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OPECの減産延長合意、「正念場」は夏場の需要期

Reuters のロゴ Reuters 2017/06/05

[ロンドン 2日 ロイター] - 石油輸出国機構(OPEC)とロシアなどOPEC非加盟国の主要産油国は先に協調減産を来年3月まで延長することを決めた。ただ、トレーダーや投資家は需給バランスの調整が実際に進んだという数字面での証拠を求めており、OPECにとって原油が夏場の需要期を迎える今後数カ月が正念場となりそうだ。

サウジアラビアのファリハ・エネルギー産業鉱物資源相は減産延長の合意に当たり、世界の原油在庫を減らして需給バランスの調整を図るために「できることは何でもする」と表明した。しかし、それにもかかわらず原油は減産延長合意後に値下がりし、4週間ぶりに節目の50ドルを割り込んだ。

ブレント原油先物市場で期先物に対する期近物のプレミアムはほぼ解消しており、トレーダーや投資家は今後供給が実際に引き締まるとの考えに与していないことが読み取れる。

OPECの減産延長合意、「正念場」は夏場の需要期 © REUTERS OPECの減産延長合意、「正念場」は夏場の需要期

スタンダード・チャータードのストラテジスト、ポール・ホースネル氏は「今後9カ月間の展開によるところが非常に大きい」と話す。

昨年11月にOPECなど主要産油国が減産に合意したときには、米国のシェールオイルなど合意に加わらなかった産油国の生産がこれほど急激に増加し、インドや中国など新興国で需要の伸びが鈍るとはほとんど予想されていなかった。

先進国の原油在庫はほぼ横ばいだ。国際エネルギー機関(IEA)によると、今年1─3月に原油在庫は2410万バレル増えて30億2500万バレルとなり、産油国による減産合意から5カ月間にいくつもの投資銀行が原油価格の予想を引き下げた。

RCMAアセット・マネジメントのダグ・キング会長は「産油国はもっと短期間で大幅な減産を決め、在庫の減少がすぐに起きるようにすべきだったというのが私の意見だ。(減産の期間が)長引くのは、不透明な部分が非常に多いのが問題だ」と指摘。「不適切な合意だったが、まだ最終的に機能し得る。重要なのは今後数カ月のうちにどれだけ在庫が減少するかだ」とした。

アジアと欧州の製油所は長期間に及ぶメンテナンスが終わって操業を再開し、北半球は夏季を迎えて輸送用や空調用のエネルギー需要が増加する。

ただ、OPECなど主要産油国が正しい軌道に乗っていると市場を納得させるには裏付けとなるハードデータが必要だ。

コンサルタント会社ウッド・マッケンジーのアナリスト、アラン・グレンダー氏は「在庫減少が進んでいると示すデータが欠かせない。当社は年末にかけてそうした状況が明らかになると見込んでいる」と述べた。その上で、在庫が減少した際に急激に生産が回復すれば供給量が急増し、価格にマイナスの影響を及ぼす恐れがあると指摘した。

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