古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

1ポイント当たり1円以上の価値を実現――au STARの新施策「ギフトセレクション」

ITmedia Mobile のロゴ ITmedia Mobile 2016/11/21
1ポイント当たり1円以上の価値を実現――au STARの新施策「ギフトセレクション」: CMでおなじみ「三太郎」シリーズ関連の商品も交換できる © ITmedia Mobile 提供 CMでおなじみ「三太郎」シリーズ関連の商品も交換できる

 KDDIは11月21日、auの長期利用者向けプログラム「au STAR」の会員専用ポイント交換サイト「ギフトセレクション」を、11月29日に開始することを発表。ギフトセレクションは何がすごいのか。そしてau WALLETポイントの課題とは――。

●WALLETポイントの使い道を広げるサービス

 11月21日にKDDIが発表した「ギフトセレクション」は、auの長期利用者向け会員制プログラム「au STAR」の会員に向けた、ポイント交換サイト。auユーザーがためたWALLETポイントを有効活用するため、ポイントとの交換により厳選した商品や体験価値を提供するサービスとなる。

 21日に都内で実施された記者向け説明会では、KDDIのコンシューママーケティング本部 コンシューママーケティング2部サービス推進G グループリーダーの水野香氏があらためてau STARの内容を説明。au STARは顧客の体験価値を高めるためにスタートしたプロジェクトであり、ユーザーの期待を超える感動水準を重視した展開を進めている。2016年8月にサービスを開始したが、11月20日時点では500万ユーザーを突破しており、順調に会員数を伸ばしているとのことだ。

 au STARは、来店するauショップや時間を事前予約できる「au STARパスポート」、商品やコンテンツなどさまざまなプレゼントがもらえる「au STARギフト」、そして11月からサービスを開始した、利用期間に応じてデータ定額料金に応じたWALLETポイントがもらえる「au STARロイヤル」の3つのサービスを柱として展開している。中でも多くのユーザーが関心を持っているのはau STARロイヤルだが、水野氏によると「WALLETポイントはたまりにくいという印象を持つ人がたくさんいると聞いている」と話す。

 そこで水野氏は、WALLETポイントのたまり方をあらためて説明。au STARロイヤルに加え、毎月の通信料によって得られる「マンスリーポイント」、さらにau WALLETクレジットカードでの通信料支払いで手に入るポイントや、2年に1度もらえる「誰でも更新ギフト券」などを合計すると、auの利用が約7年のユーザーであれば、プランにもよるが1人暮らしの人でも2年で約1万ポイントがもらえるとした。

 加えて、au WALLETのプリペイドカードやクレジットカードによる決済によってもポイントがたまることから、ライフサイクル全体でポイントがためられることをより発信していきたい、水野氏は話している。

 だがユーザーからは、WALLETポイントの使い方が分からず機種変更時にしか使っていない、お得さを感じないとの声も多く聞かれるとのこと。そうしたユーザーの声に応えるべく提供するのが、au STARギフトの新しい試み「ギフトセレクション」になるという。

●サッカー日本代表や「三太郎」など価値重視の商品も

 ギフトセレクションは、auが“厳選した商品”や、auの“限定商品”を、1ポイント当たり1円以上の価値で交換できるサービス。厳選した商品としては、キッチン家電からドローンなど幅広い商品を用意し、商品に応じて1600ポイントから5万2000ポイントでの交換が可能だという。ECサイトで販売されている商品との大きな違いは、商品によっても異なるが、1ポイント当たり1円以上の価値ある商品がそろっていること。具体的には1ポイント当たり1.5倍、つまり通常価格が1万5000円の商品を、1万ポイントで交換できることを目指しているという。

 そしてもう1つのau限定商品は、auだからこそ実現できる、体験価値を重視して企画したオリジナルのものを提供するとのこと。具体的には、KDDIが公式スポンサーを務めるサッカー日本代表の、選手と同じ体験ができる体験ツアーや、ハリルホジッチ監督のサイン入りグッズ、観戦チケットや応援グッズなどを提供。またauの人気CM「三太郎」シリーズに関連する商品も、CM出演者からのオリジナルメッセージなどがもらえるなど価値を重視したものを用意するという。

 水野氏によると、ユーザーからはau STARギフトの商品数が少ない、商品をいますぐ使いたいという声も多く上がっていたことから、ポイントを「auショッピングモール」や「au WALLET Market powerd by LUXA」で利用できるお買物券にするサービスも展開するとのこと。こちらはあくまで1ポイント当たり1円の価値となるが、好みの商品を選んで購入できる、現金と併用できるなどのメリットがあるとのことだ。

 さらに水野氏は、12月22日から25日まで、東京・六本木でグーグルと実施するクリスマスイベント「SANTA & SIX GIFT BOXES」に、Androidユーザーのau STAR会員を1000人招待することも発表。また今後、ユーザーの記念日に合わせた「ハレの日ギフト」など、新たなau STARのサービス展開を計画していることも、同時に明らかにした。

●限界を攻めた価格でポイントの価値を高める

 その後会場では、au STARの担当者とのラウンドテーブルが実施され、記者と担当者との意見交換がなされた。

 「ギフトセレクションではどういった基準で商品を選んだのか」という質問に対し、水野氏は「au WALLET Marketと比べどれくらいすごいか、調べてもらえれば分かる」と話す。商品ラインアップに自信を見せる。現金で購入するには高いが、ポイントであれば購入したいというラインを狙い、知名度の高い商品に重点を置いて品ぞろえを進めたとのことだ。

 だが、1ポイント当たり1.5円分の価値でポイントと商品を交換できるとなると、何らかの形で商品の価格を値引きする必要がある。この点につて水野氏は、「メーカーからの調達時に価格を頑張ってもらっているものもあれば、自社で負担して割り引いているものもある」と答えている。利益は出ていないとのことで、運営コストを飛び越えるくらいの、限界を攻める価格で価値を提供していく考えのようだ。

 その一方で、多くの指摘がなされたのがWALLETポイントのたまりにくさだ。ポイントがたまりにくい要因の1つとして挙げらたのが、au WALLETのプリペイドカードやクレジットカードで決済した時でないと、ポイントがたまらないこと。NTTドコモの「dポイント」や、ソフトバンクが採用する「Tポイント」は、加盟店でカードを見せれば現金払いでもポイントが付与されることから、他社と比べポイント獲得のシーンが限られるのは事実だ。

 この点に対し水野氏は、「現在のところ、現金決済でポイントが付与される仕組みは考えていない」と、他社と同様の仕組みを提供する考えはないと話す。その代わり、店舗への来店時にポイントが入るなど、間接的な形でポイントが入る仕組みの導入を考えていきたいと答えている。

 また、auのポイントプログラムが、dポイントのようにオープンな仕組みでないことが、ポイントがたまりにくい要因になっているのではないかとの質問も出た。この点に対し、コンシューママーケティング2部 部長の多田一国氏は「必ずしも閉鎖的ではなく、開始当初はオープンな取り組みを進めていた」と話す。

 だが発行する企業やグループの店舗の利用を優遇するハウスカードなどと比べると、広く浅く展開しているau WALLETには弱さもあるとのこと。そこでKDDIでは、ギフトセレクションのように、自社のユーザーに対してサービスを厚くすることに力を入れていく考えを示している。ポイントプログラム自体はあくまでクローズドな形を維持し、ポイント当たりのメリットを高めることを重視していく考えのようだ。

ITmedia Mobileの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon