古いバージョンのブラウザーを使用しています。MSN を最適にご利用いただくために、サポートされているバージョンをご使用ください。

1人乗り自動運転ドローン、ドバイで7月に運行開始

ITmedia NEWS のロゴ ITmedia NEWS 2017/02/14
1人乗り自動運転ドローン、ドバイで7月に運行開始: EHang 184(AP Photo/Jon Gambrell) © ITmedia NEWS 提供 EHang 184(AP Photo/Jon Gambrell)

[AP通信] アラブ首長国連邦(UAE)の超近代都市ドバイは今年7月、人を運ぶ旅客ドローンの運行をスタートさせる計画だという。

 この計画に使われるのは、ドバイのランドマーク的な存在である帆船型の超高級ホテル「ブルジュ・アル・アラブ」の上空で既に初飛行を終えている中国製ドローン「EHang 184」だ。ドバイは他にも、米Hyperloop Oneなど、複数の最先端テクノロジー企業と提携している。

 問題は、車社会のドバイにおいて、この4つのアームを持つ卵型ドローンが本当に代替輸送手段としてうまくいくのかどうかだ。ドバイには、世界最長の全自動無人運転鉄道も開通している。

 ドバイ道路交通局のマタール・アルタイヤ長官は2月13日、ドバイで開催された世界政府サミット(World Government Summit)において、このドローンの運行計画を発表した。世界政府サミットは、世界経済フォーラム(ダボス会議)の砂漠版とでも呼ぶべき会合。来場者の大半はアルタイヤ氏の発表があるまでは、8つのプロペラと4つのアームを搭載したこのドローンをただ珍しい物としか捉えていなかった。

 「もはや単なる模型ではない。私たちは実際にこのドローンをドバイの上空で飛ばしてみている」とアルタイヤ氏は語る。

 EHang 184は体重100kg以下の乗客1名と小型のスーツケース1個を運ぶことができる。レースカー風の座席に乗り込み、正面にあるタッチスクリーンパッドで目的地を選択すると、ドローンは自動的に目的地まで飛行する。

 さらにEHang 184は時間にすると30分間、距離にすると最長50キロを飛行できるバッテリーを搭載し、地上の管制室から遠隔で監視を行う。最高速度は時速160キロだが、当局によれば、通常は時速100キロで飛行することになるという。

 アルタイヤ氏によれば、このドローンは7月に定期運行を開始する予定だという。同氏はそれ以上は語らなかった。

 ドバイ道路交通局がその後声明を発表し、ドバイ民間航空局がこのドローンを検査したことや4Gモバイルインターネット経由で制御することなどを明らかにした。同局に詳細を問い合わせたが、すぐには返答を得られなかった。

 UAEはドローンユーザーに機体の登録を義務付けている。だが国際線旅客数が世界トップのドバイ国際空港ではここ数カ月の間に、ドローンが侵入し、空港が数時間にわたって閉鎖される騒ぎも起きている。

 ドローンメーカーのEHangにコメントを求めて問い合わせたが、返答は得られなかった。米ネバダ州は2016年5月、EHang 184のテスト飛行で同社と提携し、米連邦航空局(FAA)による認可の取得を目指すと発表している。

 EHang 184はまだ今のところ、物珍しい存在かもしれない。だが石油産出国UAEの商業の中心地であり、長距離飛行航空会社のエミレーツ航空の本拠地でもあるドバイは目下、大胆な将来構想を検討中であり、EHang 184はまさにそうした計画にうってつけだ。

 ドバイ首長のシェイク・ムハンマド・ビン・ラシド・アル・マクトム氏は2016年4月、2030年までにドバイを走る自動車の25%を無人走行車にするとの目標を明らかにした。この目標に向けて、既にドバイは世界一の超高層ビル「ブルジュ・ハリファ」の周辺で、仏EasyMileが開発した四角い箱型の無人運転バス「EZ10」を巡回運行している。

 さらにドバイは2016年10月には、米Hyperloop Oneと契約を結び、ドバイとUAEの首都アブダビ間を結ぶ超高速輸送システム「Hyperloop」の建設の実現可能性を調査することで合意している。

 Hyperloopは、電力と磁力でポッドを空中に浮揚させ、低摩擦のチューブ内を最高時速1220キロで走らせるというもの。米Teslaの共同創業者でCEOのイーロン・マスク氏が2013年にHyperloopのアイデアを最初に提案した。

 世界政府サミットに姿を現したマスク氏は13日、記者からの質問は受けなかったが、その後、海外メディアには非公開のイベントにおいて、Teslaの電気自動車をUAEで発売する計画を発表した。マスク氏はドナルド・トランプ米大統領への助言組織である戦略政策フォーラムに参加していることで批判を浴びている。

(日本語翻訳 ITmedia ニュース)

(C) AP通信

ITmedia NEWSの関連記事

image beaconimage beaconimage beacon