支え、米国経済を成長させる、よりバランスの取れた互恵的な通商合意」を得ることだと説明した。

米政権当局者はこれまで、確固とした合意期限はないとしている。一方で、メキシコ側は自国の大統領選が本格的に始まる来年2月よりも前に合意に達することを望んでいる。

<すれ違う思惑>

米国はこれまで、再交渉の主要な目的はモノの対メキシコ貿易赤字640億ドルおよび対カナダ貿易赤字110億ドルを減らすことだと説明している。

また、貿易相手国による通貨操作の阻止、NAFTA域内で生産された部品をどの程度使えば完成品の関税をゼロにできるかを定めた「原産地規則」の見直し、第19章の紛争解決メカニズムの廃止も望んでいる。

ただ、カナダは紛争解決メカニズムの維持を望んでいる。また、メキシコはこれまで、モノとサービスのフリーアクセス、労働市場の統合促進、エネルギー安全保障の強化がNAFTAの目標だと主張している。

USTR高官は、関税ゼロの恩恵が加盟国に及ぶよう原産地規則を見直すことは再交渉の主な目的だと指摘。ただ、米国に特化した規則を求めるのか、もしくは乗用車やトラックの域内調達比率の引き上げを求めるのかは明らかにしなかった。

自動車業界の幹部は、自動車部品に関する部分を中心に、原産地規則を見直そうとする米国の交渉姿勢に反発している。

<不確実要素>

NAFTA再交渉、最初から「野心的」に進める=米USTR高官 © REUTERS NAFTA再交渉、最初から「野心的」に進める=米USTR高官

最初のNAFTA交渉に携わったデレク・バーニー元駐米カナダ大使は、先の交渉では全ての当事国から合意に向けた政治的コミットメントがあったものの、今回の再交渉は現時点でそうではないと指摘。「問題は、トランプ米大統領が何をもって再交渉の成功とするかだ。私にとっては、それが最も大きな不確実要素だ」と述べた。

米オバマ政権時代にUSTR次席代表を務めたロバート・ホリーマン氏は、再交渉における難問は、NAFTAの変更点がトランプ大統領の対メキシコ貿易赤字削減目標に見合うかどうかだと指摘。「われわれは彼がNAFTAのどこを変えたいのかを知っている。変更点が実際に対メキシコ貿易赤字を減らすことにつながるかどうかは全く分からない」と語った。

*内容を更新しました。

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